「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。
この記事ではコンサルティング会社の中でも就活生に人気が高いアクセンチュアへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
アクセンチュアへの志望動機(例文):ビジネスコンサルタント
どのような軸で就職活動を行っていますか
(400文字以下)
私は自分の成長によって、社会や人々の課題解決に繋がる仕事を数多く手がけたいという軸で就職活動を行っている。様々な仕事が、社会や人々に対し価値を提供するために存在しているが、私は課題の幅の広さ、多様さを重視している。その理由は極めてシンプルである。世界は解決すべき課題で満ちている。マクロの課題は政治や行政機関が解決のリードをとることも多いが、経済活動や人々の生活のレベルでは、満たされていないニーズが全てビジネスチャンスになると考える。私は自分の仕事の価値は課題の解決にあり、キャリアを積んでいくプロセスでその幅を広げていきたいと考えている。そして政治や行政機構というしがらみの外で、やるべきこと、やれることを最大限に、且つ広い領域で取り組める職場を希望している。その実現には自分の能力を圧倒的に成長させる必要があり、現状はコンサルティングファームと投資銀行、商社を中心に就職活動を行っている。(397 文字)
未来のアクセンチュアに必要なDNA」のうち共感できるものを1つ選び、その理由をご自身の経験をふまえて記述してください。
(400文字以上600文字以下)
※「未来のアクセンチュアに必要なDNA」は例文の解説参照してください
DNAの中で「ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている」を選んだ。その理由は、現在の学生というステイタスから最も共感したからである。私は企業やその先の社会の課題解決に貢献したいと考えているが、そのためには現在の能力では全く歯が立たないことを自覚している。その事実を前提にすると、私のビジョンを実験するためには、貴社の一員として多くのエキスパートの知見を得つつ、自らも成長することによって一つ一つの課題を解決し、PDCAを回し続けるしかないと考えている。私はネット系ベンチャー企業で、フリーランスの翻訳スタッフによる安価で且つスピーディな翻訳と企画書等のドキュメンテーションを提供する企業のインターンとして、クライアント獲得とスタッフィングの最適化の両面から、顧客満足度と売上げの拡大をKPIとする仕事に携わってきた。その経験から、提供するサービスの品質を保ち、向上させていくこは当然重要であるが、クライアントが本当に何を求めているか取材し、更に言えばそのクライアントのクライアントにとって、重要なことを思慮しなければ仕事のクオリティを提供できないことを学んだ。この経験と学生というステイタス、更には「社会や人々にプラスの影響を与える多くの仕事をしたい」という軸とも合致することから、「ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている」に最も共感を覚えた。(580文字)
アクセンチュアを「社員一人ひとりが夢を実現するプラットフォーム」と捉えたとき、あなたはアクセンチュアで何を実現したいですか。
(400文字以上600文字以下)
私を社員と置き換えて考えると、私が貴社をプラットフォームとして実現したい夢は主に3点に集約できる。第一はコンサルタントとして成長し、実績を積み、クライアントや同僚から信頼される実力を身に付けることである。第二には幅広い産業、多くのクライアントを担当し広範かつ専門的な知識と実務を経験することにより、幅広い課題解決能力を身に付けることである。第三は、広範な知識と経験を積んだ上で、その中でも誰にも負けない分野を持つことである。以上のプロセスは当然私一人では成しえない。貴社の卓越した能力と知見を持つ人材と協働し、時には競争することによってクライアントの期待以上の価値を提供できると考えている。またクライアントが気づいていない問題や、認識していても様々な理由で解決できない問題を課題として取り組むためには、クライアントとの深い人間関係の構築が必要と考える。その意味では、人間としての面白さや深さ、仕事以外の人生の充実も必要であり、それを実現する報酬や時間も必要と考える。貴社をプラットフォームとしてその先を考えると、上記のプロセスを経てた後は、企業の中でマネジメントとして社会的にインパクトのある新製品やサービスを創出する途か、新事業のインキュベーションにM&Aを主導する人材として成長するビジョンを描いている。(552文字)
