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面接に必要なのは実践的な練習
就活の面接に対する準備ができたら、次にすることは練習です。
提出したESの内容を基に、自分で面接の質問を想定し実際に声を出して答えてみる、また自分の姿や表情を自撮りして、後からチエックして改善するのも効果的ですが、実践的な練習とまでは言えません。
何故なら、質問が全て想定できているからです。
面接での回答がある程度できると判断したら、次は実践的な模擬面接をしましょう。
コロナ禍前の就活シーズンであれば、志望度があまり高くない企業の面接を受けて場数を踏みながら面接力をあげることができました。また、大学のキャリアセンターで模擬面接を受けるなど、対面での面接で、実際の面接に近い実践的な練習ができました。
しかし2021年卒の就活以降は、新型コロナウイルスの感染拡大が起こり、リアルな対面での相談や模擬面接ができにくい状況になってしまいました。
2020年中はもとより、2021年4月までは首都圏や都市部の大学がクローズし、キャリアセンターもオンラインでの相談受付をしている状況でした。
就活サービスを提供している企業でも、オンライン対応が主流となっていて、就活生がリアルな企業との出会い、面接や実践的な模擬面接が受けにくい状況が続いていました。
企業の側も、行動制限が緩和、解除されても、選考初期段階の学生とのコンタクトは、面接を含めてオンラインを活用しています。
オンラインが選考プロセスの中で定着し、オンライン環境での面接の経験値を上げておくことは初期段階の選考を通過する上で重要になっています。
面接の経験値を短時間で上げるには、同じ境遇にある友人同士で模擬面接を積極的に行うことが、最善の練習方法です。
リアルな空間で模擬面接ができればベターですが、まずは友達同士、オンラインで行うことをおすすめします。
オンラインであれば移動の時間もセーブできますし、気軽さも増します。リアルよりゲーム感覚で行うことができるので、ハードルも下がるでしょう。
オンラインで緊張感が下がるというデメリットは、複数の友人同士で、違う相手との面接の回数を稼ぐことで補いましょう。
模擬面接を3人で行えば、更に実践的な練習になります。
面接官が二人になれば、違うアングル、発想による想定外の質問を受けることになるため、更に実践的な練習をすることができます。
また客観的な評価を二人から受けることができる点でも優れた方法と言えます。オンラインならより簡単に実現できるので、信頼できる友人を誘って積極的に模擬面接を行いましょう。
想定できない質問に答えることで身に付く実践力
自分で行う自撮り練習との差は、想定できない質問にどこまで適切に答えられるかが分かることです。
「適切に答えられる」レベルは以下の3要件を満たすことです。
- 第1レベル:相手の質問を理解し、求めている内容に沿った答えができるか
- 第2レベル:答え方(結論ファーストで話せているか、適切な長さ、スピード、声の大きさ、明瞭さ、表情、言葉使い・用語)
- 第3レベル:自分の主張の説得力(論理性、具体性をもって結論をサポートする背景、理由、得られた成果や成長が伝わっているか)
想定している質問では、学んできた様々な就活のノウハウを活かして上記の要件を満たせていても、面接で差がつくのは「想定外の質問」に対する応答品質です。
面接に残っている他の学生も、基本的にあなたと同程度の評価を受けている人たちです。
面接の基本マナーも出来ており、エントリーシートの記載内容、筆記試験の点数も、学歴やガクチカ等の実績もあわせて、あなたと同レベルの学生達なのです。
特に就活人気の高い企業の場合、一次~三次面接の目的は「落とす人を選ぶ」ことと言っても過言ではありません。そこで生き残るためには想定外の質問への対応力、応答品質で差をつけるしかありません。
想定外の質問に対する対応力を磨くのが、模擬面接なのです。
オンライン模擬面接のやり方
志を同じにする友達に、恥ずかしがらずに志望企業とその企業に提出したエントリーシートをシェアして、できる限りリアルに近い状況を設定してオンラインで繋いでください。
参加者はPCを使い、模擬面接を行うことを推奨します。そして自分のスマートフォンで自分を自撮りするか、PCの画面を撮り、後で自分の音声と表情をチェックできるようにしましょう。
友達同士で志望者と面接官の役を入れ替えて行います。
あなたが志望者の場合は、あなたのESに沿って友達に質問をしてもらいます。あなたの面接が終わったら、友達のエントリーシートを基に、あなたが質問する面接官の役割をしてお互いに模擬面接をしあうのが基本です。
ああなたが面接官になることは、とても意味があります。
