「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破し内定に導くための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では首都圏の就活生に人気の地方銀行、横浜銀行への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
横浜銀行への志望動機(例文)
あなたが横浜銀行で実現したいことは何ですか?また、そこにあなた自身のこれまでの経験や強みをどのように活かせますか?400字以内で記述してください
私が実現したいのは、地域に密着した金融の力で、人と地域の発展に貢献することです。神奈川で生まれ育った私は、地元への愛着も大きく、地域が直面する人口減少、少子高齢化、地域格差や地域の魅力の発信等の課題に、金融の力で貢献したいと考えています。私は3年半に渡る個別学習指導塾の講師アルバイトを通じ、生徒一人一人が抱える課題解決に取り組んできました。悩みを一緒に考え、解決に取り組むこと良い結果に結びつくこと、そのことで「やりがい」や信頼を得られることを実感しました。ゼミではソーシャルビジネスの研究と実務支援を通じ、事業・雇用の創出とその収益による労働者への正当な報酬が社会的な課題を解決する鍵になることを学んできました。これらの経験や学びを活かし、企業や人々の直面する課題を解決し、誰からも信頼される存在として成長したいです。将来的には地域社会の大きな課題解決に貴行の一員として貢献したいと考えています。(400文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前年)のES内容を把握しておきましょう。
稀にESに「志望動機」の記載を求めない銀行や企業も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。まだ志望動機とは何かが良く分からない人や、作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に充分行い志望企業が定まった方が、具体的な企業への志望動機をどのように書くべきかを解説します。志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
就活では、ESや面接における他の重要視質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「困難に直面しながらも、成し遂げたことは何か?困難を乗り越えるために何をしたか」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「これだけは人に負けないと自負している点」等々に的確に答える必要があります。
そのため自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)をはじめに考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方をしたくなる気持ちは理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は効率的かもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
また信用を重んじる金融機関であれば、志望者に「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。
横浜銀行への志望動機(例文)の解説
それでは上記のロジックで積み上げた、横浜銀行への志望動機を再度例示しておきます。
この年のESの志望動機に関連する設問は、「横浜銀行で実現したいこと」を「実現するために志望者の経験や強みをどう活かすか」で記述する内容になっていました。
以下の要素の分解をと志望動機文の構造を参考にしてください。ただしあくまで「自分起点」で書くことです。
再掲:あなたが横浜銀行で実現したいことは何ですか?また、そこにあなた自身のこれまでの経験や強みをどのように活かせますか?400字以内で記述してください
私が実現したいのは、地域に密着した金融の力で、人と地域の発展に貢献することです。神奈川で生まれ育った私は、地元への愛着も大きく、地域が直面する人口減少、少子高齢化、地域格差や地域の魅力の発信等の課題に、金融の力で貢献したいと考えています。私は3年半に渡る個別学習指導塾の講師アルバイトを通じ、生徒一人一人が抱える課題解決に取り組んできました。悩みを一緒に考え、解決に取り組むこと良い結果に結びつくこと、そのことで「やりがい」や信頼を得られることを実感しました。ゼミではソーシャルビジネスの研究と実務支援を通じ、事業・雇用の創出とその収益による労働者への正当な報酬が社会的な課題を解決する鍵になることを学んできました。これらの経験や学びを活かし、企業や人々の直面する課題を解決し、誰からも信頼される存在として成長したいです。将来的には地域社会の大きな課題解決に貴行の一員として貢献したいと考えています。(400文字)
要素の分解:
結論 1:横浜銀行で実現したいこと
- 私が実現したいのは、地域に密着した金融の力で、人と地域の発展に貢献することです
- →横浜銀行で実現したいことを、結論ファーストで端的に答える
結論のRTB(Reason to believe):
- 神奈川で生まれ育った私は、地元への愛着も大きく、地域が直面する人口減少、少子高齢化、地域格差や地域の魅力の発信等の課題に、金融の力で貢献したいと考えています
- →上記の結論に至った理由を志望者ならではの情報(この例文の場合は志望者と横浜銀行の地域属性と価値観)で根拠づける
結論 2:志望者のこれまでの経験や強みを、実現したいことのためにどう活かすか
- 私は3年半に渡る個別学習指導塾の講師アルバイトを通じ、生徒一人一人が抱える課題解決に取り組んできました
- →何の経験で、何に取り組んだのかを最初に述べる
- 悩みを一緒に考え、解決に取り組むこと良い結果に結びつくこと、そのことで「やりがい」や信頼を得られることを実感しました
- →取り組みによって得られた成果と価値観を補足
- ゼミではソーシャルビジネスの研究と実務支援を通じ、事業・雇用の創出とその収益による労働者への正当な報酬が社会的な課題を解決する鍵になることを学んできました
- →専攻(ゼミ)で取り組んだ課題からの学び(経験)を、事業をサポートすることで社会に好循環をもたらす銀行ビジネスとの連結で表現
まとめ:
- これらの経験や学びを活かし、企業や人々の直面する課題を解決し、誰からも信頼される存在として成長したいです
- →銀行ビジネスパーソンとしての成長意欲の表明
- 将来的には地域社会の大きな課題解決に貴行の一員として貢献したいと考えています
- →将来的なビジョンを述べ、専攻での学びを活かして実現したいこと(=地域に密着した金融の力で、人と地域の発展に貢献する)を別の表現で文を結ぶ
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。
あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この例文の志望動機の構成は、他の職種への志望動機にも充分応用が可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。
また横浜銀行のインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、横浜銀行の行員の方から得られたものを理由にあげることは極めて有効です。実際の体験を通じた「横浜銀行ならでは」を実現したい事や、自身の経験として表現してみてください。厳しい選考を経て参加できた方はぜひ利用しましょう。
ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。
そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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