「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。
この記事では、就活で人気の高い大日本印刷(事務系総合職)への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
大日本印刷への志望動機(例文):事務系総合職
DNPを志望する理由を教えてください(全角300文字以内)
私は「コミュニケ―ションにより課題を解決する仕事」を就職活動の軸にしている。これはレストランのアのアルバイトで、私の制作したチラシとSNSが大きな効果を発揮したことで、喜びと周囲からの信頼を獲得した経験に端を発している。貴社は企業や公共機関の幅広い顧客基盤を持ち、課題解決を可能とするリアルとデジタル両面の高い技術力とツールの生産能力がある点に魅力を感じ志望した。多様な課題解決の経験と実績を積み、将来的には日本が直面する課題の解決、具体的にはICタグを活用した小売業の自動化、地方の魅力を引き出す地方創生、ナショナルイベントへの参画等の、影響力が大きく社会貢献ができる事業をリードできる人材に成長したい。(300文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
就活ではESや面接における他の重要視される質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「研究課題、ゼミの選考内容、得意科目」、「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「クラブやサークル活動での役割」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「長所、短所、特技、自己アピール」、「企業選択で重視したポイント」、「入社して取り組みたい仕事」等々に的確に答えていく必要があります。
従って自分の性格や価値観に紐づいた経験や実績、事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
また大日本印刷や凸版印刷のような大手印刷会社の技術系職種志望の場合、志望者の専攻や興味、研究に対する姿勢、実績は特に重視されます。
書類選考や面接の際に「嘘」や「ごまかし」が分かる、もしくは「専攻や研究に対する熱意」が感じられなければ、なおさら選考を通過させません。
大日本印刷への志望動機(例文)の解説:事務系総合職
それでは上記のロジックで積み上げた、大日本印刷、事務系総合職への志望動機を再度例示しておきます。
この年のESの志望動機(事務系総合職)に関連する設問は、「DNPを志望する理由」を問うシンプルな形式になっていました。
再掲: DNPを志望する理由を教えてください(全角300文字以内)
私は「コミュニケ―ションにより課題を解決する仕事」を就職活動の軸にしている。これはレストランのアのアルバイトで、私の制作したチラシとSNSが大きな効果を発揮したことで、喜びと周囲からの信頼を獲得した経験に端を発している。貴社は企業や公共機関の幅広い顧客基盤を持ち、課題解決を可能とするリアルとデジタル両面の高い技術力とツールの生産能力がある点に魅力を感じ志望した。多様な課題解決の経験と実績を積み、将来的には日本が直面する課題の解決、具体的にはICタグを活用した小売業の自動化、地方の魅力を引き出す地方創生、ナショナルイベントへの参画等の、影響力が大きく社会貢献ができる事業をリードできる人材に成長したい。(300文字)
要素の分解:
結論 1:DNPを志望する理由
- 私は「コミュニケ―ションにより課題を解決する仕事」を就職活動の軸にしている
- →DNPを志望する理由を、志望者の就活の軸と大日本印刷の事業分野と連結して端的に記載
結論のRTB (Reason to believe):
- これはレストランのアのアルバイトで、私の制作したチラシとSNSが大きな効果を発揮したことで、喜びと周囲からの信頼を獲得した経験に端を発している
- →なぜ、上記の就活の軸を持つに至ったかを、志望者独自の情報(経験・事実)を使用して根拠づける
- 貴社は企業や公共機関の幅広い顧客基盤を持ち、課題解決を可能とするリアルとデジタル両面の高い技術力とツールの生産能力がある点に魅力を感じ志望した
- →志望者の就活の軸を実現する上で、なぜDNPが最適なフィールドなのかをDNPならではの情報(DNPの強み)と連結して志望理由を補強
まとめ:
- 多様な課題解決の経験と実績を積み、将来的には日本が直面する課題の解決、具体的にはICタグを活用した小売業の自動化、地方の魅力を引き出す地方創生、ナショナルイベントへの参画等の、影響力が大きく社会貢献ができる事業をリードできる人材に成長したい
- →志望者のキャリアパスに対するか考え方と、DNPで何を実現したいかを連結して、意欲の表現で文をまとめる
大日本印刷の事務系総合職のESでは、志望動機関連が300文字以内とボリュームが小さいため、自身の強みのアピールをどの設問の回答に込めるかを考え、志望動機は一番伝えたいことを的を絞って書く必要があるでしょう。
ES全体を通して読んだ時に、それぞれの設問の回答(例えば、学生時代に力を入れて取り組んだこと、と志望動機)が補強し合い、あなたという人格が浮かびあがるような一貫性を持つように作成してください。
この例文の場合はアルバイト先での販促コミュニケーションのエピソードを魅力的に書くことによって印象を深めることが可能になります。
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。
あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この例文の構成は、他のコースや技術系の職種にも充分応用が可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。
またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、大日本印刷の社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「DNPならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。
稀にESで志望動機の詳細な記述を求めない企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。
ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。
そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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