「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。
この記事では総合デベロッパーとして、近年人気が急上昇している、NTT都市開発への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Table of Contents
NTT都市開発への志望動機(例文):総合職
あなたはNTT都市開発で何にチャレンジし、何を成し遂げたいと考えているかをご記入ください。(250文字以下)
大規模開発をリードする人材となり、地域が構造的に抱える課題解決に貢献したい。地域一帯の再開発事業をリードできる人材になるために、開発事業、商業、ホテル・リゾート、UDプロジェクト等,広範な事業に関わり、貪欲に成長していきたい。NTTグループ内の人脈に加え、公共機関、顧客、地権者、協力会社等のステークホルダーの方々に強固で多様な人脈を築けるように、仕事を通じて人間力を磨いていく。大学では都市工学の研究とハンドボール部の活動を両立してきた自負があり、強みと考える人間関係構築力とチャレンジ精神を活かしたい。(250文字)
将来解決したい社会課題を一つ取り上げ、街づくりを通してあなたならどのように取り組むか、自由に述べてください。(250文字以下)
地方の再活性化を自治体、地権者、企業と共に推進したい。人口減少、高齢化、地域間の経済格差等は、地方ほど顕著に表れている。その傾向を止め、地方移住とそこでの豊かな生活を実現するためのプロジェクトを興して、それを成功させたい。具体的には衰退傾向にあるが、インフラが整備されている企業城下町の中心部に、最先端のICT技術を駆使することで、新たな企業の本社機能を移転できる大規模なオフィスビルを開発したい。地域に新たなビジネスを呼び込み、成功事例を積み重ね、生活に必要な施設の拡充を加えて地域一帯の開発を目指す。(250文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、総合デベロッパーのESや面接における他の重要視される質問、例えば近年のNTT都市開発のESでは、「あなたが社会人として働くにあたり、最も大事にしたい考え、価値観、想い」や「あなたが大学・大学院での学生生活において周囲と協力して取り組み、成果を得たこと」、「あなたが大学・大学院での学生生活において個人で力を入れて取り組み、成果を得たこと」「ゼミの活動内容」、「アルバイトの活動」、「課外活動の内容」、「10年後、どんな事業展開をしていたいか」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や実績、事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
特にNTT都市開発をはじめとする不動産デベロッパーは、「人格」、「人間性」といった総合力を重視する傾向があり、大学入学以前、大学入学後の経験と背景、その経験によりあなたが何を得て、どう成長したのかは重要なアピールポイントになります。
またNTT都市開発は、NTTグループの企業であるため、DNAとしての社会性が根づいています。公共性は事業を行う上で、大切な価値観であるため、社員にも高い規範意識、コンプライアンスの遵守を求めます。
従って志望者の書類選考や面接の際に「嘘」や「ごまかし」が分かる、もしくは「不誠実な対応」が感じられれば、選考を通過できないことを理解して下さい。
NTT都市開発への志望動機(例文)の解説:総合職
それでは上記のロジックで積み上げた、NTT都市開発(総合職)への志望動機を再度例示しておきます。
近年のNTT都市開発のエントリーシートでは、志望動機関連の設問は「NTT都市開発で何にチャレンジし、何を成し遂げたいと考えているか」、と「将来解決したい社会課題を一つ取り上げ、街づくりを通してあなたならどのように取り組むか、自由に述べよ」という2問で構成されていました。
いずれも企業研究をしっかり行わないと、説得力のある答えはできません。
NTT都市開発を志望する方は、NTT都市開発の採用情報サイトの情報はもとより、NTTアーバンバリューサポートやNTT自体がどのような未来を志向し、何を目指しているか迄をしっかり理解、把握をしておきましょう。
再掲: あなたはNTT都市開発で何にチャレンジし、何を成し遂げたいと考えているかをご記入ください。(250文字以下)
大規模開発をリードする人材となり、地域が構造的に抱える課題解決に貢献したい。地域一帯の再開発事業をリードできる人材になるために、開発事業、商業、ホテル・リゾート、UDプロジェクト等,広範な事業に関わり、貪欲に成長していきたい。NTTグループ内の人脈に加え、公共機関、顧客、地権者、協力会社等のステークホルダーの方々に強固で多様な人脈を築けるように、仕事を通じて人間力を磨いていく。大学では都市工学の研究とハンドボール部の活動を両立してきた自負があり、強みと考える人間関係構築力とチャレンジ精神を活かしたい。(250文字)
再掲: 将来解決したい社会課題を一つ取り上げ、街づくりを通してあなたならどのように取り組むか、自由に述べてください。(250文字以下)
地方の再活性化を自治体、地権者、企業と共に推進したい。人口減少、高齢化、地域間の経済格差等は、地方ほど顕著に表れている。その傾向を止め、地方移住とそこでの豊かな生活を実現するためのプロジェクトを興して、それを成功させたい。具体的には衰退傾向にあるが、インフラが整備されている企業城下町の中心部に、最先端のICT技術を駆使することで、新たな企業の本社機能を移転できる大規模なオフィスビルを開発したい。地域に新たなビジネスを呼び込み、成功事例を積み重ね、生活に必要な施設の拡充を加えて地域一帯の開発を目指す。(250文字)