第1志望の職種を選択された理由をお聞かせください
(200文字以下)
ビジネスコンサルタントを選択した理由は、「自分の成長が、社会や人々の課題解決に繋がる数多くの仕事をしたい」という就職活動の軸に最も適合する可能性が高いと考えたからである。キャリアのスタートでは、コンサルタントとして多様な課題に向き合うことが自身の成長に繋がると考えた。ビジネスコンサルタントとして貴社の先進的技術やノウハウ、社員の方々のエキスパティーズを活用して多様な課題を解決していきたい。(196文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
コンサルティング企業の多くは、上記のアクセンチュアのように志望動機に関連する質問や「大学での研究内容」、「「希望業務」、「キャリアアップに対する考え方、将来実現したいこと」、「学生時代に頑張ったこと/大きな目標を掲げてチャレンジしたことと具体的エピソード」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「あなたが今まで乗り越えた困難なこと」、「自己PR」等をESや面接の設問にする傾向が強いです。
その為、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みや仕事に対する姿勢、将来に対するビジョンと企業選択の理由を結び付けることは正攻法ですが非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
特にコンサルティング会社の場合、コンサルタントの能力、質が決定的に重要なビジネスなので、ES、能力試験、ケース面接、グループディスカッション等で徹底的に志望者を見抜く選考を行います。
「人」を見抜くプロたちであり、選考過程で語られる学生の「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」には敏感にセンサーを働かせます。多少話を盛るレベルであればほとんどの学生が行っているので良いかもしれませんが、「嘘」は見抜かれてしまいます。
アクセンチュアへの志望動機(例文)の解説:ビジネスコンサルタント
それでは上記のロジックで積み上げた、アクセンチュアへの志望動機を再度例示しておきます。
アクセンチュアのESの設問は、すべて志望動機に関連する構成になっています。またそれぞれの設問の文字数は多めです。当然内容は重要ですが、記述内容が論理的に矛盾せず的を射たものになっているか、ロジックがきれいに流れているか、読みやすいか等もチェックされます。
再掲: どのような軸で就職活動を行っていますか
(400文字以下)
私は自分の成長によって、社会や人々の課題解決に繋がる仕事を数多く手がけたいという軸で就職活動を行っている。様々な仕事が、社会や人々に対し価値を提供するために存在しているが、私は課題の幅の広さ、多様さを重視している。その理由は極めてシンプルである。世界は解決すべき課題で満ちている。マクロの課題は政治や行政機関が解決のリードをとることも多いが、経済活動や人々の生活のレベルでは、満たされていないニーズが全てビジネスチャンスになると考える。私は自分の仕事の価値は課題の解決にあり、キャリアを積んでいくプロセスでその幅を広げていきたいと考えている。そして政治や行政機構というしがらみの外で、やるべきこと、やれることを最大限に、且つ広い領域で取り組める職場を希望している。その実現には自分の能力を圧倒的に成長させる必要があり、現状はコンサルティングファームと投資銀行、商社を中心に就職活動を行っている。(397 文字)
要素の分解:
結論:どのような軸で就職活動を行っているか
- 私は自分の成長によって、社会や人々の課題解決に繋がる仕事を数多く手がけたいという軸で就職活動を行っている
- →問われていること、「就職活動の軸」を結輪ファーストで端的に記述
結論のRTB (Reason to believe):
- 様々な仕事が、社会や人々に対し価値を提供するために存在しているが、私は課題の幅の広さ、多様さを重視している
- →上記の結論の中で、特に譲れないポイントを記述し、結論を補強。この例文の場合は取り組む課題の幅と多様性
- その理由は極めてシンプルである。世界は解決すべき課題で満ちている
- →何故、課題の幅、多様性を重視するのか、その根拠を志望者の視点で記述
- マクロの課題は政治や行政機関が解決のリードをとることも多いが、経済活動や人々の生活のレベルでは、満たされていないニーズが全てビジネスチャンスになると考える
