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【例文あり】J-POWER (電源開発)への志望動機に説得力をつける書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事ではJ-POWER (電源開発)への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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では早速、例文をみてみましょう。

J-POWER (電源開発)への志望動機(例文):事務系

就職先の企業を選ぶ上で最も重視していることを教えて下さい

(200文字以下)

生活や産業のインフラを支える仕事を軸に企業を選択している。インフラの基盤となるのがエネルギーであり、電力はその根幹であるため電力業界を第一志望としている。私は中学・高校と野球部の部長を務めた経験から、チームを支え全員で目標を達成していくことに大きな「やりがい」と喜びを感じてきた。電力会社に電力を供給し、日本や海外の発電を支えている貴社であれば、自身の「やりがい」を社会への貢献に繋げられると考えた。(200文字)

J-POWERを志望する理由、及び入社後に取り組みたい仕事や実現したいことについて具体的に教えてください

(400文字以下)

貴社を志望する理由は2点である。1点目は発電の技術力・運用力の高さと未来への貢献性に大きな魅力を感じたからである。特に歴史的に再生可能エネルギーを重視している点、石炭火力発電所の環境対策やCO2削減に注力している点は、生活・産業の発展と環境保護を同時に推進する重要な役割を担っていると考えた。2点目は日本・海外の電力会社に電力を供給するという事業の性格である。それは各社に対し純粋に最適な発電や送電の提案ができるという位置づけと考えた。この2点により、産業や生活の発展に貢献し、且つ持続可能な世界の実現をリードしたいと考えた。貴社に入社後は発電事業に携わり、技術的な知識を蓄積しつつ、パートナー企業や公共団体との折衝事務も経験して着実に成長していきたい。将来的には日本の電源政策に良い影響を与えられるようなプロジェクトで実績を残し、その成功事例を海外に展開することがキャリアに対するビジョンである。(397文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

就活では、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「大学・大学院で履修した授業の中で特に印象に残っている科目」、「研究課題、ゼミの選考内容」、「学生時代に力を入れて取り組んできたことは何か。なぜそれに力を入れたのか、どのように取り組んできたのか、その結果などについて」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「自分自身について、自覚している性格」、「あなたが挑戦したこと」や「困難だった経験」「あなたの強みを活かして実現したいこと」等々に対し、的確に答えていく必要があります。

そのため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や実績、事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方で時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

また技術系職種志望の場合、志望者の専攻や興味、研究に対する姿勢、実績は特に重視されます。

J-POWERは現在株式を上場している上場企業ですが、もともとは電源開発促進法により国の持株会社として設立された国策会社です。(2003年に電源開発促進法を廃止、2004年10月に東証1部に上場され民間会社となる)

主な取引先は地域の電力会社、新電力会社や海外の電力企業である究極のBtoBビジネスであり、またインフラという公共性から政府や地方公共団体との連携によって事業を行うため、「信用・信頼」が非常に重視されることは言うまでもありません。従って選考では「能力」や「適性」と同時に「人物」も細かくチェックされます。

書類選考や面接の際に「嘘」や「ごまかし」が分かってしまったり、技術職の場合は「専攻や研究に対する熱意」を伝えられなければ選考を通過することはできません。

J-POWER (電源開発)への志望動機(例文)の解説:事務系

それでは上記のロジックで積み上げた、J-POWER (電源開発)への志望動機を再度例示しておきます。

この年のJ-POWER (電源開発)の志望動機関連の設問は、「就職先の企業を選ぶ上で最も重視していること」と、「J-POWERを志望する理由、及び入社後に取り組みたい仕事や実現したいことを具体的に」を記述する形式になっていました。

再掲: 就職先の企業を選ぶ上で最も重視していることを教えて下さい

(200文字以下)

生活や産業のインフラを支える仕事を軸に企業を選択している。インフラの基盤となるのがエネルギーであり、電力はその根幹であるため電力業界を第一志望としている。私は中学・高校と野球部の部長を務めた経験から、チームを支え全員で目標を達成していくことに大きな「やりがい」と喜びを感じてきた。電力会社に電力を供給し、日本や海外の発電を支えている貴社であれば、自身の「やりがい」を社会への貢献に繋げられると考えた。(200文字)

要素の分解

結論:就職先の企業を選ぶ上で最も重視していること

  • 生活や産業のインフラを支える仕事を軸に企業を選択している
    • →問われていることに対し、結論ファーストで端的に答える

 

結論のRTB (Reason to believe):

