最終面接を初めて経験する場合、期待と不安が交錯して落ち着かないものです。
企業によって「最終面接」の位置づけが違います。
事実上内定者の最終確認を行うことを目的とする場合と、最終面接でもしっかり選考を行う(例えば、通過率50%*で、最終面接参加者の半数は落とす)場合があり、最後まで絶対に気を抜かないことです。
*企業によってもっと厳しく(例えば内定を出すのは1/3などで)設定している場合があります。
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最終面接前の心構え
どのような位置づけの最終面接であっても、気を抜いたり、手を抜いたりすると痛い目ににあいます。
気や手を抜けるぐらいの人は、不安や緊張で悩むこともないでしょうが、多くの就活生はメンタルを平常に保つのは難しいでしょう。
今まで苦労してきたことが実になるのか、水泡に帰すのかの境目であり、その後の人生に大きな影響を与える新卒での就職が懸かっているので緊張し、不安になるのは当然です。
「最終面接を不安に思うことや、緊張してしまうことは当然である」と思いましょう。
「不安や緊張」が普通のことなので、それを気にすることは意味がないと思いましょう。
「不安や緊張」を取り除けと言っても無理でしょう。ただし、最終面接日が決まってから最終面接当日までに1日好きなことをする日を作り、その日は就活を全くしないという割り切りで、好きなものを食べる、飲む、「自分へのご褒美の日」として過ごしてみましょう。
Change of pace です。人は緊張状態がずっと継続すると、精神的にも肉体的にも披露してしまいます。
緊張や不安があっても、精神的、肉体的に良い状態で最終面接に臨める方が良いのです。「休むことも、よいパフォーマンスを出すために必要」ということを忘れていませんか?
もし忘れていて、「就活詰め」で頭や肉体が披露していたら、1日休みましょう。そしてその次の日から集中力を高めていけばよいのです。
そうは言っても、最終面接前は緊張するものです。
そんな時は、「緊張して当然」であり、「緊張はポジティブに働くことが大いにある」という事実を思い出しましょう。
スポーツの重要な試合、あるいは試験で緊張しない人の方が珍らしく、殆どの人は緊張の中で、ベストを尽くそうと戦っています。
緊張は裏返せば、スリリングでワクワクする時間でもあります。自分自身のありったけをぶつけられる機会と考え、緊張をネガティブなものと定義しないことも大切です。
「落ちないこと」を目指す
あなたが最終面接に残っているという意味は、「あなたは、その企業に採用される資格がある人」ということです。「資格はあるが、承認されていない状態」と言い換えることもできます。
更に分解すると、以下の2つの状態であると考えることができます。
- あなたは、その企業に採用される充分な資格があり、企業側はその確認をしたい
- あなたは、その企業に採用される資格はあるがボーダーライン上にいて、企業側は採用の可否を決定したい
上記の1のケースの場合、あなたが最終面接に臨むメンタルの持ち方は「落ちないこと」であり、準備も「落ちないこと」を前提にすればよいのです。
上記2のケースの場合は、「落ちないこと」のメンタルと準備に加え「もう一押し、あなたの背中を押す」準備をするべきなのです。
しかし、あなたが上記のどちらの状態にあるのかは分かりません。
従って、最終面接直前では、「落ちないこと」のメンタルと準備に加え、「もう一押し、あなたの背中を押す」準備をしましょう。
「就活の答え」では以下の記事で「落ちないこと」にフォーカスした準備のノウハウを詳しく解説しています。是非参考にしてください。
また、最終面接とそれまでの面接の違いから、最終面接で「選ばれる」ためのノウハウにフォーカスした解説もしています。詳しくは以下の記事を参考にしてください。
「最終面接対策・準備をやり切った」と思えれば、自然と自信も湧いてきて、不安や緊張も薄れてくるものです。
不安や緊張は準備不足により心配が原因であることがほとんどです。
優秀なスポーツ選手が、極度の緊張を強いられる中で良いパフォーマンスを発揮できるのは、それまでの努力、練習の積み重ねがあるからです。
しかし、「就活」には正解がなく、出来、不出来は相手が決める構造のため、どんなに準備しても「これで大丈夫なのか?」という不安は残ります。
そのため特に準備不足の就活生の場合、「なんとか一発逆転」ができないかという発想をしてしまいがちです。
「一発逆転」を狙って失敗する学生にみられる共通の傾向
「一発逆転」を狙って失敗する学生にはいくつかの共通した傾向がみられます。
- エントリーシートやそれまでの面接で語っていない新しいエピソードを持ち出し、自己PRを行う
- 失敗の理由:最終面接で初めて出てくる役員や社長は、エントリーシートやいままでの選考結果を資料として持っているため、そこに出ていない事実が強調されて語られると、違和感を持ち、あなたの人としての信頼性に疑問を生じる可能性があるため
