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就活の面接にはテクニックが必要なことを納得して、練習できるかがポイント
この記事では、就活人気が高い難関企業の面接に臨む前に、絶対に知っておくべき基本的、かつ効果が絶大な重要なテクニックを解説していきます。
基本のテクニックなので、就活本や就活情報サイトで既に知っているものもあるかもしれませんが、知識として知っていても本番の面接で実践できる人は全体の2割程度です。
この基本をしっかり頭と心に刻んで、練習を行っておくことで、基本を知らない学生は当然ですが、知識として知っているだけの学生にも大きな差をつけることができます。
まずテクニックを頭と心に刻むには、そのテクニックがどうして効果的なのか、その根拠を納得できるかがポイントになってきます。
根拠を納得していないと、知識としては知っていても、練習をしていない、または、表面的でカタチだけの練習に留まって実戦で役に立たない(使えない)ことになります。
実際にそういう就活生は非常に多いです。
まず初めに、面接官が何を基準にして志望者を評価しているのかを、もう一度確認しておきましょう。
面接官の評価の決め方
どんな企業でも、どんな面接官でも、面接官が志望者を「この学生と一緒に働きたいと思えるか」、もしくは「自分の部下になって欲しいと思えるか」で選考を通過させるか、させないかを決めています。
しかし一般的には、面接で使用する評価シート上にそのような項目がある訳ではありません。
例えば、評価シートや適性検査の定量的なポイントが同点(もしくは同ランク)の志望者が10人いたと仮定し、選考に残せるのは5人だった場合、その5人を選ぶ際に決定的な働きをするのが、「この学生と一緒に働きたいと思えるか」、もしくは「自分の部下になって欲しいと思えるか」という定性的な判断なのです。
これは筆者の面接官としての経験や、数多くの企業の人事担当者やマネージメントとの取材を通じて確信している事実です。
ほとんどの面接評価者が、最後に迷ったら、それを基準に評価すると言っています。
選考を通過させるか、させないかを決定づける要素とは?
それでは、何が面接官の「この学生と一緒に働きたいと思えるか」、もしくは「自分の部下になって欲しいと思えるか」という定性的な判断に影響を与えているのでしょうか。
それは評価者の「頭(理性)と心(感情)に形成される、「信頼感」、「本気度」と「好感度」の3要素に集約できるのです。
合否の判断を左右する、信頼感とは何か
この中で、「信頼感」は、志望者の能力を中心に判断するものです。
面接を担当する人事部のスタッフや、部門から招集された若手、中間管理職、部門を代表する役員など、面接を担当する評価者が気にするのは、「この学生は、採用するに値する能力の芽が確かにあり、配属後はしっかり働いてくれそうなこと、そして上手く育ってくれれば、会社や部門の業績を伸ばしてくれそうな人材か」というポイントです。
最も分かり易い例をあげると、面接官は、就活生が自己PRで訴求するポイント(強みや長所)が、自社の採用に値する十分な説得力があるかどうかを判断し、評価シートに自分の判断を記入します。
具体的には、自己PRやガクチカ、またはエントリーシート全体の「記載内容」や面接での各種の質問に対する答え、その答えに信憑性、根拠を与えるエピソードや具体的な経験、事実、数値等のデータによって評価します。
これらを総合的に判断しながら、自社が重視する複数の「〇〇力」や「〇〇性」といった評価項目ごとにランク付けや、ポイントを記載していきます。
合否の判断を左右する、本気度とは何か
「本気度」は、入社に対する期待が持てるかどうかを意味し、志望動機や、業界・企業に対する理解度、入社に対する熱意が伝わるかといったポイントによって判断します。
「内定を出したら、本当に入社する人材か否か」を、志望動機がしっかりしており、説得力があること、また応答に真剣さや熱意が感じられるかをチェックするのです。
就活人気の高い企業が、「優秀な学生で、是非採用したい」と評価する学生は、業界や企業をまたがって複数内定を獲得することを経験値として知っています。
そのため志望動機の説得力や入社に対する熱意を特に気にします。面接が高次に進めば進むほど、入社に対する確度=本気度が問われることになるのです。
内定を出したら、本当に自社に入社してくれるのかどうかは、人気企業の場合は特に重要な評価ポイントになります。
