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【例文あり】キヤノンへの志望動機に説得力をつける書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事ではキヤノン(技術職)への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

下の目次の項目をクリックすれば読みたい箇所に遷移します。では早速、例文をみてみましょう。

キヤノンへの志望動機(例文):技術職

10年後の世界はどのようになっていると考えますか。それを踏まえ、キヤノンに入社してやりたいこと、実現したいことは何ですか?(できる限り具体的な根拠を示しながら記載してください。)(600文字以内)

10年後の世界は、人と機械が行う役割が大きく変化すると考えています。AIやIoT技術が様々な分野で発展し、機械がやるべきことと、人間がやるべきことの棲み分けを変えると考えます。それを踏まえ私が実現したいことは、貴社の3Dマシンビジョンシステムの技術を進化させ、製造・生産における自動化を高度化することです。その実現のプロセスは、まず人が行うべき仕事は人が行い、機械の方が優れている仕事は機械が行い、一つの空間の中で人と機械が共存し安全に仕事ができる技術を開発すること、次に機械でできる仕事の範囲を広げ、人は創造的な活動に集中できる環境を提供することです。貴社の光学と画像処理技術は人間の視覚を超え、様々な工作機械やロボットの中核技術として世界の製造業の発展に貢献できると信じています。また、自動運転やスマートホーム、セキュリティ分野等にも応用範囲が広い技術である点もやりがいを感じます。私は空間認識の計測システムの研究を行なっており、現在、画像処理の速度と正確性をよりシンプルに両立させるという困難な課題に対して研究を続けています。その過程で多くの製造業のエンジニアの方と交流を持ち、人口減少と高齢化で労働力が不足している日本の製造業の競争力を保つためには、産業機械分野の技術力を高めることが課題であると痛感しました。私は貴社で空間認識分野を突き詰め、貴社並びに日本の産業界の未来に役立ちたいと思っています。(600文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「卒業/修士論文や、学科/専攻の授業の中で、最も力を入れて学んでいるテーマ」、「学生時代に力を注いで挑戦したこと、困難だったこと、困難に対するアプローチ」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や実績、事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

また精密機器、電機他、ハイテク企業の技術系企業の場合、志望者の専攻や興味、研究に対する姿勢、実績は特に重視されます。書類選考や面接の際に「嘘」や「ごまかし」が分かる、もしくは「専攻や研究に対する熱意」が感じられなければ、なおさら選考を通過させません。

キヤノンへの志望動機(例文)の解説:(技術職)

それでは上記のロジックで積み上げた、キヤノンへの志望動機を再度例示しておきます。

この年のESの志望動機に関連する設問は、10年後の世界を予測したうえで、キヤノンで何をやりたいか、何を実現したいのかを問うものでした。

再掲:10年後の世界はどのようになっていると考えますか。それを踏まえ、キヤノンに入社してやりたいこと、実現したいことは何ですか?(できる限り具体的な根拠を示しながら記載してください。)(600文字以内)

10年後の世界は、人と機械が行う役割が大きく変化すると考えています。AIやIoT技術が様々な分野で発展し、機械がやるべきことと、人間がやるべきことの棲み分けを変えると考えます。それを踏まえ私が実現したいことは、貴社の3Dマシンビジョンシステムの技術を進化させ、製造・生産における自動化を高度化することです。その実現のプロセスは、まず人が行うべき仕事は人が行い、機械の方が優れている仕事は機械が行い、一つの空間の中で人と機械が共存し安全に仕事ができる技術を開発すること、次に機械でできる仕事の範囲を広げ、人は創造的な活動に集中できる環境を提供することです。貴社の光学と画像処理技術は人間の視覚を超え、様々な工作機械やロボットの中核技術として世界の製造業の発展に貢献できると信じています。また、自動運転やスマートホーム、セキュリティ分野等にも応用範囲が広い技術である点もやりがいを感じます。私は空間認識の計測システムの研究を行なっており、現在、画像処理の速度と正確性をよりシンプルに両立させるという困難な課題に対して研究を続けています。その過程で多くの製造業のエンジニアの方と交流を持ち、人口減少と高齢化で労働力が不足している日本の製造業の競争力を保つためには、産業機械分野の技術力を高めることが課題であると痛感しました。私は貴社で空間認識分野を突き詰め、貴社並びに日本の産業界の未来に役立ちたいと思っています。(600文字)