- →政治や行政などのパブリックセクターではなく、民間のフィールドで経済活動を中心とした、満たされていないニーズを満たすこと=課題の解決→ビジネスチャンスとして活かす仕事に取り組みたいという意欲の表明
まとめ:
- 私は自分の仕事の価値は課題の解決にあり、キャリアを積んでいくプロセスでその幅を広げていきたいと考えている
- そして政治や行政機構というしがらみの外で、やるべきこと、やれることを最大限に、且つ広い領域で取り組める職場を希望している
- →就活の軸、結論の言い換え
- その実現には自分の能力を圧倒的に成長させる必要があり、現状はコンサルティングファームと投資銀行、商社を中心に就職活動を行っている
- →就活の軸の実現に必要なものを「圧倒的な成長」と定義し、それを実現する選択肢として「コンサルティング会社」、「投資銀行」、「商社」を就職活動の選択肢にして就職活動を行っていることを明確に示す
再掲: 未来のアクセンチュアに必要なDNA」のうち共感できるものを1つ選び、その理由をご自身の経験をふまえて記述してください。
(400文字以上600文字以下)
DNAの中で「ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている」を選んだ。その理由は、現在の学生というステイタスから最も共感したからである。私は企業やその先の社会の課題解決に貢献したいと考えているが、そのためには現在の能力では全く歯が立たないことを自覚している。その事実を前提にすると、私のビジョンを実験するためには、貴社の一員として多くのエキスパートの知見を得つつ、自らも成長することによって一つ一つの課題を解決し、PDCAを回し続けるしかないと考えている。私はネット系ベンチャー企業で、フリーランスの翻訳スタッフによる安価で且つスピーディな翻訳と企画書等のドキュメンテーションを提供する企業のインターンとして、クライアント獲得とスタッフィングの最適化の両面から、顧客満足度と売上げの拡大をKPIとする仕事に携わってきた。その経験から、提供するサービスの品質を保ち、向上させていくこは当然重要であるが、クライアントが本当に何を求めているか取材し、更に言えばそのクライアントのクライアントにとって、重要なことを思慮しなければ仕事のクオリティを提供できないことを学んだ。この経験と学生というステイタス、更には「社会や人々にプラスの影響を与える多くの仕事をしたい」という軸とも合致することから、「ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている」に最も共感を覚えた。(580文字)
ちなみに、「未来のアクセンチュアに必要なDNA」は以下の様に規定されている
- 背伸びをしてでも目標に手を伸ばさずにはいられない
- 自分も会社も世の中までも、変えたいと望む
- ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている
- チャレンジに、手加減をしない
- タフな状況も、先頭に立ち楽しめる情熱がある
- 正しい判断のためには、上司との衝突も辞さない
- 信念に基づき、主張し、実際にやりとげる
- チームワークの可能性を信じる
- 多様な文化、相違する意見の中にこそ宝石があると知っている
- 常に誠実さを失わず、言行一致の気概がある
そして最後に「先駆者であり続けるために、進化は宿命であり予測不可能な未来のアクセンチュアを造れるDNAが必要なのです」と結んでいます。
要素の分解
結論 1:未来のアクセンチュアに必要なDNA」のうち共感できるものを1つ選ぶ
- DNAの中で「ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている」を選んだ
- →何を選んだかを結論ファーストで記述
- ※念のためですが、この例文で選んだDNAを選ぶべきという意味ではありません。あくまでも「あなたが最も共感するもの」を選んでその後の論旨を展開してください。
結論のRTB(Reason to believe):
- その理由は、現在の学生というステイタスから最も共感したからである
- →共感した理由を結論ファーストで記述。この志望者の場合は「学生である」という属性を前提として、以降の論理展開のベースとして置いている
- ※「学生という属性を使用すべき」という意味ではありません。あなたの属性など、大きなくくりとDNAのマッチングを検討してみて、大きなものから細部へと落とし込む流れを検討してみましょう。
- 私は企業やその先の社会の課題解決に貢献したいと考えているが、そのためには現在の能力では全く歯が立たないことを自覚している
