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【就活の業界研究】就活のはじめに、電子部品業界の現状と課題、そして未来を把握しよう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

「就活の答え」では電子部品業界を、以下の項目に沿って簡潔に情報をまとめていますので活用してください。

電子部品業界の7つのポイントを押さえよう

  • 電子部品業界のビジネスモデルを理解しよう
  • 電子部品業界の現状と課題・未来
  • 電子部品メーカーにはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 電子部品メーカーに働く人のモチベ―ション、「やりがい」は何か
  • 電子部品メーカーに向く人、向かない人はどういう人か
  • 電子部品業界の構造
  • 主要電子部品メーカー各社の概況

電子部品業界の現状

グローバル市場相手のビジネス

電子情報技術産業協会(JEITA)による、2017年度(2017年4月から2018年3月)の電子部品の総出荷額は4兆1,015億円となっています。これは2016年度比109%であり、業界全体としては堅実な成長を達成していたことが分かります。

このうち、日本での出荷額が9,943億円でしたので、24.2%を占めていることになり、残りの76%が海外市場への出荷になっています。日本の電子部品はグローバル市場相手のビジネスであることが端的に表れています。

同じデータで2018年4月から12月の累計出荷額を前年比でみると、101%という結果になっており、減速していることが分かります。この主な原因はスマートフォン自体の成長が鈍化していることと、米中貿易摩擦です。

中国の米国市場向け電子製品をはじめとする輸出の減速、そして先行きが見えないための生産計画の見直しにより、中国で組み立てられているスマートフォンをはじめとする電子製品向けの部品需要にネガティブな影響を出ているためです。更に、中国の経済成長全体もスローダウンしておりスマホ以外の民生品やそれを生産する産業機器向けの部品にも影響が出ています。

米中貿易摩擦等の国家間の貿易問題は、部品メーカー各社の努力では解決できない問題です。また現在、為替は円安傾向で比較的安定しているため海外取引が多い電子部品メーカーには部品価格の価格競争力には追い風となっています。しかし極端に円高に振れた2008年から2012年は部品メーカーにとっては厳しい状況でした。

このように、グローバルな存在であるだけに政治的な問題や為替に影響を受けるのは産業の性格上不可避であることを頭にいれておきましょう。

産業トレンドの影響

現在電子部品メーカーの大きな支えになっているのはスマートフォン向けの部品と、自動車向けの電子部品です。スマートフォンの使用電子部品数は600~800点といわれ、世界での爆発的な普及によって日本製電子部品の需要を支えてきました。しかし2018年からはスマホ市場の減速感が高まっています。市場調査会社の米IDCは、18年の世界におけるスマホ販売台数が前年比で4.1%減だったことを挙げ、「史上最悪の年」と位置付けていました。

もう一つの柱である自動車向けの電子部品は好調が続いています。ハイブリットカーや電気自動車、運転支援機能や自動運転化、インターフェイスの電子機器化という大きなトレンドは今後も継続していくことが確実なため、クルマの電装化に伴う電子部品需要の増大、成長が期待できます。

日本の電子部品メーカーは、部品メーカーであるがゆえに供給先産業のトレンドに大きな影響を受けます。しかし、技術を磨いてグローバルニッチを獲得し、更に応用分野を開拓していくことや、伸びが予想される分野で技術力を発揮し、新しい部品を開発していくことで、事業のリスクの分散と成長に向け不断の努力を行っているのです。

逆に言えばそれができないと、大きなトレンドに流されて、次第にキャッチアップしてくる新興国のメーカーにコスト競争力で劣ってしまい市場を失ってしまうことになります。

電子部品業界の課題

需要予測、生産・在庫のコントロール、サプライチェーン マネージメント

電子部品は汎用部品もありますが、スペックの違いや顧客のニーズに合わせて製造するものが多く、非常に多くの種類になります。そのため素材調達から製造、供給までのサプライチェーンは複雑化しています。

更に電子部品が多用される最先端の製品は技術革新のテンポが速く、それにキャッチアップし、更に需要に着実に応えらえるようにしなければ信用を無くしてしまうため、緻密な生産計画や在庫のコントロールが必要になります。