これらの「能力」と「本気度」は就活生なら「当然のこと」と思っていると思います。しかしそのレベルを甘くみている学生が多いのも事実です。
就活で当然のことを甘く考えてはいけない
高倍率の人気企業を志望する方は、就活本に書かれている例文を表面的になぞったり、就活を終えて内定を獲得した学生達がWEB上でアドバイスしている自己PRや志望動機のレベルを普通に説明するだけでは、全国から志望してくる優秀な学生の中に埋もれてしまい選考に残っていくのは難しいことを理解して下さい。
レベルがあまり高くない情報を鵜呑みにして、簡単に内定がとれると思うのは危険です。
もちろん企業にもレベルの差や、就活人気の差、倍率は様々であり、就活力が普通のレベルでも内定獲得は十分できるでしょう。
しかし、人気企業や自分のビジョンが実現できるような、納得度の高い企業の選考は競争も激しく、選考に残っていくのは容易ではありません。
高学歴の学生だからと自信を持っている人もいると思いますが、人気企業の場合は、高学歴の学生が全国から殺到し、倍率は数百倍、数千倍になるため、選考は非常に厳しいです。
どんな就活生でも、普通レベルの面接の答をしていては、人気企業の選考には勝ち残ってはいけません。
何百人、何千人の志望者の中から「選ばれる理由」がなければ選考に勝ち残っていけないのが現実です。
企業がどんな項目を評価項目とするかは、企業ごとに異なります。
どのような資質や強みを持った人材を、「求める人材像」としているかは、その企業の業界特性や、社風、企業文化や経営戦略によって異なります。
面接選考では、学生の能力(新卒時の場合は即戦力的な実務能力ではなく、ポテンシャル)が高いこと、志望動機の強さ、入社に対する意欲・熱意が高いことが評価シート上に記入され、ポイント化やランク付けが行われます。
人気企業の場合は、普通以上であることが当たり前で、そこから「飛びぬけてポテンシャルを感じられる人材」のみが内定を獲得できるのです。
自分を偽って就活しなくて良い
就活生の皆さんは、「自分を偽って就活したくない」、「ありのままの自分を受け入れてほしい」と思っているでしょう。
確かに共感できる部分もあります。しかし現実は自分を偽って内定がとれる企業は、それなりの企業でしかありません。
人気企業の場合は自分を偽っても、面接官に嘘は見抜かれますし、そうなった場合、まず次の選考には進めません。
多少の誇張はほとんどの学生が行うことなので、それが見抜かれたとしてもご愛敬として受け入れる場合もあります。しかし「嘘」や「偽り」のレベルまでいくと、まず落とします。
人気企業の場合は「自分を偽ったら、その企業には就職できない」ので、堂々と「「自分を偽って就活したくない」を貫き、本当の自分で勝負していきましょう。
そこで重要なのは「本当の自分」を、企業の求める能力として伝えるテクニックです。テクニックを使うことは「自分を偽る」ことではありません。
効果的なテクニックを使って自分を表現し、自分が伝えたいポイントを、しっかり伝えることは優秀なビジネスパーソンなら誰もが行っていることなのです。
「信頼感」と「本気度」を面接官に強く訴求するテクニックを身に付けよう
「信頼感」を生む自己PR要素も、「本気度」をあげる志望動機要素も、普通の就活生のレベルを超えて、少なくとも全体の上位20%に入るレベルまで磨き上げることが重要です。
「就活の答え」では、以下の記事で「信頼感」を生む自己PRの仕方を、30の強み・長所別で徹底的に解説しています。
また、就活の面接で頻出する70の重要な質問を選び、その質問の意図や説得力を増す答え方を徹底的に解説しています。
人気企業の選考にも勝ち残れるレベルで詳細に解説していますので、是非参考にしてみて下さい。
本気度をアピールする志望動機に関しては、人気の50業界別で、実際に人気企業のエントリーシートでの設問に従って、志望動機の作成方法を詳しく解説しています。
また100社以上に及ぶ、就活人気の高い企業の志望動機の書き方も詳しく解説しています。
「就活の答え」サイト内の検索窓で企業名を入力して検索するか、カテゴリー欄の「人気企業別志望動機の書き方」をクリックして、目当ての企業があるかどうかをチェックしてみて下さい。
「信頼感」と「本気度」は、主に面接官の頭の中(理性)で生まれます。
「就活の答え」では、面接官の理性に強く働きかけ、印象に残るロジカルな答え方についても詳しく解説しています。
テクニックを頭で理解するだけでは、実際の面接では全く使えない!
