「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事ではNTTデータへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
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NTTデータへの志望動機(例文):SE・営業コース
NTTデータでは求める人財像として、次の3つを定義しています。この中でご自身に最も当てはまるものを選択してください。(考導力、共創力、変革力)
社会のために自律的に考え、自図から動き周りを巻き込む「考導力」
上記設問で回答した内容を元に、NTTデータを志望した理由を記入してください。(200文字以内)
私はWebベンチャー企業でインターンとして働く中で、課題の解決のためには自ら考え、仮説を周囲や意思決定者に働きかけることによって物事を前進させる、「プロジェクトを動かす力」をつけてきたつもりです。貴社を志望した理由は大規模なシステムのソリューションを提案、開発、実装していくSIerに魅力を感じたことと、情報技術の開発をリードし、世界をより良くしていく貴社の姿に大きな可能性とやりがいを感じたためです。(196 文字)
以下コース(SE・営業コース or 建築系FMコース or 電力系FMコース or 法務スタッフコース or 財務スタッフコース or 人事スタッフコース)の中で、入社後チャレンジしたいことを述べてください。(200文字以内)
私が入社後にチャレンジしたいことはSEとして顧客の課題解決にチームの一員として貢献することで実力を付け、将来的には社会的に対する影響が大きい大規模システム開発をリードする人材になることです。具体的には日本企業のグローバル事業展開をシームレスに且つシンプルな操作で行えるシステムの開発や、AIやRPA技術を駆使して、業務効率の向上と人間が行うべき創造性を支援する業務システムの開発にチャレンジしたいです。(197文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業独自の考え方で、ESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学生時代に最も力を入れて行ったこと」、「周囲の人を巻き込んでチームで高い成果を上げた経験」、「あなたがこれまで経験した最大の苦労、挫折や困難を乗り越えた経験」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
またITシステム企業はBtoBビジネスであるため、顧客との長期的かつ良好な関係構築が重視される業界です。システム開発にはその顧客の業務に深く入り込んで業務を理解することからはじめるため、顧客との業務を通じた信頼関係は必要不可欠です。また社内や社外の多くの人々がチームとしてプロジェクトを動かしていくことでも、チームワークが大前提です。
従って人間関係や信頼関係を傷つける「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が選考過程で感じられれば選考を通過させませんので注意しましょう。
再掲:NTTデータへの志望動機(例文)の解説:(SE・営業コース)
それでは上記のロジックで積み上げた、NTTデータへの志望動機を再度例示しておきます。
この年のESの志望動機に関連する設問は、NTTデータの求める人財像の3要件から志望者に最も当てはまるものを一つを選び、それを元にしたNTTデータへの志望理由と選択したコースで実現したいものを記述する設問になっていました。
ちなみに求める人財像は以下の三つで定義されています。
- 社会のために自律的に考え、自ら動き周りを巻き込む「考導力」
- 最新の技術に興味を持ち、変化を起こすことを楽しむ「変革力」
- 多様な仲間と共通の目標を創り成し遂げる「共創力」
NTTデータでは求める人財像として、次の3つを定義しています。この中でご自身に最も当てはまるものを選択してください。(考導力、共創力、変革力)
社会のために自律的に考え、自図から動き周りを巻き込む「考導力」
上記設問で回答した内容を元に、NTTデータを志望した理由を記入してください。(200文字以内)
私はWebベンチャー企業でインターンとして働く中で、課題の解決のためには自ら考え、仮説を周囲や意思決定者に働きかけることによって物事を前進させる、「プロジェクトを動かす力」をつけてきたつもりです。貴社を志望した理由は大規模なシステムのソリューションを提案、開発、実装していくSIerに魅力を感じたことと、情報技術の開発をリードし、世界をより良くしていく貴社の姿に大きな可能性とやりがいを感じたためです。(196 文字)
以下コース(SE・営業コース or 建築系FMコース or 電力系FMコース or 法務スタッフコース or 財務スタッフコース or 人事スタッフコース)の中で、入社後チャレンジしたいことを述べてください。(200文字以内)
