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【例文あり】オリックスへの志望動機に説得力を与え、差別化する書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。

この記事では独特の事業展開をして成長を続けている、オリックスへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

金融業界、コンサルティングファームや総合商社を志望している就活生なら、オリックスという独自の業界とも呼ばれるその事業内容を研究してみる価値は大きいです。

そして志望してみたいと考えたなら、説得力のある志望動機を作成していきましょう。

下の目次の項目をクリックすれば読みたい箇所に遷移します。

オリックスへの志望動機(例文): 総合職

近年のオリックスのエントリーシートでは、志望動機に関連する設問は1問にまとめられています。

では早速例文をみていきましょう。

オリックスに興味を持った理由を教えてください。(300文字以内)

私は停滞することが大嫌いな性格だ。物事がうまくいかない時には、常に新しいやり方を考えて実行しなければ気が済まない。変化を求め、前進するのが私の生き方であり、それが貴社の価値観や事業形態に最も合うと感じた。社会の変化による課題を、金融や投資、運営等のノウハウや他企業との連携によってチャンスに変える貴社のビジネスは、応用範囲が非常に広く、環境の変化にも強いと確信した。私も生涯に渡って新しいことに挑戦し、顧客の課題を解決しながら成長し続けたい。学んできた経営政策の知識も活かしながら、一顧客の事業の活性化に役立ち、それを積み重ねることで、将来は大きなプロジェクトをリードする人材となり成長していきたい。(300文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. 文字数制限がある場合はPC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

企業の中にはESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

 志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視質問、例えば近年のオリックスのエントリーシートでは「あなたの特徴がよくあらわれているエピソード」、「現在の自分のキャッチコピー」、「これまで注力をして取り組んできたこと(小・中・高時代、大学時代2点、大学の専攻科目)」、「これまでの人生での最も大きな決断 決断に至った背景とその結果」、等々を答えなければならないため、自分の性格や興味、価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます

またオリックスの場合、リース事業を中核に成長してきた金融サービス業でもあり、信用・信頼は絶対的な価値です。そのためコンプライアンスは厳しく、選考過程で「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」、「不真面目さ」が感じられれば選考を通過させません。

また現在のオリックスは融資、投資、生命保険、銀行、資産運用、自動車関連、不動産、環境エネルギー関連等の多様な事業に進出して成功を収めており、独特の事業形態を持っている企業です。

「わかりにくい会社」とも言われている企業のため、企業に対する理解がどれだけ深いかは、志望者の本気度を測る上で重要な要素です。

そのため、志望動機に関連する質問にも的確に、且つ説得力のある回答をすることが選考を突破するために必要なのです。

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オリックスへの志望動機(例文)の解説:総合職

それでは上記のロジックで積み上げた、この志望者によるオリックスへの志望動機を再度例示しておきます。

再掲:オリックスに興味を持った理由を教えてください。(300文字以内)

私は停滞することが大嫌いな性格だ。物事がうまくいかない時には、常に新しいやり方を考えて実行しなければ気が済まない。変化を求め、前進するのが私の生き方であり、それが貴社の価値観や事業形態に最も合うと感じた。社会の変化による課題を、金融や投資、運営等のノウハウや他企業との連携によってチャンスに変える貴社のビジネスは、応用範囲が非常に広く、環境の変化にも強いと確信した。私も生涯に渡って新しいことに挑戦し、顧客の課題を解決しながら成長し続けたい。学んできた経営政策の知識も活かしながら、一顧客の事業の活性化に役立ち、それを積み重ねることで、将来は大きなプロジェクトをリードする人材となり成長していきたい。(300文字)

要素の分解:

結論 1:オリックスに興味を持った理由

 

  • 私は停滞することが大嫌いな性格だ
    • →「オリックスに興味を持った理由」を問われているため、オリックスの特徴そのものや、オリックスの特徴を基にした自分のビジョンを書くのが普通の書き方だが、この例文では、冒頭にインパクトを持たせ、自分が最も知って欲しい「性格」を言い切ってインパクトを与えている
  • 物事がうまくいかない時には、常に新しいやり方を考えて実行しなければ気が済まない
    • →「性格」がどのような行動原理となって現れているのかを記述
  • 変化を求め、前進するのが私の生き方であり、それが貴社の価値観や事業形態に最も合うと感じた
    • →「変化を求める」、「前進する」という生き方・価値観のレベルまで掘り下げ、それがオリックスの企業の特徴、「完成形のない変化を続ける」、「挑戦」、「可能性を限定しない」、「新しい価値の創造」等に通じ、志望者の志望動機に繋がったことを根拠として記述(RTB: Reason to believe)
  • 社会の変化による課題を、金融や投資、運営等のノウハウや他企業との連携によってチャンスに変える貴社のビジネスは、応用範囲が非常に広く、環境の変化にも強いと確信した
    • →オリックスの事業を志望者がどう理解しているかを志望者の視点で記述し、それが興味を持った理由(結論)となり、更に「確信」のレベルで志望動機に結びついていることを記述
  • 私も生涯に渡って新しいことに挑戦し、顧客の課題を解決しながら成長し続けたい
    • →(オリックスと同じベクトルでの)志望者の仕事に対する姿勢を志望者の視点で記述
  • 学んできた経営政策の知識も活かしながら、一顧客の事業の活性化に役立ち、それを積み重ねることで、将来は大きなプロジェクトをリードする人材となり成長していきたい
    • →志望者の強み(例文では専攻による知識)とキャリアを積んでいく姿勢や考え方を示し、その先にある「志望者が実現したいビジョン」を意欲の表現で文を締める

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。

例文は総合職(全国グローバル)の志望動機ですが、他の応募区分での志望理由にも応用は可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。例文は要素や文脈、構成の参考に止め、内容は自分自身の言葉で紡いでいくことです。

上記の例文の構成は、一例に過ぎません。結論ファーストに読める工夫はされていますが、質問に対するストレート結論にはなっていません。

300文字以内と比較的短い文字数であるため、一気に読めるボリュームです。そのため、あえて結論を文中にもってきて、冒頭は「自分はどんな人間なのか」を言い切って、他のESと差別化し、読み進んでもらうための構成としています。

自分が1枚のESを通じて、最も知って欲しいことを表現することを狙いましょう。

オリックスのESの場合は、他に「あなたの特徴がよくあらわれているエピソード」という設問があり、その質問に対する回答で志望者の性格や強みを具体的に記述することで、ES全体で志望者の特徴や志望意欲の強さを表現(書き分け)してみて下さい。

ビジョンを示す場合、自分が最も興味のある事業を上げて、それに対するチャレンジを書いていくこともちろん有効な方法です。

またオリックスのインターンシップに参加できた人やOB/OG訪問が出来た人は、その体験を通じての気づきや感動、オリックスの社員の方から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「オリックスならでは」を表現することも有効です。

ただし、その場合でも社員の方や企業としてのオリックスの特徴や良い点を単にあげるのではなく、必ず自分起点にすることがポイントです。インターンシップや個OB/OG訪問ができた方はぜひ検討してみて下さい。

ESで志望動機の記述を求めない企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

そして文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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