上記の記事をまず、参考にして欲しいのですが、重要なのは、これらのテクニックを面接で使いこなせる(テクニックに基づいて上手く答えることができる)まで、練習することです。
これらの記事で解説している、PREP法やSTARフォーマットなどのテクニックそのものは、それほど難しくないため、就活生は頭の中で理解するだけでノウハウを身に付けたと思ってしまうようです。
しかし、頭の中で理解していることと、実際の面接で使いこなせることには雲泥の差があります。
スポーツ選手がテクニックを試合で使いこなせるようになるには、何度も何度も繰り返し練習して技術を頭と身体で覚え、実際の練習試合等で更に磨きをかけていくプロセスが必要です。
就活の面接も同じです。
自分の今後の人生に大きな影響を与える、新卒時の職業選択という重要な試合に臨むためには、面接の練習を何度も繰り返しておこなう努力は必要です。
特に人気企業に就職したいと考えている方は、天才的に大人と話すのが上手く、かつ内容が的確な会話ができる一部の学生以外は、面接の練習は必須です。
想定質問に対する答えを自撮りしてチェックする、友人と面接のロールプレイをしてみる、無料の就活サービスに登録して、就活アドバイザーに模擬面接をお願いしてみる、OB/OG訪問をしてみる、早い段階で数社のインターン・もしくは本選考の面接を受けてみる、等々、面接の練習でできることは沢山あります。
練習時に一点注意してほしいのは、答える内容を暗記するぐらい頭の中に入れるのは良いことですが、暗記したものをそのまましゃべろうとしてはいけません。
暗記したものをそのまま口からアウトプットしようとすると、本番では緊張して上手くできなかったり、上手くできたとしても「嘘っぽく聞こえてしまう」というデメリットがあるからです。
また本番の面接では、どんな質問をされるかの予想ができないため、予想外の質問に対しては暗記が通用せず、かえって焦ってしまい失敗してしまうのです。
定番の自己PRやガクチカ、志望動機の重要質問に関しては、頭に入れた内容を一字一句完璧に再現しようとはせず、むしろその時の感情を大事にしながら答えてください。
一番効果的なのは、友人同士でロールプレイを繰り返しながら磨き合うことです。
面接官になったつもりで、友人の答えを評価してみる、また面接の本番のように友人の質問に答えてみる、それを繰り返し行ない、評価し合うことで、自分がどんな風にしゃべれば相手に伝わるのかが見えてくるものです。
友人を相手にロールプレイする場合は、相手のことを全く知らない前提で面接を行うことが重要です。また友人だからと言って遠慮は無用です。あらかじめストレートに評価しあうことを決めておき、厳しめの意見を言い合うくらいでちょうど良いです。
面接での答えや説明はできるだけ、具体的にすることがポイントです。
「私の強みはコミュのケーション能力です」というような抽象的な言葉で済ませたり、抽象的な説明で終わってしまったら、面接している相手の良さが伝わらないことも良く分かると思います。
「本当の自分」を起点にして、企業が求めるものを意識しながら根拠となるエピソードを探し、内容と説明の仕方を磨いていきましょう。
ここまでが、面接で上位20%に入るための「信頼感」と「本気度」をあげる「内容」に関する対策です。
次は、面接官の「心を動かす」テクニックを解説していきます。
面接官の感情に訴え、「好感度」をあげる方法
第一印象をつくる基本中の基本
「ありのままの自分を受け入れてほしい」と思っている就活生も多いと思います。その考えは理解でき、共感もできますが、「ありのまま」を誤解している学生が多いのも事実です。
企業が採用を行う目的は、自社の将来的な利益に貢献することです。
そして事業で利益を出すのは、学生の皆さんが考えている以上に大変難しいことなのです。
