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【就活の業界研究】損害保険会社の仕事、やりがい、向き不向きをチェックしよう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

この記事では、損害保険会社の仕事の内容、そこで働く人の代表的な「やりがい」、損害保険券業界に向いている人はどんな人なのか、向いていない人はどういう人なのかを中心に解説しています。また最後に損害保険の構造と企業名をリスト化しておきました。就活初期に、業界を素早く俯瞰して、損害保険業界を志望するかどうかのイメージを固めていきましょう。

損害保険業界情報の6つのポイントを押さえよう

  • 損害保険業界のビジネスモデルを理解しよう
  • 損害保険業界の現状と課題・未来
  • 損害保険会社にはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 損害保険業界に働く人のモチベ―ションは何か
  • 損害保険業界に向く人、向かない人はどんな人か
  • 損害保険業界の構造と主要企業名

損害保険会社にはどんな仕事があるのか、職種の情報

損害保険会社の仕事は‌営業部門、サポート部門(損害サービス部門)、管理部門に分けることができます。

損害保険会社に特徴的な部門を中心に紹介していきます。

商品開発部門:

  • 商品開発部門の仕事は、既存商品に新しい付加価値をつけた新商品の開発や、時代やテクノロジーの変化に伴い発生する新たな顧客ニーズに対応した保険商品の開発を担当します。新商品のアイディア開発から保険の設計、保険料の設定や金融庁への許可申請まで、開発業務全般に携わります

 

営業部門:

  • 新卒の就活という意味での損害保険会社(販売代理店ではない)の営業部門という意味では、保険代理店への営業と、保険代理店の営業支援、業務支援、人材教育サポートが主たる業務となります。またホールセール部門では法人に対する包括的な損害保険営業を担います

 

サービス支援部門:契約審査、販売促進、営業サポート

  • サービス支援部門の主たる業務は、日々の経理業務や代理店対応など営業担当者をサポートする仕事を行います

 

専門サービス部門:資産運用、財務企画、リスク管理

  • 資産運用部門は機関投資家として株式や投資ファンドなの選定、組み合わせを行い、顧客から預かった保険料の資産運用を担当します
  • リスク管理では自社が取りうるリスクの発見やリスク軽減・回避策の提案などを行います。損害保険業界には、再保険という仕組みがあり、保険会社がかける保険を引き受ける、リスクを分散してくれる再保険会社とういう存在があります
  • イギリスのロイズの保険会社が世界的に有名で、マスコミにもたまにその名前が登場する為ご存知の方もいるでしょう。日本には損害保険各社が共同出資したトーア再保険会社があります。また地震保険の場合、再保険の受け手(受再者)は日本地震再保険株式会社になります
  • このように損害保険会社各社は再保険の仕組みを利用してリスクを分散しているのです。損害保険業界に興味を抱いた学生は、このあたりの仕組みを更に調べていくと損害保険の本質的な部分を理解できると思います

 

バックオフィス業務:以下にあげる部門は一般企業と同様の機能と役割を担います

  • 経営企画
  • 人事
  • 総務
  • 法務
  • 広告・広報
  • 経営管理・システム
  • 経理財務
尚、企業によって部門別にかなり細かく職種を決めてエントリーしていくパターンと総合職としてエントリーしていくパターンがあるので、損害保険業界に興味を持ったら、個別企業の採用情報ページで職種のイメージを掴んでください。

例えば商品開発部門を志望しても、企業がそのような採用方法や方針をとっていなかえれば、エントリーシートの書き方も当然違ってきます。就活初期の段階では、自己分析の結果を横目で見ながら業界毎の職種のイメージを掴んでいってください。

損害保険業界に働く人「やりがい」、のモチベ―ション、は何か

損害保険業界の存在意義とは、人や企業が思わぬ困難に直面した時に、絶望的な状態や困難な状態からその人の生活を立ち直す、その企業の事業を立ち直すためにあるのです。

経済的にももちろんですが、精神的にも大きな安心を与え、再生や立ち直りに対し大きな役割を負っているのです。

困難に直面した顧客が提供した損害保険によって救済され、立ち直っていく姿をみることや、顧客からの感謝の言葉を受ける時に最高の「やりがい」を感じる瞬間になります。バックオフィスに努める場合でも、このコアバリューに共感をもてるかどうかが重要です。