韓国・台湾・中国メーカーのキャッチアップ

かつて日本企業市場が市場を席巻していた液晶ディスプレイ、ディスプレイデバイスの分野も、サムソンを筆頭とする韓国メーカーにシェアを奪われ、その韓国メーカーのシェアも中国企業に脅かされつつあります。

現在ニッチ市場でシェアを獲得している日本企業でも、技術と品質が同質化してくると競争に勝てなくなる可能性はあります。

現地生産でコストを抑える努力はもちろん、将来的には一部の事業はファブレス化するモデルも考えられるでしょう。他メーカーの活動はコントルールできないため、ひたすら自社の技術やノウハウを磨いてニッチにおけるリーダーのポジションを保つことが最優先にはなりますが、並行して新分野への投資も重要なのです。

就活目的では、電子部品メーカーの新分野への取り組みや挑戦の姿勢にも注目することをお勧めします。

電子部品メーカーの未来

電子部品メーカーは、現状大きな需要を支えているスマートフォンと自動車分野に加えて、更にこれから成長が期待できる分野があります。

5G無線通信分野

「2020年代の社会を支えるモバイルネットワーク」と位置づけで開発が進められているのが5Gという通信技術です。5Gの位置づけは、スマートフォンだけではなく、インターネットにつながる全ての機器をモバイルでつなぐこと、つまりIoT社会の実現を支える技術と考えて下さい。

スマートフォンではインターネットコンテンツの大容量化にともなう機能の向上や新たなサービスの創造が期待されており、それを支えるためには、使用する部品の高度化も必要になるため新たな電子部品の需要が期待できます。

またすべての電子機器をインターネットでつなぐ、IoTのデータ通信も高速大容量に加えて多接続、低遅延を特徴とする5G技術によって実現されていくため、自動車の自動運転に必要な車車間通信、路車通信への活用に必要な通信機器の開発が必要になってきます。

当然高精度、ハイスペックな電子部品が必要になるため、5GやCPS*(サイバーフィジカルシステム)、IoTにおける需要をいかに取り込んでビジネスにできるかが非常に重要になります。

  • *CPS(サイバーフィジカルシステム)とは実世界(フィジカル空間)にある多様なデータをセンサーネットワーク等で収集し、サイバー空間で大規模データ処理技術等を駆使して分析/知識化を行い、そこで創出した情報/価値によって産業の活性化や社会問題の解決を図っていくものです。CPSをモノづくりに活かすことをインダストリー4.0と呼んでいます。

AI/ロボティクス分野

製造業の生産現場ではロボット化が進められています。かつてのロボットは人といっしょに作業するのは危険であるため、生産現場の機械化が進んでも人しかできないものは人が行う分業がほとんどでした。

しかしAIやセンサ技術の発展によって、人が行うような繊細な作業もロボットが行えるようになったり、人と混じって仕事ができるようなロボットが生産現場や外食産業などに使用できるようになっていくでしょう。

ロボットの実現には高精度のセンサをはじめとする電子部品が必要になるため、ファクトリー・オートメーション、スマートファクトリーを実現するAI/ロボティクス分野も成長が期待できます。

ヘルスケア分野、エネルギー分野

医療機器分野も技術革新のスピードが速く、成長もしているため電子部品メーカーにとっても重要な業界です。また電気を中心とするエネルギー分野、スマートエネルギーも地球温暖化対策という社会的な要請もあり更に発展が期待できる分野です。これらの分野にも日本の電子部品メーカーは注力しており、中期経営戦略の中で掲げ、取り組みを開始しています。

まとめ

米中の貿易摩擦や、スマートフォン市場の成長の鈍化、韓国・台湾・中国メーカーの成長、為替動向などの懸念材料はあるものの、技術革新によって大きく世界を変えるために電子部品は必要不可欠であり、成長が期待できる分野も数多くあります。

問題は日本の電子部品メーカーがその変化を確実に捉え、圧倒的な技術力、品質によって世界市場のシェアを占有できる分野を増やしていけるかにかかっています。

今までは取引先の要求にこたえることでその技術を進化させてきた部品メーカーですが、これからは部品メーカーから機能を提案するようなことも多くなっていくでしょう。

BtoBビジネスなので専門分野の学生以外には馴染みが少ない業界ですが、ビジネスはすでにグローバルに広がっており、優良企業も沢山ある業界です。ぜひ個別の企業研究を行い、就活の選択肢として検討してみてください。

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