就活生の段階ではその難しさ、厳しさを理解しろとまでは言いませんが、少なくとも「学生気分のまま」の就活生は受け入れません。
企業が受け入れるのは「ありのままの性格や資質、価値観、人柄、行動特性」といった全人格的なものが、社風や文化、事業、今後の戦略や企業の顧客の特性に合うと判断した場合です。
従って、面接時に「態度が悪い」、「態度が生意気」、「学生言葉を使う」、「人の話をよく聞いていない」、「敬語が使えない、使っても間違いが非常に多い」あるいは「身だしなみや服装が、面接に著しく適していない」、と判断した場合、最初の10秒で不採用を決めます。
「ありのまま」と、「学生気分のまま」の意味は全く違います。それを履き違っていると、人気企業はもとより、人気企業でなくても即落ちしてしまうでしょう。
この記事をここまで読んでくれた人は、1次面接の最初の10秒で即落ちしてしまうような上記の基本はクリアできていると思います。
万が一それが理解出来ていなかったり、心配な就活生は、本サイトのカテゴリー欄の「就活のマナー・服装・言葉使い」から、解説記事を読んで心配な個所をつぶしておいてください。
その上で上位20%に入るための、「好感度」をあげるテクニックを身に付けていきましょう。
「好感度」をあげる非言語のテクニックは、なぜ重要なのか
「信頼感」と「本気度」は、主に面接官の理性に対し、「言語」によるコミュニケーションによって働きかけるものです。
従って、「話す内容=言語によって伝えることのできるもの」を磨いていく方法を解説してきました。
それに対し、「好感度」は主に面接官の感情に対し、「非言語」によるコミュニケーションよよって働きかけるものです。
ここからは「どう話すか=話し方」によって、あなたに対する好感度を上げる方法を解説していきます。
「目は口ほどにものを言う」ことは誰でも分かっている
「目は口ほどにものを言う」ことは誰でも経験していることだと思います。
目は象徴的な例であり、視線の動きもそうですが、顔の表情、顔の確度、話すスピード、声の大きさやハリ、姿勢、挙動などの非言語による情報が、その人が話す言語情報の内容そのものと同程度に重要、場合によってはそれ以上に重要であることは、誰でも人生の体験として理解しているはずです。
このことは、面接の応答においても同様です。
あなたが磨いてきた「信頼度」や「本気度」=言語情報を活かすのも、殺すのもこの「話し方」次第とも言ってよいほど重要なのです。
人間の判断は感情によって大きな影響を受けるものです。エントリーシートの記述内容や、面接で答える内容そのものは言語情報であり、理性に影響を与えますが、話し方は非言語情報として面接官の感情・心象に影響を与えます。
同じセリフをベテラン俳優と一般人にしゃべってもらった場合、言語情報としての内容は同じだとしても、伝わり方、説得力に差が出るのは自明です。
コンビニで買い物した時、アルバイターのぶっきらぼうな、マニュアルをなぞっただけの「ありがとうございました」と、適度に気持ちのこもった(少なくとも、そう感じられる)「ありがとうございました」では好感度が違うことも経験しているでしょう。
そしてこの非言語情報は、「この学生と一緒に働きたいと思えるか」、もしくは「自分の部下になって欲しいと思えるか」という、志望者を選考に残すか残さないかの定性的な判断に大きな影響を与えます。
面接官があなたに好意を持つか、特に何も感じないか、好意よりむしろネガティブな印象を持つかが、あなたの将来に大きな影響を与えるのです。
「態度が悪い」、「態度が生意気」、「学生言葉を使う」、「人の話をよく聞いていない」、「敬語が使えない、使っても間違いが非常に多い」あるいは「身だしなみや服装が、面接に著しく適していない」等の第一印象をクリアするのは当然ですが、その上で「非言語情報で好感度を高める」にはどのようにすればよいのでしょうか?