要素の分解:

結論 1(10年後の未来はどのようになっているか):

  • 10年後の世界は、人と機械が行う役割が大きく変化すると考えています
    • →結論ファーストで、10年後の未来の概要を端的に記述

 

  • AIやIoT技術が様々な分野で発展し、機械がやるべきことと、人間がやるべきことの棲み分けを変えると考えます
    • →上記の未来観をブレイクダウン

 

結論 2(10年後の未来を踏まえた上で、キヤノンでやりたいこと、実現したい事):

  • それを踏まえ私が実現したいことは、貴社の3Dマシンビジョンシステムの技術を進化させ、製造・生産における自動化を高度化することです
    • →結論ファーストで、キヤノンで実現したいことを端的に記述

 

  • その実現のプロセスは、まず人が行うべき仕事は人が行い、機械の方が優れている仕事は機械が行い、一つの空間の中で人と機械が共存し安全に仕事ができる技術を開発すること、次に機械でできる仕事の範囲を広げ、人は創造的な活動に集中できる環境を提供することです
    • →上記の実現したい事をプロセスとしてブレイクダウン

 

キヤノンで実現したい事のRTB(Reason to believe):

  • 貴社の光学と画像処理技術は人間の視覚を超え、様々な工作機械やロボットの中核技術として世界の製造業の発展に貢献できると信じています
    • →キヤノンならではの情報と志望者の思い入れ・価値観(Reason to believe)

 

  • また、自動運転やスマートホーム、セキュリティ分野等にも応用範囲が広い技術である点もやりがいを感じます
    • →志望者の意欲に表明(Reason to believe)

 

  • 私は空間認識の計測システムの研究を行なっており、現在、画像処理の速度と正確性をよりシンプルに両立させるという困難な課題に対して研究を続けています
    • →志望者独自に情報、研究内容と研究内容に対する姿勢。やりたいことへのブリッジ(Reason to believe)

 

  • その過程で多くの製造業のエンジニアの方と交流を持ち、人口減少と高齢化で労働力が不足している日本の製造業の競争力を保つためには、産業機械分野の技術力を高めることが課題であると痛感しました
    • →志望者の経験を通じた実感と、課題設定。実現したい事へのブリッジ(Reason to believe)

 

まとめ:

  • 私は貴社で空間認識分野を突き詰め、貴社並びに日本の産業界の未来に役立ちたいと思っています
    • →実現したい事を志望動機としてまとめる

この設問の場合記述内容が600文字とボリュームが多いため、文章が冗漫にならないように結論ファーストで書くことが特に重要です。

はじめに箇条書きで記述したい内容をまとめ、文章の構成を考え、改善していきましょう。10年後の未来を予測したうえで、「何を取り組みたいか」を聞いているため、その姿と実現したいことが連結している方が説得力を増すことは間違いありません。

現在既にある具体的な製品やサービスを取り上げて改善・発展させるという文脈を用いて結論ファーストで書くこともできますが、あえて未来を予測して書くことを求めているため、上記の例文の様にキヤノン技術分野を示した上で、その未来が実現する世界観をビジョンとして述べる事でも良いでしょう。

特に応用範囲の広い研究の場合は、志望者ならではのアングルで技術を捉えることで、実現したい事に説得力を持たせることも可能です。

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参考記事:

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この志望者の志望動機の構成は、他のコースにも充分応用が可能です。要素の分解のカッコ内の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。

またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、キヤノンの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「キヤノンならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

面接では志望動機関連の詳細な質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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