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【例文あり】説得力が違う、サンリオへの志望動機を的確に書く方法

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。

この記事では就活生に人気が高く、採用人数が少ないことで難関企業であるサンリオへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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では早速、例文をみてみましょう。

 サンリオへの志望動機(例文):総合職(一般選考) 

入社後、どのような人と仕事がしたいですか?また、それはなぜですか?(200文字以内)

 自分の意見を持ちながら、チームメンバーの意見を傾聴できる人。周囲への尊敬や感謝の念を忘れず、協働してより良い結果を導く人です。協調性は大切ですが、馴れ合いでは前進できません。意見の相違があっても、他人を受け入れ、お互いにとってより良い結果を追求したいです。これは飲食店でのアルバイトで仲間と協働し、独自のメニューを提案して成果を上げた経験によっても実感した点です。働く上で自分が目指す姿でもあります。(200文字) 

あなたがイメージする、入社してから10年後の姿を教えてください。(200文字以内)

10年後はマーケティング本部で、営業、キャラクタークリエイション室と制作部を繋ぐ仕事をしています。今後の技術革新で、人とキャラクターの接し方も変化していくと思います。仮想空間での人々のアバターとキャラクターとの関係性やARとAIの活用によるコミュニケーション等が課題になっていると考えます。その中で私は、「人」の気持ちに共鳴し、心に響くキャラクターと商品のあり方を、チーム全員で共有しながら奮闘しています。(200文字)

 企業別志望動機を書き始める前の注意点

 志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

 「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、エントリーシートや面接における他の重要視される質問、例えば近年のサンリオのESでは「最近触れたコンテンツ(本・漫画・ドラマ・アニメ・ゲームなど)で面白かったものを1つ挙げ、なぜ面白いと感じたのか自分なりの分析」、「自己PR」、「学生時代に力を入れたこと」、「履修した中で一番印象に残った事業」等の設問があります。

また、企業に関連した質問では、「キャラクター以外でサンリオにしかないものは何だと思いますか」や「いまのサンリオはだめだなあ」と思うことを一つ挙げ、理由を教えてください」という、答え難い質問もありました。

これらの質問に、的確に答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や実績、事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

サンリオの場合、志望動機や志望理由を直截的に問う設問ではありませんが、「どのような人と仕事をしたいか」と「入社後10年後の姿」の質問に的確に答えるためには、しっかりとした志望動機がないと答えられません。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。

また美術系、文系の学生を問わず、人気の高いサンリオのようなコンテンツ・エンタメ企業の場合、専攻や興味、知的好奇心やその分野、研究や学習に対する姿勢、実績は特に重視されます。特にクリエイティブ総合職はその傾向は高くなります。

 また、企業理念である、大切な人に心を贈り、心を伝える「ソーシャルコミュニケーション」に必要な、「思いやり」、「可愛く」、「みんな仲良く」の3ハーツに共感し、体現していることも重要な要素です。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

人気のある企業では、能力以前の問題として書類選考や面接の際に「嘘」や「ごまかし」が分かってしまう場合や、「キャラクターやコンテンツ、エンターテイメントに対する愛や熱意」、「世の中の事象に対する好奇心」が感じられない場合は選考を通過させません。

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 サンリオへの志望動機(例文)の解説:総合職(一般選考)

それでは上記のロジックで積み上げた、サンリオへの志望動機を再度例示しておきます。

再掲:入社後、どのような人と仕事がしたいですか?また、それはなぜですか?(200文字以内) 

自分の意見を持ちながら、チームメンバーの意見を傾聴できる人。周囲への尊敬や感謝の念を忘れず、協働してより良い結果を導く人です。協調性は大切ですが、馴れ合いでは前進できません。意見の相違があっても、他人を受け入れ、お互いにとってより良い結果を追求したいです。これは飲食店でのアルバイトで仲間と協働し、独自のメニューを提案して成果を上げた経験によっても実感した点です。働く上で自分が目指す姿でもあります。(200文字)

 

再掲:あなたがイメージする、入社してから10年後の姿を教えてください。(200文字以内)

10年後はマーケティング本部で、営業、キャラクタークリエイション室と制作部を繋ぐ仕事をしています。今後の技術革新で、人とキャラクターの接し方も変化していくと思います。仮想空間での人々のアバターとキャラクターとの関係性やARとAIの活用によるコミュニケーション等が課題になっていると考えます。その中で私は、「人」の気持ちに共鳴し、心に響くキャラクターと商品のあり方を、チーム全員で共有しながら奮闘しています。(200文字)

