「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では味の素への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。下の目次の項目をクリックすれば読みたい箇所に遷移します。
では早速、例文をみてみましょう。
Contents
味の素への志望動機(例文)
当社でどんな仕事をしたいか、希望する仕事内容と希望する理由について当社の特徴をふまえて(300-500字)
私は貴社の食品R&D部門で知識と経験を身に付けた後、海外食品の開発に携わり、食文化を超えたヒット商品の創出を実現したいと考えています。更に海外で成功させた商品を日本向けに調整し、日本でもヒット商品にすることが夢です。日本は世界中の「おいしさ」を積極的に取り入れ、創意工夫を加えて定着させています。また近年では日本の食文化が世界に受け入れられえています。貴社は「食」とアミノサイエンスを通じて、新しい「おいしさ」、「素材や技術」、「未来」を創り出し、世界中の人々の健やかな生活に貢献し、社会的課題を解決することを標榜しています。日本、世界、そして貴社を繋ぐキーワードは「うまみ」であり、「おいしさ」に栄養バランスと健康的な食生活に貢献するというアプローチが貴社の最大の特徴と考えました。貴社のコア技術を活用したメニュー用調味料や冷凍、加工食品を海外で成長させ、必要な調整を加えて国内にフィードバックすることで、将来的には開発部門をリードしたいと考えます。大学では必須アミノ酸の生理作用の研究をしており、海外の大学との交流も行ってきました。その基礎知識や経験も活かし、貴社で活躍したいと考え志望しました。(498文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
食品会社の中にはESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「これだけは人に負けないと自負している点」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます.
また食品企業の場合、安全・安心は絶対的な価値であり、コンプライアンスは厳しく、選考過程で「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。
味の素への志望動機(例文)の解説
それでは上記のロジックで積み上げた、味の素への志望動機を再度例示しておきます。
味の素の2020年卒用のESでは志望動機部分が300文字から500文字となっており、「当社でどんな仕事をしたいか、希望する仕事内容と希望する理由について当社の特徴をふまえて」しっかり書き込む設問になっています。
例文では構成の中で「味の素の特徴をふまえて」、「なぜそれを実現したいのか」が明確になるように工夫しています。
再掲:当社でどんな仕事をしたいか、希望する仕事内容と希望する理由について当社の特徴をふまえて(300-500字)
私は貴社の食品R&D部門で知識と経験を身に付けた後、海外食品の開発に携わり、食文化を超えたヒット商品の創出を実現したいと考えています。更に海外で成功させた商品を日本向けに調整し、日本でもヒット商品にすることが夢です。日本は世界中の「おいしさ」を積極的に取り入れ、創意工夫を加えて定着させています。また近年では日本の食文化が世界に受け入れられえています。貴社は「食」とアミノサイエンスを通じて、新しい「おいしさ」、「素材や技術」、「未来」を創り出し、世界中の人々の健やかな生活に貢献し、社会的課題を解決することを標榜しています。日本、世界、そして貴社を繋ぐキーワードは「うまみ」であり、「おいしさ」に栄養バランスと健康的な食生活に貢献するというアプローチが貴社の最大の特徴と考えました。貴社のコア技術を活用したメニュー用調味料や冷凍、加工食品を海外で成長させ、必要な調整を加えて国内にフィードバックすることで、将来的には開発部門をリードしたいと考えます。大学では必須アミノ酸の生理作用の研究をしており、海外の大学との交流も行ってきました。その基礎知識や経験も活かし、貴社で活躍したいと考え志望しました。(498文字)
要素の分解:
結論:
- 貴社の食品R&D部門で知識と経験を身に付けた後、海外食品の開発に携わり、食文化を超えたヒット商品の創出を実現したいと考えています。更に海外で成功させた商品を日本向けに調整し、日本でもヒット商品にすることが夢です
- →どんな仕事をしたいのかを結論ファーストで記述
結論のRTB(Reason to Believe):
- 日本は世界中の「おいしさ」を積極的に取り入れ、創意工夫を加えて定着させています。また近年では日本の食文化が世界に受け入れられえています
- →日本の食品メーカーとしての海外展開の背景
- 「食」とアミノサイエンスを通じて、新しい「おいしさ」、「素材や技術」、「未来」を創り出し、世界中の人々の健やかな生活に貢献し、社会的課題を解決することを標榜しています
- →味の素の特徴:企業のミッション、存在意義
- 日本、世界、そして貴社を繋ぐキーワードは「うまみ」であり、「おいしさ」に栄養バランスと健康的な食生活に貢献するというアプローチが貴社の最大の特徴と考えました
- →志望者が味の素の特徴をどう捉えているか、「やりたいこと」を理由づける味の素と志望者の接点
まとめ:
結論の補強:
- 貴社のコア技術を活用したメニュー用調味料や冷凍、加工食品を海外で成長させ、必要な調整を加えて国内にフィードバックすることで、将来的には開発部門をリードしたい
- →冒頭の結論、「やりたいこと」の具体的言いかえ
結論を志望者の強み、独自性で補強しRTB(Reason to Believe)とする
- 大学では必須アミノ酸の生理作用の研究をしており、海外の大学との交流も行ってきました。その基礎知識や経験も活かし、貴社で活躍したいと考え志望しました
- →大学の専攻と海外との交流実績、他のESの設問の回答で詳細は記述
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。
味の素の場合、R&D部門も、Sales & Marketing部門もインターンシッププログラムに力を入れています。選考は厳しいですが、参加出来たらぜひ、インターンシップでのTake Outを志望動機に活かせるかも検討してください。そのまま味の素ならでの情報と、あなたとの接点を表現できます。
ESで志望動機の記述を求めない食品企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。
そして文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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