「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では電通への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
電通への志望動機(例文):総合職
電通を受ける理由を教えてください。 [What]電通の何に惹かれたのか(200文字以下)
電通の「広告に関しては、誰にも負けない」という「強さ」と、それを支える人の「熱い思い」に惹かれました。オリンピックをはじめ、大きな仕事をするためには、個々人が妥協せず、常に最高のものを提供し続けること、それにより結果を残し信頼を勝ち得ることでしか達成できないと考えます。人を巻き込みながら、困難なことにチャレンジして仕事の幅を広げ、世の中をよりエキサイティングにできる企業であることが志望の理由です。(200文字)
[Why]そのような考えに至った背景やきっかけはどのようなものか(200文字以下)
私は大学のラクロス部で主将を務め、自らに厳しい練習を課して部を引っ張ってきました。ラクロスは激しい競技のため怪我も多く、部員の士気を下げないために常に「自分に妥協しないこと」を徹底しました。貴社の社員の方々から、「仕事は絶対に妥協しない、最後までやり抜く」というお話を聞き、それが熱く徹底されていることを感じました。私も常に妥協せず、最高のものを世の中に提供していきたいと思い、貴社を志望しました。(199文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、電通や博報堂DYグループのESや、面接における他の重要視される質問では、例えば「学生時代に取り組んできたことが100%になるように、要素を分解して記述すること」、「現在のあなたを形成している、人生の3大エピソード」や「学生時代に頑張ったこと/チャレンジしたことと具体的エピソード」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「あなたを一言で表すとどんな人か、その理由を3つのキーワードをあげて具体的に説明する」等々の答えを求められます。
そのため自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
特に広告会社は「人」が資源の業界です。そのため広告会社の社員は「人」を見抜くプロ達であり、選考過程で語られる学生の「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」には敏感にセンサーを働かせます。
人の心の深層まで分析して、人の心を動かし、行動を変えるのが広告という仕事の本質です。「嘘」では面接官の心は動かせないことを認識しておきましょう。
電通(総合職)への志望動機(例文)の解説
それでは上記のロジックで積み上げた、電通への志望動機を再度例示しておきます。
電通のESでは、電通を受ける理由、【What】 =電通の何に惹かれたのか、と【Why】=そのような考えに至った背景やきっかけをそれぞれ200文字以内で記述する内容でした。
再掲:電通を受ける理由を教えてください。 [What]電通の何に惹かれたのか(200文字以下)
電通の「広告に関しては、誰にも負けない」という「強さ」と、それを支える人の「熱い思い」に惹かれました。オリンピックをはじめ、大きな仕事をするためには、個々人が妥協せず、常に最高のものを提供し続けること、それにより結果を残し信頼を勝ち得ることでしか達成できないと考えます。人を巻き込みながら、困難なことにチャレンジして仕事の幅を広げ、世の中をよりエキサイティングにできる企業であることが志望の理由です。(200文字)
要素の分解
結論:電通を受ける理由。電通の何に惹かれたのか
- 電通の「広告に関しては、誰にも負けない」という「強さ」と、それを支える人の「熱い思い」に惹かれました
- →問われていることに対して、結論ファーストで端的に答える
- →業界の圧倒的な首位という強さ、吉田秀雄氏のDNA、それを実現している社員
- オリンピックをはじめ、大きな仕事をするためには、個々人が妥協せず、常に最高のものを提供し続けること、それにより結果を残し信頼を勝ち得ることでしか達成できないと考えます
- →電通でしかできないであろうオリンピックのような大きな仕事(電通ならではの情報)と、それを実現している要素をブレイクダウンし、志望者の価値観(共感)で補強
まとめ:
- 人を巻き込みながら、困難なことにチャレンジして仕事の幅を広げ、世の中をよりエキサイティングにできる企業であることが志望の理由です
- →志望者ならではのビジョンとそれを実現する意欲の表現で文をまとめる
再掲:[Why]そのような考えに至った背景やきっかけはどのようなものか(200文字以下)
私は大学のラクロス部で主将を務め、自らに厳しい練習を課して部を引っ張ってきました。ラクロスは激しい競技のため怪我も多く、部員の士気を下げないために常に「自分に妥協しないこと」を徹底しました。貴社の社員の方々から、「仕事は絶対に妥協しない、最後までやり抜く」というお話を聞き、それが熱く徹底されていることを感じました。私も常に妥協せず、最高のものを世の中に提供していきたいと思い、貴社を志望しました。(199文字)
要素の分解
- 私は大学のラクロス部で主将を務め、自らに厳しい練習を課して部を引っ張ってきました
- →「電通を志望する理由」と「電通の何に惹かれたのか」の背景情報を志望者の独自の情報(体験とそれに基づいた価値観)を結論ファーストで記述
- ラクロスは激しい競技のため怪我も多く、部員の士気を下げないために常に「自分に妥協しないこと」を徹底しました
- →上記をブレイクダウンして捕捉し、「自分に妥協しないこと」というキーワードを設定
- 貴社の社員の方々から、「仕事は絶対に妥協しない、最後までやり抜く」というお話を聞き、それが熱く徹底されていることを感じました
- →志望者の経験とそれに基づく価値観を、電通ならではの情報(この例文の場合は電通社員の言葉)を「きっかけ」として共感でまとめる
まとめ:
- 私も常に妥協せず、最高のものを世の中に提供していきたいと思い、貴社を志望しました
- →【What】の結論と一貫性を保つ意欲の表現で文を結ぶ
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。
電通の場合詳細な企業研究は当然ですが、中でも電通という企業を貫いているカルチャーや企業の体質、仕事というものに対する考え方や伝統を深く理解しておく必要があります。
広告業界はストレス耐性が必要な業界です。業界の「華やかさ」や「カッコよさ」にあこがれているだけでは太刀打ちできません。OB/OG訪問を含め、先輩の「生の声」をできるだけ多く聞いて、ESに反映することをお勧めします。
また志望者にずば抜けた専門性と、それに基づく「実現したいこと」が明確な場合はそれを強調する方法もありですが、あまり近視眼的にならずに、大きなビジョンを持ち、能力はそれを実現するための手段と位置付けることをお勧めします。
ES段階では文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
そして面接に進めた最は、志望動機関連の詳細な質問は絶対にありますので、具体的に答えられるようにしっかり準備をしておきましょう。
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