一般的な就活本や、WEB上の就活情報に、この非言語情報によって好意度を上げるテクニックを詳しく解説しているものが意外な程少ないため、「就活の答え」のこの記事を最後まで読んで、普通の就活生のレベルから一歩も二歩も抜け出しましょう。
この記事で解説するテクニックは基本的なものです。
「なんだ、そんなことか」と思うかもしれません。しかし、意外に思えるほど非常に多くの学生が出来ていないことなので、ある意味、差をつける「お得」なテクニックです。
「好感度」をあげる戦略の基本
自分のタイプと企業が求める人材のタイプを基に、自分の強みを活かす、そして弱みをカバーする
まず、自分はどちらかと言えば内向的、内省的なタイプで、社交的ではないが、じっくり物事を考え、粘り強く努力を積み重ねることができるタイプであると分かった場合、「信頼感」や「本気度」を伸ばす戦略を第一に考えます。
就活でも強みを活かすことが王道の戦略なのです。
それが十分出来ている前提で、「好感度」を上げるためには「非言語情報」を磨かなければなりません。
このタイプの志望者の場合、「暗さ」や「コミュニケーション能力に自信がない」、「消極的」や「チーム・仲間と一緒に何かをやり遂げることが得意でなないかも・・・」等々がネガティブな印象となって好意度に影響するという仮説を立てます。
自己分析や友人、近親者からの他己分析から全くそんな心配はないと判断できる場合は別ですが、少しでもその心配があると思ったら、非言語情報で心配なポイントをつぶすのです。
例えば「自分は少し暗い性格かなぁ」と思ったら、非言語情報で狙うのは「暗くはなく、周囲とコミュニケーションがしっかりとれる、積極的に物事に取り組めるタイプ」であるという印象を与えることを狙うのです。
逆の性格の場合も同じです。
自分は友人も多く、外交的、社交的なタイプだが、じっくり物事を考え、粘り強く努力を積み重ねることが苦手なタイプであると分かった場合、コミュニケーション能力や行動力、積極性や人を巻きこむ力などの強みをアピールする戦略を第一に考えます。
それが十分出来ている前提で、「信頼感」や「本気度」に関する印象を、非言語情報によってカバーするのです。
例えば「自分は軽すぎる性格なのかなぁ」と思ったら、非言語情報で狙うのは「真剣に物事に取り組み、しっかりと最後までやりきることができるタイプ」であるという印象です。
志望動機にいまいち自信がない場合は、結論部分や、入社の意欲を示す部分を非言語情報(語り方)によって印象付ける工夫をするいう作戦です。
ではどのようにそれを印象付けるのか。
ばかばかしいと思うかもしれませんが、以下の練習をしてください。
好感度を即効であげる3つの方法
面接の前後に、少し大きめの張りのある声で、早口にならないように「挨拶」をする
面接を開始するときは、「よろしくお願いします」と頭を下げて挨拶をする。もちろん背筋を伸ばした正しい姿勢からきっちりお辞儀をすることです。
面接を終了する時も同じで、「本日は私のためにお時間をいただき、ありがとうございました」と張りのある声であいさつをしてお辞儀をします。
対面の面接ではもちろんですが、WEB面接でも励行してください。とくに「よろしくお願いします」と「ありがとうございました」はマジックワードです。
「なんだ。そんなことか」と思うでしょうが、これをきちんとできている学生は少数派です。
挨拶はしても、とってつけたようなカタチだけのいい加減な挨拶をする学生が大半なので、こんな基本的なことでも好印象を獲得できるのです。
適切なタイミングで、張りのある声で、「気持ちを込めて」挨拶がきちんとできることだけでも、好感度が上がり、あなたに対するポジティブな印象を残すことができます。
面接官の目をみて話す
これも基本的なことですが、特に対面の面接では意外に出来ないものです。もちろん常に面接官の目を凝視していると逆ににらんでいると勘違いされる場合が有るので、基本は相手の顔全体をみて話す感じで良いです。
そして目をあまり泳がせたり、自分の手で自分の体を触るような仕草はしないこと。そんなことをしてしまうと、「自分の発言に自信がない」、場合によっては「嘘をついている」という印象を与えてしまいます。