具体的に損害保険会社に勤める社員の「やりがい」、「モチベーション」の代表的なものを以下に例示しておきます。

  • お客様が損失を出した際にすぐ対応することで、常にありがとうと言ってもらえること
  • 「救える命、会社がある」こと。「少なくとも担当している企業を救えるんだ!」と思えること
  • お客様が電気回線の不具合により、倉庫を全焼してしまった時、アンダーライターとの交渉により全額保険で賄うことができ、お客様に大変感謝された。このような事業存続に関わる危機を保険で救える点が、この仕事のやりがいである
  • 給与が高くと福利厚生が充実しており、仕事に見合った満足感が得られる
  • 代理店から自分の対応を感謝されたり、成約になり感謝の言葉をもらえたりすること
  • 代理店との関係を構築していくことに仕事のやりがいを感じる
  • 代理店と一緒に取り組んだことが成果に繋がった時にやりがいを感じる

損害保険業界に向く人、向かない人はどんな人か

上記で解説したように損害保険会社にも様々な職種があり、細かく言えば職種ごとの適性があるため、最大公約数的に共通する部分のみを抽出して箇条書きにします。

損害保険業界に向く人の資質

傾聴力、共感力がある人:

損害保険業界に必要な資質とは、顧客や代理店の話にしっかり耳を傾け、その気持ちや考えに寄り添って、相手の立場に立って考えることができ、その上で適切なアドバイスができる能力です。

相手と向き合ってちゃんと話が出来る人

もちろん業務知識は就職前の学生にはないため、適切なアドバイスはできないですが、相手の主張を傾聴し、その上で相手の論旨に沿って自分の考えを述べて説得する展開ができるかはとても重要な資質になります。

この点は面接で、しっかりチェックされます。

冷静な人:

思いがけないことが起きた時や、相手から叱責を受けたときに冷静に対応できるかも大事な素養です。すぐにむきになって、対決構造になってしまいがちな人には不向きな業界です。

コミュニケーション能力が高く誠実な人:

損害保険業界は、代理店をはじめ色んなセクションの連携、サービスによって顧客に最適なソリューションと補償を提供するビジネスです。

 

従って、各カウンターパートとの人間関係が構築できるか、信頼関係が構築できるかが決め手になります。その意味でコミュニケーション能力と誠実な人柄は不可欠であり、そこに自分の強みがある人は基本的な資質は有ると言ってよいでしょう。

目標意識が高く、ストレス耐性がある人:

代理店営業とはいえ、営業セクションは結果(営業成績)を求められます。

 

日本国内の市場の成長が見込めないなか、限られたパイの中で新規契約の獲得をしなければならないため、目標に対する高い意識や、忍耐力やストレス耐性、精神的なタフさも必要でしょう。更に、上下関係や、命令に従える規律性も求められます。

緻密な性格:

お金を扱う業務のため、緻密さや正確性に対するこだわりも必要です。大雑把でアバウトな性格が信条の人は就職してもミスマッチになる可能性が大です。

職場の上下関係を素直に受け入れられる人:

損害保険会社は企業によって若干の差はありますが、組織が大きいということもあって上下関係や組織の規律は厳しめです。同調圧力もあるため、そういうことが生理的に受け入れられない人は厳しいかもしれません。

損害保険業界に向かない人はどんな人か

損害保険業界、会社に向かない人は、向いている人の逆の性格や資質の持ち主です。重複になるので、簡潔に箇条書きでまとめておきます。

  • 人に対する感性が鈍い人、人の話をよく聴かない人、聞くのが苦手な人
  • 相手と向き合ってちゃんと話をするのが苦手な人
  • 冷静さに欠ける人。すぐ感情的になり、感情をコントロールするのが苦手な人
  • コミュニケーション能力に欠け、年齢や立場の違う人と人間関係を築くのが苦手な人
  • 目標意識が低く、意思が弱い人
  • ストレスやプレッシャーに特に弱い人
  • どちらかと言えばいい加減な人。大雑把で緻密さに欠ける人
  • 組織内の上下関係、同調圧力を受け入れられない人
損害保険業界の専門業務を志望される場合、その職務毎に要求される素養やスキルセットは全く違います。