  • インフラの基盤となるのがエネルギーであり、電力はその根幹であるため電力業界を第一志望としている
    • →上記の「就活の軸」を電力業界に繋げるための根拠を志望者視点で明示し、業界志望動機にまで落とし込む
  • 私は中学・高校と野球部の部長を務めた経験から、チームを支え全員で目標を達成していくことに大きな「やりがい」と喜びを感じてきた
    • →志望者ならではの情報(例文の場合は部活動のリーダーとしての経験)から、職業に対するモチベーションの根拠を提示

 

まとめ:

  • 電力会社に電力を供給し、日本や海外の発電を支えている貴社であれば、自身の「やりがい」を社会への貢献に繋げられると考えた
    • →J-POWER(電源開発)ならではの特徴と、冒頭の「就活の軸」、志望者ならではの「やりがい」を連結して、意欲が伝わる表現で文を結ぶ

再掲: J-POWERを志望する理由、及び入社後に取り組みたい仕事や実現したいことについて具体的に教えてください

(400文字以下)

貴社を志望する理由は2点である。1点目は発電の技術力・運用力の高さと未来への貢献性に大きな魅力を感じたからである。特に歴史的に再生可能エネルギーを重視している点、石炭火力発電所の環境対策やCO2削減に注力している点は、生活・産業の発展と環境保護を同時に推進する重要な役割を担っていると考えた。2点目は日本・海外の電力会社に電力を供給するという事業の性格である。それは各社に対し純粋に最適な発電や送電の提案ができるという位置づけと考えた。この2点により、産業や生活の発展に貢献し、且つ持続可能な世界の実現をリードしたいと考えた。貴社に入社後は発電事業に携わり、技術的な知識を蓄積しつつ、パートナー企業や公共団体との折衝事務も経験して着実に成長していきたい。将来的には日本の電源政策に良い影響を与えられるようなプロジェクトで実績を残し、その成功事例を海外に展開することがキャリアに対するビジョンである。(397文字)

要素の分解

結論 1:J-POWERを志望する理由

  • 貴社を志望する理由は2点である
    • →始めにJ-POWERを志望する理由を2つあげることを明示
  • 1点目は発電の技術力・運用力の高さと未来への貢献性に大きな魅力を感じたからである
    • →1点目の理由を志望者独自の視点、価値観から結論ファーストで記述
  • 特に歴史的に再生可能エネルギーを重視している点、石炭火力発電所の環境対策やCO2削減に注力している点は、生活・産業の発展と環境保護を同時に推進する重要な役割を担っていると考えた。
    • →上記の理由の中で特に魅力に感じた点を具体的にあげて補強し、根拠(Reason to believe)として機能させる
  • 2点目は日本・海外の電力会社に電力を供給するという事業の性格である
    • →2点目の理由を志望者独自の視点、価値観から結論ファーストで記述
  • それは各社に対し純粋に最適な発電や送電の提案ができるという位置づけと考えた
    • →上記の理由を志望者独自の視点、価値観で「どういう意味で、惹かれたのか」を補強することで根拠(Reason to believe)とする

まとめ:

  • この2点により、産業や生活の発展に貢献し、且つ持続可能な世界の実現をリードしたいと考えた
    • →上記2点のJ-POWERを志望する理由とその根拠が、「志望者にとってどういう価値があるのか」を意欲が伝わる表現でまとめる
    • →入社後「取り組みたい仕事や実現したいこと」の結論としても機能する文脈

 

結論 2:入社後に取り組みたい仕事や実現したいことを具体的に記述

  • 貴社に入社後は発電事業に携わり、技術的な知識を蓄積しつつ、パートナー企業や公共団体との折衝事務も経験して着実に成長していきたい
    • →具体的な部門とキャリア構築に対する姿勢を明記し、成長意欲を表現する
  • 将来的には日本の電源政策に良い影響を与えられるようなプロジェクトで実績を残し、その成功事例を海外に展開することがキャリアに対するビジョンである
    • →将来的に実現したいことを、「就職先の企業を選ぶ上で最も重視していること」、「J-POWERを志望する理由」、「入社後に取り組みたい仕事」に一貫性をもたせる内容でビジョンとして明示し、意欲が伝わる表現で文を結ぶ

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。

あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。

この志望者の志望動機の構成は、技術系の職種にも充分応用が可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていきましょう。

またJ-POWERのインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、J-POWERの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じたJ-POWER ならではを表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

稀にESで志望動機の詳細な記述を求めない企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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