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【例文あり】ユニ・チャームへの志望動機に説得力を増す書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。

この記事では、日本企業としては非常にユニークなグローバル展開ししているユニ・チャームへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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では早速、例文をみてみましょう。

ユニ・チャームへの志望動機(例文):営業・マーケティング職

あなたは、どうしてユニ・チャームを志望しますか。あなたがユニ・チャームで実現したい自身の夢を教えてください

(300字以内)

貴社を志望する理由は3点である。第一は日常に深く根差した必要不可欠な製品によって、世界の人々の生活の向上に貢献できること。第二は貴社のDNAに強い共感を覚え、特に原因自分論によって常に成長し続けたいと考えたこと。第三は「グローバルな仕事をする」という私の譲れないこだわりに適合している企業であるという点だ。私が貴社で実現したい夢は、海外市場の開拓・拡大である。生活必需品分野において、日本発グローバル企業のマーケティングで海外企業と戦い、勝つことである。現地のニーズを深く掘り下げ、現地の需要に即した最高の商品とサービスを必要とする人に届けられるように、国内営業の現場から着実且つ最速で成長していきたい。(300文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

就活では、ESや面接における他の重要視される質問、例えばユニ・チャームのESでは、「自ら挑戦し、やり抜いた経験」、「あたなが最近興味を持っていること5つを選び、5つが100%になるように内訳を書く」、「モチベーショングラフ」の提出が求められ、面接では、その答えを更に深堀りするパターンになります。

面接では上記に対する深堀り質問に加え、入社10年後までのキャリアプランを具体的に尋ねられたり、学業で頑張ったことなどを詳細に答えることになると思います。

つまり、志望動機はもとより、ES全体の作成や面接まで、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方で時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

特にユニ・チャームのようなBtoC製品を扱う企業の場合、安全・安心は絶対的な価値です。

製品の使用により、問題が個人の特異性以上の頻度で起こった場合や、単純な製品の不具合などでも企業やブランドの価値を大きく傷つけることになります。

そのためコンプライアンスは厳しく、選考過程で「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。

ユニ・チャームへの志望動機(例文)の解説:営業・マーケティング

それでは上記のロジックで積み上げた、ユニ・チャームへの志望動機を再度例示しておきます。

企業研究をしっかりした方なら気が付いていると思いますが、ユニ・チャームは日本企業には珍しく非常にユニーク且つ明確な企業理念とDNAとも呼ばれる行動原理を持っています。

そのため、ユニ・チャームの企業文化や理念、行動原理に共感を持てない方は他の選択肢を探った方が良いでしょう。

例えば営業職で言えば、「営業は、たとえ遊んでいても結果さえ出せれば、良く、あとは自由にしていたい」というような価値観の方は向いていません。

ユニ・チャームは無駄と思えてもプロセスを重視する経営方針を貫いている企業です。

またデータ重視で非常に合理的なマーケティングを行っている外資系企業のような価値観があるにもかかわらず、社員全員の能力を引き上げるボトムアップを信条としているユニークな企業なのです。興味のある方は「SAPS経営」というキーワードで検索してみましょう。

それでは例文の要素を分解し、論旨のフローを解説していきます。

再掲: あなたは、どうしてユニ・チャームを志望しますか。あなたがユニ・チャームで実現したい自身の夢を教えてください

(300字以内)

貴社を志望する理由は3点である。第一は日常に深く根差した必要不可欠な製品によって、世界の人々の生活の向上に貢献できること。第二は貴社のDNAに強い共感を覚え、特に原因自分論によって常に成長し続けたいと考えたこと。第三は「グローバルな仕事をする」という私の譲れないこだわりに適合している企業であるという点だ。私が貴社で実現したい夢は、海外市場の開拓・拡大である。生活必需品分野において、日本発グローバル企業のマーケティングで海外企業と戦い、勝つことである。現地のニーズを深く掘り下げ、現地の需要に即した最高の商品とサービスを必要とする人に届けられるように、国内営業の現場から着実且つ最速で成長していきたい。(300文字)

要素の分解

結論 1:ユニ・チャームを志望する理由

  • 貴社を志望する理由は3点である
    • →ユニ・チャームを志望する理由が3点であることを始めに明示する
  • 第一は日常に深く根差した必要不可欠な製品によって、世界の人々の生活の向上に貢献できること。第二は貴社のDNAに強い共感を覚え、特に原因自分論によって常に成長し続けたいと考えたこと。第三は「グローバルな仕事をする」という私の譲れないこだわりに適合している企業であるという点だ
    • →結論ファーストで志望者ならではの視点や価値観によって、「どうしてユニ・チャームを志望するのか」を一気に記述する
    • →300字以内という制限があるため、端的な記述の方がベターである
    • →「理由」は企業の特徴やスペックをそのまま書くのでははなく、能動的な「意思」や「意欲」が伝わる表現にすること

 

結論 2:ユニ・チャームで実現したい夢

  • 私が貴社で実現したい夢は、海外市場の開拓・拡大である
    • →問われていることに対して、結論ファーストで端的に答える
  • 生活必需品分野において、日本発グローバル企業のマーケティングで海外企業と戦い、勝つことである
    • →BtoC分野で、クルマや家電、IT分野以外のトイレタリーや化粧品分野で日本企業がグローバルで戦えている例は少ないという事実と、ユニ・チャームが海外市場を重視した経営戦略をとっている企業であるという特徴を、志望者の視点・価値観によって意欲の表現に置き換える
    • →「日本発グローバル企業のマーケティングで海外企業と戦い、勝つこと」の難易度は高く、「海外市場の開拓・拡大」は困難ではあるが企業の成長には不可欠であるため、チャレンジ精神=意欲のアピールができる文脈である。
    • →志望者の視点でユニ・チャームを切って、自分ならではのアングルで、意欲を表現すること

 

まとめ:

  • 現地のニーズを深く掘り下げ、現地の需要に即した最高の商品とサービスを必要とする人に届けられるように、国内営業の現場から着実且つ最速で成長していきたい
    • →志望者独自の視点で、「夢」の実現のために必要なこと(例文ではキャリアパスに対する志望者の考え方)を明記して、単なる「夢」ではなく、達成するべき「目標」、「目指す姿」に置き換え、意欲が伝わる表現で文を結ぶ

御覧の様に、この例文には、志望理由や意欲は表現されているが、志望者の「強み」や「長所」による根拠づけがされていません。

このようなパターンで志望動機を書く場合は、他のESにおける重要な設問、例えば「自ら挑戦し、やり抜いた経験」にしっかりと志望動機に連結した記述をすることが絶対に必要となります。

この志望者の場合は、「グローバルな仕事をする」という私の譲れないこだわりを志望理由としてあげているため、それを根拠づける事実や経験がESにおける他の重要質問に対する回答に表現できていることが前提になります。

300文字制限のような、記述ボリュームが少ない場合は、ESのそれぞれの質問に対して伝える事を振り分け、ES全体として整合性、一貫性が伝わる工夫が必要です。

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。

あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです

この志望者の志望動機の構成は、他の職種(商品開発・設備開発・製造技術など)にも充分応用が可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていきましょう。

またユニ・チャームのインターンシップに参加できた人やOB/OGと交流できた人は、その体験を通じての気づきや感動、ユニ・チャームの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「ユニ・チャームならでは」を表現することも非常に有効です。

インターンシップの厳しい選考を経て参加できた方、OB/OG訪問が出来た方はぜひ検討してみて下さい。

稀にESで志望動機の記述を求めないメーカーもありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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