- 失敗の理由:求める人材像に無理に合わせて「嘘くさい」印象を受ける
- 企業研究からの要素を付け加えすぎて、就活の軸がかえって曖昧になる
- 失敗の理由:志望動機に様々な事業や職種が加算されて語られることにより、「本当のあなたの就活の軸」が曖昧になり、志望意欲が希釈されてしまう
- ひとつのことに拘り過ぎて、(総合職としての)汎用性やバランスを欠いてしまう
- 失敗の理由:志望動機や就活の軸は明確だが、配属や職種が希望通りにならない場合でも、ちゃんと仕事ができるかが不安になる
- 説明がエモーショナルになり過ぎてしまう
- 失敗の理由:熱意や会社への好意をアピールしたいのは伝わるが、夢と現実のギャップに対処できるが不安になる
これらは、すべて「最終面接」で逆転を狙った「過剰」が引き起こす、ネガティブな事象なのです。
最終面接で狙うのは背中を押し、一歩前に出ること
最終面接に臨めるということは、あなたは少なくても内定のボーダーラインにはいるということです。
そこで必要なのは、ボーダーラインから一歩踏み出し、「内定」グループに確実に入ることです。
野球で言うなら、9回裏2死満塁であなたがバッターボックスにいる状況で、ホームランを狙う必要はないのです。
必要なのは確実に1点を入れられるシングルヒットです。それが「背中を押す」ことです。
ここまで準備を積み重ねた上で、更に最終面接直前対策としてできる「背中を押す」具体的な方法はたった一つです。
就活の軸のベクトル上に、新規事業・成長戦略を置いて志望動機を深める
最終面接で絶対に残すべきメッセージは「志望動機の強さ」と「内定をもらったら入社します」という二つのメッセージです。
自己PR要素は基本的に「あなたという人」の特徴や強み、長所をアピールするためのものであるため、あなたが最終面接に臨めているということは、その部分はほぼクリアしているからです。
アピールの根拠となる、あなたの事実、経験、能力は認められていると考えて良いでしょう。
役員や社長に伝え、残すべきメッセージは「あなたの就活の軸による、その企業に対する志望動機の強さや説得力」であり、「将来活躍してくれそうな人材、将来の我が社に必要な人材」と思ってもらうことなのです。
キーワードは「あなたの就活の軸による志望動機と、その企業の将来」
最終面接で「あなたの背中を押す」ためには、「あなたの就活の軸」×「志望動機」×「その企業の将来」を言語化して心に刻み、面接の応答の中や最後の一言で伝えられるようにしておくことです。
具体的には企業のIR資料(有価証券報告書、中期経営計画)から、5年後、10年を見据えた成長戦略や注力事業を抽出し、あなたの就活の軸、志望動機から「自分がどういう貢献がしたいか」、「貢献ができるのか」を考えて言語化することです。
あなたの就活の軸、志望動機のベクトルに面接を受ける企業の成長戦略や成長事業をおいてみることであり、成長戦略や成長事業から俯瞰してあなたの就活の軸・志望動機を位置付けてみましょう。
既にあなたの就活の軸や志望動機がその企業の成長戦略や成長事業にばっちり適合していれば、「将来」という軸で更に印象を深めることができます。
違っている場合でも、総合職としての柔軟性や対応力、「あなたの志望する職種や事業に就けない場合どうするの?」という質問への回答にもなるため、「背中を押す」効果が期待できるのです。
IR資料を読む時間と、考える時間を併せて1時間もあれば充分で切る対策です。時間がかからず効果が大きい最後の一手です。
あと、「内定をいただけたら入社します」も忘れないように!
「最終面接」で良い結果が出ることを願っています。
「伝えきって、悔いを残さない」、最後のメッセージを決めよう
最終面接まで到達しても、内定をもらえるか、ここで落とされるかは50:50だと考え、自分の思いを「伝えきること」を目指して下さい。
これは、「自己PRや志望動機を話しまくる」ことでは、ありません。
一旦、冷静になって「面接に臨んでいるあなたが、最も伝えたいことを15秒で伝えるとしたら、何を面接官に向かって話すか」を決めてください。
考えに考え抜いて、一つを決めましょう。
そして、「あなが面接官の立場で、目の前のあなたが、そのことを話したと想像して下さい」
面接官である、あなたの感情は動きましたか?
この学生=あなたを採用したいと思えましたか?
もし納得度の高いYESなら、最終面接で、「それだけは絶対に伝える」ことを心に決めて臨みましょう。
そして、面接の会話の流れで、そのことを伝える流れにならなかったら、「最後に一言お伝えしたいことがあります。話してよろしいでしょうか」と、こちらから許可を取り、面接官に話して下さい。
最終面接という場所、機会に則したものであり、自分自身でも「最終面接をやりきった!」と思えることが重要です。
「やりきった」と思えるほど、自分は頑張ったこと自体が素晴らしいことであり、結果の如何に関わらず、必ず納得度の高い就活の結果に繋がります。
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