あなたが友達のエントリーシートを見ながら答えを聞くことで、アドリブで深堀の質問ができるからです。それはそのまま、深堀のアングルを自分で考えることにつながり、自分の面接にも役に立つからです。
どうしても自分の受けている企業名を伏せたいのなら、それでもかまいません。しかし、伏せても志望動機に関する答えで、ほとんど分かってしまうので、お互い様でシェアし合う方が賢い方法です。
自分が想定できないアングルからの質問に慣れることが目的なので、友達の理解を得て実施しましょう。
模擬面接の進め方
時間とルールの共有
まず、面接の時間を設定します。過去の面接情報を調べ、一次面接、二次面接、役員面接などの時間を設定しましょう。例えば一次面接が20分であれば、その分数もシェアします。
次に参加者全員で、進め方のルールを共有してください。
面接の進め方は、簡単に自己紹介を求めた後は、エントリーシートの記載内容に沿って質問をしていきます。
友達にもそうお願いし、全体が20分で収まるようにやってみましょう。
慣れないと時間配分をするのは難しいと思うので、設定時間はガイドライン程度でもかまいません。
一通り、エントリーシートの内容をカバーできたら、自由な質問を2-3問選んでしてもらいましょう。自由な質問に関しては何の条件も付けないでください。全くのフリーハンドで友達に考えてもらいましょう。
各質問に対し、2~3の深堀質問をしてもらうこと
深堀質問に対する対応力をつけることが模擬面接の最大の目的です。
深堀質問は、基本的に志望者が答えてきた内容に対し以下のような点が気になったら行う質問です。
- 志望者が答えている内容がいまいち理解できない場合、理解できなかったことを聞く(例:理由が述べられていなかったり、不明確であった場合は理由をあらためて聞く)
- もっと具体的に聞きたいことがあれば、「具合的な内容=理由、状況、行ったこと、データ、方法、等」を聞く
- 志望者の説明に関する例外と思えることを聞いてみる(例:全員があなたの指示に従ったの?、〇〇〇という考え(行動)はしなかったの?、それ以外の例を上げてみて、など)
- 志望者の主張に反論する(例:一般的に考えると〇〇〇だと思うけど、どうして□□□になったのか?)
- 上記以外で、面接官の立場になりきったとき、志望者の答えに関連しぜひ聞いてみたいことがあれば自由に聞いてよい
参加者が注意すること
友達通しでやる模擬面接ですが、お互いに自分の将来がかかっていることを認識して真剣に、本番と思って行なうことが重要です。
まずは恥ずかしがらずに行いましょう。
志望者はESの各質問に対し、30秒~1分以内で話せるように意識して話しましょう。慣れてくれば面接官とのやり取りの中で主張したいポイントをしっかり伝える「会話」による面接になるように少しアレンジをしてみてください。
志望者が一方的に話して終わり!にならないように回答者も面接官も注意してください。
面接が途中で「ぐだぐた」になってしまった場合でも途中で止めて、意見の交換をするなどは絶対にせず、一旦始めたら最後までやりきるのがルールです。
トータルで何分かかったかも重要な記録になるので、絶対に止めたり、「この部分やり直して再開」は無しです。
友人とのレベル合わせとフィードバック
模擬面接を行う友人は、就活の取り組みができる限り同じレベルか、自分より高いと思える友人とで行いましょう。
レベルの差がありすぎるとお互いに気まずいですし、低い友人とだけ行うと「気づき」も少なくなり、変な自信、過信をしてしまい本番で逆効果になってしまうこともあり得ます。
社会人の先輩やリクルーターに頼めれば更に良いですが、身近でできることから積極的に手を打っていきましょう。
忌憚のないフィードバック
面接終了後は、気になった点、疑問点など、明らかに改善すべきと思った点、等、指摘すべき点は忌憚なくはっきりとフィードバックし合いましょう。
指摘された点はメモをとっておき、後から録画を見て自分で検証しましょう。
参加者がお互いにフィードバックし合い、改善のための意見を出し合えたら終了です。
お互いに指摘されたポイントを修正、改善して数日後(記憶の新しいうち)に再度同じメンバーで行うのも良いし、あえて違うメンバーでやってみるのも実践的な練習になります。
就活に正解はありません。あるのは自分でつかんだ「答え」だけです。自分にベストな「答え」をつかむためには、周囲と協力しながら進めることも必要です。つらい就活の戦いでも、同士・戦友と呼べる友人とともに戦えば、少しは楽になります。
就活マウントしてくる輩は無視して、本当に頼れる友人と行いましょう。
尚、オンライン面接のやり方に関しては以下の記事を参照してください。
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