 

要素の分解:

結論 1:入社後、どのような人と仕事がしたいか 

  • 自分の意見を持ちながら、チームメンバーの意見を傾聴できる人
  • 周囲への尊敬や感謝の念を忘れず、協働してより良い結果を導く人です
  • →自分の視点で、「どのような人と仕事をしたいか」を明確に、且つ結論ファーストで言い切る(200文字と文字数が少ない為、自分の主張を集約して、的確に表現しきることを目指して下さい)

 

結論 2:その理由

  • 協調性は大切ですが、馴れ合いでは前進できません
  • →「どのような人と仕事をしたいか」を述べた後、その理由を端的に述べることで、この質問に対しての結論ファーストとして読める工夫
  • 意見の相違があっても、他人を受け入れ、お互いにとってより良い結果を追求したいです
  • これは飲食店でのアルバイトで仲間と協働し、独自のメニューを提案して成果を上げた経験によっても実感した点です
  • →何故、そう考えたのかの根拠を示す(RTB: Reason to believe)
  • →この例文の場合は、志望者が自分事として考えていることと、アルバイトでの経験を根拠としている
  • 働く上で自分が目指す姿でもあります。
  • →「どのような人と仕事がしたいか」を他人に対するコメントとしてではなく、自分の働き方、自分が働く上で大切にしたいことに置き換えて、意欲の表現で文を締める

 

結論: あなたがイメージする、入社してから10年後の姿

  • 10年後はマーケティング本部で、営業、キャラクタークリエイション室と制作部を繋ぐ仕事をしています
  • →自分の入社後10年後の姿を、結論ファーストで端的に記述
  • 今後の技術革新で、人とキャラクターの接し方も変化していくと思います
  • →仮想空間での人々のアバターとキャラクターとの関係性やARとAIの活用によるコミュニケーション等が課題になっていると考えます
  • →10年間の変化を志望者の視点で記述
  • →この志望者の場合はビジネス環境の変化のイメージを、「10年後なりたい自分の姿」の根拠としているが、そこに至るキャリアパスのイメージ、仕事に向き合う姿勢でも良い
  • その中で私は、「人」の気持ちに共鳴し、心に響くキャラクターと商品のあり方を、チーム全員で共有しながら奮闘しています
  • →読み手があなたの10年後の姿をイメージできるような、より具体的な記述をしながら、意欲の表現で文を締める

サンリオのエントリーシートでは、自己PRはA4サイズ1ページの自由(手書き)形式のため写真やイラストを使用してビジュアルの力を使えます。自己PRの文章は文字数制限がありません。内容は当然ですが、読み易さも十分注意して作成することをお勧めします。

志望動機はまず志望者起点で深く考え、サンリオで本当に何を実現したいのかを突き詰めておくことを強くお勧めします。

特に、「10年後のあなたの姿」は、サンリオの事業研究、職種研究をしっかり行わないと、説得力のある回答はできません。

自分が最も気になる課題を考察しながら、その中で、自分がどう貢献するかを考えてみて下さい。

自分のビジョン、実現したいことや、キャリアパスに対する考え方を研究し、仕事に向き合う姿勢まで踏み込んで考えて、自分を表現して下さい。

ESはすべての記載内容を全般的に判断するため、全体の印象として「面接してみたい」と思ってもらえれば良いと割り切るという戦略もあります。個々の質問に対して、何が正解かという問いは無意味です。

コンテンツやエンターテイメント業界は「思い入れ」の強い志望者が集まる業界・企業であるため、自己分析と企業研究に時間をかけて、自分の肉声で、心から語れるものを「自分起点」で磨いていきましょう。

まとめ

 ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。

あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この志望者の志望動機の構成は、クリエイティブ職志望の方にも充分応用が可能です。要素の分解の→の後の要素や文の構成、ロジックを参考にしながら、あくまで自分のオリジナルを作っていくことです。

またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、サンリオの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「サンリオならでは」を表現することも非常に有効です。

ただし、その場合でも社員の方やサンリオの良い点を単にあげるのではなく、必ず自分起点にすることです。インターンシップや個人的にOB/OG訪問ができた方はぜひ検討してみて下さい。

稀にESで志望動機の詳細な記述を求めないコンテンツ・エンターテイメント企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

そして文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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