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【例文あり】JCBへの企業研究を志望動機として表現する方法

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破し内定に導くための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事でJCBのESの設問に合わせて、志望意欲を表現する方法を解します。

日本のクレジットカード業界で唯一の国際ブランドホルダーであるJCBの近年のESでは、「志望動機」を直截的に問う設問はありませんでした。

「志望動機」に近似するものとして、「JCBが成長するために必要なもの」を記述させる設問があります。この設問はJCBに対する企業研究の深さと、志望者の価値観や未来への洞察力を測るものですが、その深さを通じて「志望の真剣さ」も見られているので注意が必要です。

では早速例文をご覧ください。

JCBの例文

JCBが継続して成長するために必要だと考えること。(400字以内)

「信用」を技術革新により再定義し事業を展開すること、と考えます。そのプロセスをリードすること、国際ブランドホルダーとしての役割を果たす事です。キャッシュレス化と企業が進めるポイント経済は、消費者の支持を得ていることは確実ですが、その反面メリットの享受が複雑化して、デジタルデバイト等の問題も生じています。日本は現金への依存度が高いですが、キャッシュレスによる付加価値を誰もが分かり易く使い易い価値として、幅広く共有化することで優位性を獲得できると考えました。複雑化の解消には徹底的なパートナーとの提携戦略が必要であり、技術を共有し利益のシェアを高度化することが必要と考えます。貴社は業界のリーダーとしての基盤とノウハウがあり、技術革新を主導し、決済によるビックデータを有効活用することでクレジット経済圏を拡げ更に成長できると考えます。私もその過程で成長を遂げ、貴社の発展に貢献したいと考えています。(399文字)

JCBの場合は、直截的な「志望動機」設問ではありませんが、他のクレジットカード会社の場合は直接的に「志望動機」を問うことが殆どです。その場合は以下を参考にしながら、緻密に積み上げていきましょう。

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前年)のES内容を把握しておきましょう。

ESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。まだ志望動機とは何かが良く分からない人や、作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に充分行い志望企業が定まった方が、具体的な企業への志望動機をどのように書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視質問、例えば「学部・学科の専攻の理由」や「ゼミで取り組んでいるテーマ」、「学生時代に最も力を入れて行ったこと(学業と学業以外)とそれぞれの具体的な成果」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「これだけは人に負けないと自負している点」、「自分の強みと弱み」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)をはじめに考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方をしたくなる気持ちは理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は効率的かもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

またクレジットカード会社は、信用を重んじ、信用で成り立っている金融機関であることから、選考過程で志望者のに「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。

JCBへの志望動機に関連する設問への答え(例文)の解説

JCBの場合は直接的に「志望動機」を問うパターンではなく「JCBの成長に必要だと考えること」を志望者の視点で答えさせる設問になっています。

クレジットカード会社の場合、「志望動機」を直截的に答えさせると、「似たり寄ったり」の回答になる傾向が強いため、志望者がこの業界とJCBという企業をどうとらえているかを「成長」というキーワードを使用して測るのが意図と考えて下さい。

当然、深い業界研究と企業研究をしなければ説得力がない回答になってしまいます。その深さ、回答の鋭さを、「志望意欲」に読みかえて判断するため、単に企業の特徴、良いところを羅列するだけでは不十分です。

そこに志望者のモノの見方、価値観、この業界への意欲を滲ませることで、差別化していきましょう。

再掲: JCBが継続して成長するために必要だと考えること。(400字以内)

「信用」を技術革新により再定義し事業を展開すること、と考えます。そのプロセスをリードすること、国際ブランドホルダーとしての役割を果たす事です。キャッシュレス化と企業が進めるポイント経済は、消費者の支持を得ていることは確実ですが、その反面メリットの享受が複雑化して、デジタルデバイト等の問題も生じています。日本は現金への依存度が高いですが、キャッシュレスによる付加価値を誰もが分かり易く使い易い価値として、幅広く共有化することで優位性を獲得できると考えました。複雑化の解消には徹底的なパートナーとの提携戦略が必要であり、技術を共有し利益のシェアを高度化することが必要と考えます。貴社は業界のリーダーとしての基盤とノウハウがあり、技術革新を主導し、決済によるビックデータを有効活用することでクレジット経済圏を拡げ更に成長できると考えます。私もその過程で成長を遂げ、貴社の発展に貢献したいと考えています。(399文字)

要素の分解:

結論1:JCBが成長するために必要なもの

  • 「信用」を技術革新により再定義し事業を展開すること、と考えます。そのプロセスをリードすること、国際ブランドホルダーとしての役割を果たす事です
    • →問われていること「JCBが成長するために必要なもの」を結論ファーストで端的に記述
    • →JCBならではの情報、「国際ブランドホルダー」で補強
    • →この例文の結論は短く言い切っているため抽象的な記述です。それを説明するために、志望者の問題意識を次の文で掲げ、具体的に説明するフローをとっています
  • キャッシュレス化と企業が進めるポイント経済は、消費者の支持を得ていることは確実ですが、その反面、メリットの享受が複雑化して、デジタルデバイト等の問題を生じています
    • →何故上記の結論に至ったのかを、志望者ならではの考え方・価値観を使用して問題提起を行う
  • 日本は現金への依存度が高いですが、キャッシュレスによる付加価値を誰もが分かり易く使い易い価値として、幅広く共有化することで優位性を獲得できると考えました
    • →問題を解決への方向性を記述
  • 複雑化の解消には徹底的なパートナーとの提携戦略が必要であり、技術を共有し利益のシェアを高度化することが必要と考えます
    • →JCBが成長するためにやるべきことを志望者の考えで具体的に記述し、解決への方向性を補足

 

結論のRTB (Reason to believe):

  • 貴社は業界のリーダーとしての基盤とノウハウがあり、技術革新を主導し、決済によるビックデータを有効活用することでクレジット経済圏を拡げ更に成長できると考えます
    • →JCBならではの情報(業界のリーダー)で補強し、情報資産である決済時のビックデータの有効活用を成長戦略として補足

 

まとめ:

  • 私もその過程で成長を遂げ、貴社の発展に貢献したいと考えています
    • →自身の成長への意欲を、JCBの成長に連結して文を結ぶ
    • →評論家目線ではなく、自分事化して印象を深める

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。

上記のような「成長の要件」は企業研究を深めれば深めるほど、色んなアングルが見いだせるはずです。国際化、アウトバウンド、インバウンド、ビックデータの活用などでも、柔らかい頭で考えて色んな可能性を検討してみましょう。面接に進めた際の武器にもなります。

またJCBのインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、JCBの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「気づき」や「JCBならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

面接では志望動機関連の詳細な質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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