いくら就きたい職業でも、素養や実力が伴わなければ仕方ありません。また、新卒では採用しない職種も多いので、専門職を志望する場合は、早い段階でインターンシップやOB/OG訪問を実施して、就きたい職種へのキャリアパスを理解しましょう。その段階で判断できると思います。

インターンシップで出会える「その人」のタイプを通じて、また「その人」が話す職場の様子や、「やりがい」、職種の情報や、ポジティブ、ネガティブの両面の情報を仕入れることによって、自分に向いているかどうかは決められると思います。

 保険会社には独特のカルチャーがあり、企業毎でもその温度差があるので、ぜひリアルな情報を積極的にとっていきましょう。

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損害保険業界の構造と主要企業

業界の構造は大手損害保険3グループとその系列会社、JA、ソニーフィナンシャルグループ、更に独立系、他業界からの新規参入会社、ペット保険、再保険、そして外資系損害保険グループ・会社に大別できます。

就活初期段階では、大手損害保険3グループの情報を把握することによって国内のグループ会社や海外展開の特徴を知ることができます。損害保険会社に少しでも興味が持てそうと思ったら、クイックに3大グループの研究をしてみましょう。

以下に損害保険業界の主要各社(日本損害保険協会会員企業、海外グループ会社を除く)と外資系企業グループ各社を例示しておきます。

東京海上ホールディングス

  • 東京海上日動火災保険株式会社
  • 日新火災海上保険株式会社
  • イーデザイン損害保険株式会社

MS&Dインシュアランスグループホールディングス

  • 三井住友火災海上保険株式会社
  • あいおいニッセイ同和損害株式会社
  • 三井ダイレクト損害株式会社

損保ジャパン日本興和ホールディングス

  • 損害保険ジャパン日本興和株式会社(2020年4月1日付で社名を「損害保険ジャパン」に変更予定)
  • セゾン自動車火災保険株式会社
  • そんぽ24損害保険株式会社
  • 日立キャピタル損害保険株式会社
JA共済連
  • 共栄火災海上保険株式会社
ソニーフィナンシャルHD
  • ソニー損害保険株式会社
その他
  • 明治安田損害保険株式会社(明治安田生命保険相互会社の100%出資)
  • 大同火災海上保険株式会社(沖縄県の損害保険会社)
他業界からの新規参入企業:
  • セコム損害保険株式会社
  • au損害保険株式会社
  • 楽天損害保険株式会社(朝日火災海上保険を買収)
  • SBI損害保険株式会社
  • エイチ・エス損害保険株式会社(HISのグループ会社、旅行保険)
再保険会社
  • トーア再保険株式会社
  • 日本地震再保険株式会社
ペット保険
  • アイペット損害保険株式会社
  • アニコム損害保険株式会社

外資系損害保険会社:

 

AIGジャパン・ホールディングス

  • 富士火災海上
  • AIU保険
  • アメリカンホーム・医療・損害保険
  • ジェイアイ傷害火災保険(50%出資)
アクサグループ
  • アクサ損保
チューリッヒグループ
  • チューリッヒ保険
業界の大きな構造としては、少子高齢化が損害保険業界にも影響を与えますが、業界再編が一巡して3大グループに集約されたため、今後の更に大きな再編は考えにくい状況にあります。

ただしグループ内の事業リストラクチャリングの可能性はまだあることと、海外事業の加速とその成否がグループの収益に大きな影響を及ぼしていくでしょう。

大手損害保険グループは福利厚生が充実しており、給与水準も高いた伝統的に学生に人気が高い業界であることは変わりありません。

損害保険券業界に向いていると自負できる学生にとっては、知識も収入も得られるものが大きく、チャレンジしがいのある業界です。

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