そして重要なポイントや結論を話す時は、相手の目をみて、張りのある声で、少し音量をあげてしっかり落ち着いて話してください。
目をどうしても見れない人は、面接官の鼻か、眉間をみてください。相手の目を見て話すのは、話している内容の「信憑性」や「信頼感」、「熱意」、「真剣さ」を非言語情報として与えることに役立ちます。
面接官を敵と思わず、ほほえみを浮かべて話す
緊張する面接でほほえみを浮かべて話すなんてできる訳がないと思うかもしれません。面接は緊張するものですし、緊張することは決して悪いことではありません。
その緊張を良い方向に活かせば良いのです。特に適度な緊張はむしろパフォーマンスに好影響を与えるものなのです。
緊張感を「ワクワク感」にまで昇華できれば最高ですが、そこまでいかなくても緊張は上手くコントロールできれば、かえってプラスに働きます。
面接で緊張をコントロールする第一の方法は、面接官を敵(自分を攻撃してくる人)と思わないことです。
面接官も、普通のビジネスパーソンであり、親戚の叔父さんや叔母さんと同じと思ってください。ただし面接官に対するリスペクトは必要です。
あなたのために貴重な時間を使ってくれているのだという、感謝の気持ちをもって面接に臨んで下さい。
ビジネスの交渉では、交渉相手に恐怖感を抱くと、それだけで不利な条件をのむことを余儀なくされる場合が多いのです。
敵と思わず、恐怖感を払拭してからトライすること、ほほえみを浮かべながら応答することです。
もちろん面接の初めから、終わりまで全ての応答に常にほほえみを浮かべて答える必要はありません。
ほほえみを浮かべるタイミングは、冒頭の挨拶でお辞儀を直して正面を向くまで、各質問に対する答えを話し始めるタイミング、答えのなかで重要なポイント、結論やキーワードを話す時、そして最後のお礼の挨拶のときです。
「役者じゃないし、ほほえむことなんかきない」と思うかもしれません。確かに心の底から行うのは難しいと思います。
しかし「微笑んでいるような印象を与えること」は意外なほど簡単です。
それは、通常より感覚的に10%から20%目を見開いて話せば良いだけです。
10%から20%目を見開くだけで、両方の口角が少し上がります。また額から目にかけての筋肉が少し張るため、明るい表情に変わるのです。
試しに鏡に向かって試してみて下さい。そして自分の感覚としてどれくらい見開けば、自然にほほ笑んだ表情になるのかを覚えていきましょう。
それができたら、その表情のまま想定している自己PRやガクチカ、志望動機を話してみてください。
あとは自然にできるように練習あるのみです。
面接官が質問を終え、自分が話し出す瞬間に自分でつかんだ見開きの度合いをあてはめて話すと「自信(余裕)をもって答えている」という印象を与えることができます。
面接全体の雰囲気もよくなり、あなたも面接官も変な緊張感がなくなり、会話がスムーズに成立するようになります。
解説してきた「挨拶」、「アイコンタクト」、「ほほえみ」の3点を非言語情報として面接の中で適切に使い分けることができれば、それだけでも「好感度」に大きな差をつけることができるのです。
面接官の理性に訴える「信頼感」と「本気度」の言語情報が練られ、面接の練習を経て磨かれていることが前提にはなりますが、それと同じくらいに重要な非言語情報による面接のテクニックを身に付けることによって、人気企業の厳しい選考でも勝ち抜ける面接力を身に付けることができます。
「信頼感」と「本気度」の言語情報が普通の就活生レベルであっても、非言語情報で好感度を上げることによって選考通過をしやすくすることもできるのです。
非言語情報のテクニックをマスターするだけでも、大きな違いが生まれるのです。
上記の基本以外にも、面接官の感情に働きかけるテクニックはありますが、上記の基本が出来ていることの方がはるかに大事です。まずはこの3つをマスターしていきましょう。
非言語情報の活用だけであれば、面接直前でも対策は間に合います。時間がないなかで、試せるものはどんどん試し、PDCAを回しながら面接力をブラシュアップして、難関企業の選考に臨んでいきましょう。
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