- →就活の軸とビジョンの実現という視点から現在の自分をどう認識しているかを記述
- その事実を前提にすると、私のビジョンを実験するためには、貴社の一員として多くのエキスパートの知見を得つつ、自らも成長することによって一つ一つの課題を解決し、PDCAを回し続けるしかないと考えている
- →ビジョンの実現のために、アクセンチュアで何をする必要があるのかを「成長」、「PDCA」というキーワードを使用して説明
- 私はネット系ベンチャー企業で、フリーランスの翻訳スタッフによる安価で且つスピーディな翻訳と企画書等のドキュメンテーションを提供する企業のインターンとして、クライアント獲得とスタッフィングの最適化の両面から、顧客満足度と売上げの拡大をKPIとする仕事に携わってきた
- →選んだ理由を「経験を踏まえて」根拠づけるためのリード。この例文では、ネット系ベンチャー企業のインターンとして成長できたことを前提に置く
- その経験から、提供するサービスの品質を保ち、向上させていくこは当然重要であるが、クライアントが本当に何を求めているか取材し、更に言えばそのクライアントのクライアントにとって、重要なことを思慮しなければ仕事のクオリティを提供できないことを学んだ
- →成長したあとは「次のステージ」を視野に入れる、というDNAの意味を志望者の経験を使用して根拠づける
- →「仕事のクオリティを更に上げるには、現状で満足することなく、更に上の次元で行動することや、先を読むことが必要であることを「次のステージ」と捉え、共感したことを記述
まとめ:
- この経験と学生というステイタス、更には「社会や人々にプラスの影響を与える多くの仕事をしたい」という軸とも合致することから、「ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている」に最も共感を覚えた
- →インターンで学んだ経験、学生という属性、就活の軸の3点から最も共感したDNAであることを結論としてまとめ、文を結ぶ
再掲: アクセンチュアを「社員一人ひとりが夢を実現するプラットフォーム」と捉えたとき、あなたはアクセンチュアで何を実現したいですか。
(400文字以上600文字以下)
私を社員と置き換えて考えると、私が貴社をプラットフォームとして実現したい夢は主に3点に集約できる。第一はコンサルタントとして成長し、実績を積み、クライアントや同僚から信頼される実力を身に付けることである。第二には幅広い産業、多くのクライアントを担当し広範かつ専門的な知識と実務を経験することにより、幅広い課題解決能力を身に付けることである。第三は、広範な知識と経験を積んだ上で、その中でも誰にも負けない分野を持つことである。以上のプロセスは当然私一人では成しえない。貴社の卓越した能力と知見を持つ人材と協働し、時には競争することによってクライアントの期待以上の価値を提供できると考えている。またクライアントが気づいていない問題や、認識していても様々な理由で解決できない問題を課題として取り組むためには、クライアントとの深い人間関係の構築が必要と考える。その意味では、人間としての面白さや深さ、仕事以外の人生の充実も必要であり、それを実現する報酬や時間も必要と考える。貴社をプラットフォームとしてその先を考えると、上記のプロセスを経てた後は、企業の中でマネジメントとして社会的にインパクトのある新製品やサービスを創出する途か、新事業のインキュベーションにM&Aを主導する人材として成長するビジョンを描いている。(552文字)
要素の分解:
結論: アクセンチュアを「社員一人ひとりが夢を実現するプラットフォーム」と捉えたとき、アクセンチュアで実現したいこと
- 私を社員と置き換えて考えると、私が貴社をプラットフォームとして実現したい夢は主に3点に集約できる
- →長文になるため、はじめに結論を3点に分けて記述することをセットアップ
- 第一はコンサルタントとして成長し、実績を積み、クライアントや同僚から信頼される実力を身に付けることである
- →1点目として、成長し、実績を積むこと、内外から信頼される人材になり、コンサルタントとしての実力をつけることを「実現したいこと」として記述
- 第二には幅広い産業、多くのクライアントを担当し広範かつ専門的な知識と実務を経験することにより、幅広い課題解決能力を身に付けることである。
- →2点目として、様々な業界や企業の課題解決に携わり、コンサルタントとしての幅を広げことを「実現したいこと」として記述
- 第三は、広範な知識と経験を積んだ中で、その中でも誰にも負けない分野を持つことである
- →3点目として、幅広い領域を経験した上で、その中でも第一人者として誰にも負けない分野を持つことを「実現したいこと」として記述