要素の分解:
結論:NTT都市開発でチャレンジしたいこと、成し遂げたいこと
- 大規模開発をリードする人材となり、地域が構造的に抱える課題解決に貢献したい
- →設問では、「チャレンジしたいこと」、「成し遂げたいこと」と二つのことを聞いているとも解釈できるが、「成し遂げたいこと」は、「チャレンジしなければた達成できない」という解釈できる
- →例文では「成し遂げたいこと=地域が構造的に抱える課題解決に貢献」、「チャレンジしたいこと=大規模開発をリードする人材になること」というロジックをつくり、結論ファースト二つの要素を満たす回答をしている
- 地域一帯の再開発事業をリードできる人材になるために、開発事業、商業、ホテル・リゾート、UDプロジェクト等,広範な事業に関わり、貪欲に成長していきたい
- →「大規模開発をリードする人材になる」というチャレンジを、意欲が伝わる表現を使いながら志望者の独自視点でより具体的に(NTT都市開発の事業に寄せて)記述
- NTTグループ内の人脈に加え、公共機関、顧客、地権者、協力会社等のステークホルダーの方々に強固で多様な人脈を築けるように、仕事を通じて人間力を磨いていく
- →「成し遂げたいこと」を実現するためには、何が必要なのかを志望者独自の視点で記述し、意欲の表現で補強する
- 大学では都市工学の研究とハンドボール部の活動を両立してきた自負があり、強みと考える人間関係構築力とチャレンジ精神を活かしたい
- →志望者が何故「チャレンジ」して、「成し遂げたいこと」に取り組んでいけるかを、志望者独自の体験、エピソードを使用して、「強み」を根拠(RTB: Reason to believe)として提示し、意欲の表現で文を締める
結論 2: 将来解決したい社会課題を一つ取り上げ、街づくりを通してどのように取り組むかを、自由に述べる
- 地方の再活性化を自治体、地権者、企業と共に推進したい
- →志望者が将来解決したい課題を「地方の再活性化」(例です)として、結論ファーストで記述
- →「自治体、地権者、企業と共に推進」という方法論を「どのように取り組むか」の回答として結論ファーストとして読めるような表現を使用(例文の場合は方向性を示して、後の各論への前提となる表現)
- 人口減少、高齢化、地域間の経済格差等は、地方ほど顕著に表れている。その傾向を止め、地方移住とそこでの豊かな生活を実現するためのプロジェクトを興して、それを成功させたい
- →人口減少、高齢化、地域間の経済格差等の社会課題は複雑に絡まっているという視点を示し、それが地方の再活性化という課題に集約されている根拠であることを記述(RTB:Reason to believe)
- 具体的には衰退傾向にあるが、インフラが整備されている企業城下町の中心部に、最先端のICT技術を駆使することで、新たな企業の本社機能を移転できる大規模なオフィスビルを開発したい
- →「街づくりを通してどのように取り組むか」の結論
- →例文では、志望者が設定した社会課題に対する独自の考え方と、NTT都市開発でなければならない理由(全国での強固な事業基盤、インフラを支える企業グループ、NTTグループ通の信技術を核としたICT技術)を掛け合わせて考え、衰退傾向にある企業城下町や地方都市に新しいビジネスを呼び込むこと、と結論づけている
- →そのために、インフラが整備されている企業城下町の中心部に、ICT技術を駆使した大規模なオフィスビルを開発し、企業の本社移転を促したいという構想を提示
- 地域に新たなビジネスを呼び込み、成功事例を積み重ね、の拡充を加えて地域一帯の開発を目指す
- →大規模なオフィスビルを開発し、多数の企業を誘致し、さらに同様の開発を広げる(成功事例を積み重ねる)と同時に、生活に必要な施設(学校・病院・介護施設等)を加えた地域一帯の開発により、地方の再活性化を実現する
- →意欲が伝わる表現で文を締める
NNT都市開発の志望動機関連の設問では、記述内容が各250文字以内とボリュームが少ないため、いかに簡潔に伝えたいことを盛り込むかが重要です。文章が冗漫にならないように結論ファーストで書くことを心掛けてください。はじめに箇条書きで記述したい内容を整理してまとめ、文章の構成を考え、改善していきましょう。
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まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。
あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。
またNTT都市開発のインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、NTT都市開発の社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「NTT都市開発ならでは」を表現することも非常に有効です。
個人的にOB・OG訪問が出来た方も同様です。そこから得たインプットも実際の体験を通じた「NTT都市開発ならでは」の情報として、ESや面接に説得力を増すことができます。
ただし、その場合でも社員の方やNTT都市開発の優れた点を単にあげるのではなく、必ず自分起点にすることです。インターンシップやOB/OG訪問ができた方はぜひ検討してみて下さい。
面接では志望動機関連の詳細な質問は絶対にありますので、しっかりと語る内容を準備しておきましょう。
そして文章化したものを信用のおける第三者やリクルーターにみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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