私が入社後にチャレンジしたいことはSEとして顧客の課題解決にチームの一員として貢献することで実力を付け、将来的には社会的に対する影響が大きい大規模システム開発をリードする人材になることです。具体的には日本企業のグローバル事業展開をシームレスに且つシンプルな操作で行えるシステムの開発や、AIやRPA技術を駆使して、業務効率の向上と人間が行うべき創造性を支援する業務システムの開発にチャレンジしたいです。(197文字)
要素の分解:
結論 1 (NTTデータでは求める人財像のうち最も当てはまるもの):
- 社会のために自律的に考え、自図から動き周りを巻き込む「考導力」
結論 2(上記の人材像に関する回答を踏まえてNTTデータを志望する理由):
- 私はWebベンチャー企業でインターンとして働く中で、課題の解決のためには自ら考え、仮説を周囲や意思決定者に働きかけることによって物事を前進させる、「プロジェクトを動かす力」をつけてきたつもりです
- →最もあてはまる人材像と志望者の独自性の連結=「回答を踏まえて」に対する答え
- 貴社を志望した理由は大規模なシステムのソリューションを提案、開発、実装していくSIerに魅力を感じたことと、情報技術の開発をリードし、世界をより良くしていく貴社の姿に大きな可能性とやりがいを感じたためです
- →Webベンチャーでの経験と、そこで培ったプロジェクトを動かす力によってSIerに魅力を感じたという理由(志望者独自の情報)と大規模なシステムのソリューションを提案、開発、実装に特徴があること、情報技術の開発をリードするNTTデータの特徴(NTTデータならではの情報)の連結
- →この二つでNTTデータを志望するRTB (Reason to believe)を表明
結論 3(選択したコース、例文の場合SE・営業コースでチャレンジしたい事):
- 私が入社後にチャレンジしたいことはSEとして顧客の課題解決にチームの一員として貢献することで実力を付け、将来的には社会的に対する影響が大きい大規模システム開発をリードする人材になることです
- →実現したい事をストレートに答える。キャリアパスへの認識も示し、単なる夢の表現としてではなく、現実の目標として記述
チャレンジしたいことを具体的にブレーク・ダウン:
- 具体的には日本企業のグローバル事業展開をシームレスに且つシンプルな操作で行えるシステムの開発や、AIやRPA技術を駆使して、業務効率の向上と人間が行うべき創造性を支援する業務システムの開発にチャレンジしたいです
- →志望者が実現したいことをより具体的に述べると同時に、NTT データが取り組んでいる技術開発やグローバル戦略との連結
新卒でITエンジニアになりたいなら、ITと就活の専門知識を持つプロに相談するのが近道
IT技術やWeb技術は今の社会にとって必要不可欠であり、それに係る人材は枯渇しています。
ITを担当するITエンジニアは多種多様な産業に渡り、且つ技術をベースとした専門分野に分かれているため、現状の自分にどんな可能性が広がっているのかを正確に判断するのは難しいものです。
この分野のすそ野は広く、プログラミングの知識が殆どなく、その「さわり」程度の知識しかない文系の学生でもITエンジニアの卵として就職することも可能です。
また大学で情報工学を学んでいる学生や大学院でAIを専門に研究してきた学生が、IT系企業だけではなく、外資系のコンサルティング会社や投資銀行のエンジニアとして就職することも普通にできるのです。
しかしほとんどの学生の場合、産業や企業、IT系の職種に対する知識が乏しいため、具体的な就活をどう進めたらよいのか分からず、最初の段階で躓いたり、無駄な時間を使ってしまいます。
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まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この志望者の志望動機の構成は、他のコースにも充分応用が可能です。要素の分解の→以下にある要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。
またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、NTTデータの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「NTTデータならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。
稀にESで志望動機の記述を求めないITシステム企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。
ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。
そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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