アクセンチュアというプラットフォームの意味付け
- 以上のプロセスは当然私一人では成しえない。貴社の卓越した能力と知見を持つ人材と協働し、時には競争することによってクライアントの機体以上の価値を提供できると考えている
- →アクセンチュアの優秀な社員、チームを成長のためのプラットフォームとして定義
- またクライアントが気づいていない問題や、認識していても様々な理由で解決できない問題を課題として取り組むためには、クライアントとの深い人間関係の構築が必要と考える。その意味では、人間としての面白さや深さ、仕事以外の人生の充実も必要であり、それを実現する報酬や時間も必要と考える
- →仕事の品質の向上、自分自身の成長のために必要な報酬や環境をプラットフォームとして定義
まとめ:
結論:
- 貴社をプラットフォームとしてその先を考えると、上記のプロセスを経てた後は、企業の中でマネジメントとして社会的にインパクトのある新製品やサービスを創出する途か、新事業のインキュベーションにM&Aを主導する人材として成長するビジョンを描いている
- →一人前のコンサルタントとして成長した後のビジョンを「夢の実現」として記述して文を結ぶ
- →就活の軸「社会や人々の課題解決に繋がる仕事を数多く手がけたい」との連結
- →選択したDNA「ここで成長したあとは「次のステージ」も視野に入れている」との連結
再掲: 第1志望の職種を選択された理由をお聞かせください
(200文字以下)
ビジネスコンサルタントを選択した理由は、「自分の成長が、社会や人々の課題解決に繋がる数多くの仕事をしたい」という就職活動の軸に最も適合する可能性が高いと考えたからである。キャリアのスタートでは、コンサルタントとして多様な課題に向き合うことが自身の成長に繋がると考えた。ビジネスコンサルタントとして貴社の先進的技術やノウハウ、社員の方々のエキスパティーズを活用して多様な課題を解決していきたい。(196文字)
要素の分解
結論: ビジネスコンサルタントを選択した理由
- ビジネスコンサルタントを選択した理由は、「自分の成長が、社会や人々の課題解決に繋がる数多くの仕事をしたい」という就職活動の軸に最も適合する可能性が高いと考えたからである
- →問われていることに対し、結論ファーストで端的に理由を記述
- →就活の軸と連結して根拠とする
- キャリアのスタートでは、コンサルタントとして多様な課題に向き合うことが自身の成長に繋がると考えた
- →他のESの設問のなかで答えてきた「幅広い産業、多くのクライアントを担当し広範かつ専門的な知識と実務を経験したい」という動機との連結
まとめ:
- ビジネスコンサルタントとして貴社の先進的技術やノウハウ、社員の方々のエキスパティーズを活用して多様な課題を解決していきたい
- →アクセンチュアというプラットフォームと連結して文を結ぶ
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。
アクセンチュアの採用方法は、アクセンチュアの3つの職種(ビジネスコンサルタント、デジタルコンサルタント、ソリューションエンジニア)の中から、第一志望から順に、希望の職種を3つまで選択する方式をとります。上記の例文はビジネスコンサルタント職志望に絞っています。
複数志望にするかどうかは、それぞれの職種の内容をしっかり理解して、自分の適性、能力、興味に従って判断してください。
いずれにしてもESは第一志望にする職を強く意識して組み立てることです。(はじめから複数志望を念頭に書くと、どうしてもフォーカスがぼやけ、エッジが効かない内容になりがちなため)
この例文の構成(→以下の記述要素とフロー)は他の職種への応用が可能です。企業研修、職種研究をしっかり行って自分のオリジナルを磨いていきましょう。
志望者にずば抜けた専門性(例えばデジタル領域の知見、データアナリストとしての能力等)と、それに基づく「実現したいこと」が明確な場合はそれを強調する方法もありですが、あまり近視眼的にならずに、大きなビジョンを持ち、能力はそれを実現するための手段と位置付けることをお勧めします。
ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。ES段階では文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
そして面接に進めた際は、志望動機関連の詳細な質問は絶対にありますので、具体的に答えられるようにしっかり準備をしておきましょう。
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