「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。
この記事ではコンサルティング会社の中でも就活生に人気が高い三菱UFJリサーチ&コンサルティングへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
下の目次の項目をクリックすれば読みたい箇所に遷移します。
では早速、例文をみてみましょう。
Contents
三菱UFJリサーチ&コンサルティングへの志望動機(例文):コンサルタント
当社(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)の志望理由と、入社後に当社で実現したいことを教えてください。(500文字以内)
日本が抱えている課題の解決に貢献できる職業と、現在の自分を掛け合わせて考えた結果、貴社で働くことがベストであると考えました。日本の人口減少、少子高齢化の急速な進行下でも、私たちは持続可能な幸福を達成していくべきです。そのためには日本の産業・企業が世界市場で成功し、成長していくことが必要不可欠であり、その実現には、適切な政策立案と企業改革の両面が必要と考えました。貴社はその両面に直接・間接に係ることができる存在であることが、貴社を選択した志望理由です。国や地方自治体、日本企業に食い込むためには、MUFGの総合力、信用力は、外資のコンサルにはない特長です。また戦略立案から実施、更に長期的なサポートまでをスコープにしている点にも惹かれました。入社後は大学で学んできた産業経済学やデータベース構築の知識も活かしながら、戦略系コンサルタントとして成長していきたいです。一つひとつの課題を解決し、クライアントの期待を上回るような結果を出していきたいと考えています。またキャリアの中で専門領域をつくり、将来的には企業の海外進出やM&A案件をまとめて、政策立案にも影響力をもつような成功例をつくっていきたいです。(500文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は以下の記事を参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、エントリーシートや面接における他の重要視される質問、例えば近年の三菱UFJリサーチ&コンサルティングのESでは志望動機以外でも、「今まで力を入れて取り組んだ内容を紹介しながら、あなたがどのような人物であるか教えてください」や「大学・大学院における専攻分野とその内容を教えてください」、をそれぞれ500文字以内でしっかり書いてもらう構成になっています。
また、これらの質問で「表現しきれない、あなたの魅力」を250文字以内で表現することも求めています。
面接ではESの回答に基づいた掘り下げ質問や、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「あなたがこれまで挫折や困難を乗り越えた経験」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます
特にコンサルティング会社の場合、コンサルタントの能力、質が決定的に重要なビジネスです。そのためES、能力試験、ケース面接、グループディスカッション等で志望者を見抜く選考を行います。
コンサルタントは「人」を見抜くプロたちであり、選考過程で語られる学生の「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」には敏感にセンサーを働かせます。多少話を盛るレベルであればほとんどの学生が行っているので良いかもしれませんが、「嘘」は見抜かれてしまうので、特に注意してください。
自分はコンサル業界に向いているタイプか、適性を診断してみよう
自分の適性や性格が、コンサル業界の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか?
そんな時は、自己分析ツール」を活用して、自分と志望業界との相性を診断してみましょう。
就活サービスを提供しているキャリアパークの自己分析ツールなら、36の質問に答えるだけで、自分の強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。
あなたの強み・弱みを理解し、自分がコンサル業界に向いているタイプか、診断してみましょう。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングへの志望動機(例文)の解説:コンサルタント
それでは上記のロジックで積み上げた、三菱UFJリサーチ&コンサルティングへの志望動機を再度例示しておきます。
再掲:当社(三菱UFJリサーチ&コンサルティング)の志望理由と、入社後に当社で実現したいことを教えてください。(500文字以内)
日本が抱えている課題の解決に貢献できる職業と、現在の自分を掛け合わせて考えた結果、貴社で働くことがベストであると考えました。日本の人口減少、少子高齢化の急速な進行下でも、私たちは持続可能な幸福を達成していくべきです。そのためには日本の産業・企業が世界市場で成功し、成長していくことが必要不可欠であり、その実現には、適切な政策立案と企業改革の両面が必要と考えました。貴社はその両面に直接・間接に係ることができる存在であることが、貴社を選択した志望理由です。国や地方自治体、日本企業に食い込むためには、MUFGの総合力、信用力は、外資のコンサルにはない特長です。また戦略立案から実施、更に長期的なサポートまでをスコープにしている点にも惹かれました。入社後は大学で学んできた産業経済学やデータベース構築の知識も活かしながら、戦略系コンサルタントとして成長していきたいです。一つひとつの課題を解決し、クライアントの期待を上回るような結果を出していきたいと考えています。またキャリアの中で専門領域をつくり、将来的には企業の海外進出やM&A案件をまとめて、政策立案にも影響力をもつような成功例をつくっていきたいです。(500文字)
要素の分解:
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの志望理由
- 日本が抱えている課題の解決に貢献できる職業と、現在の自分を掛け合わせて考えた結果、貴社で働くことがベストであると考えました
- →文章のロジックを見えやすくするため、自身の「就活の軸」を記述した、結論ファーストとして読める工夫
- 日本の人口減少、少子高齢化の急速な進行下でも、私たちは持続可能な幸福を達成していくべきです
- →志望者が考える、日本が抱えている課題を具体的に述べ、その中で目指すべきものを志望者独自の視点で設定
- そのためには日本の産業・企業が世界市場で成功し、成長していくことが必要不可欠であり、その実現には、適切な政策立案と企業改革の両面が必要と考えました
- →日本の課題解決への貢献をより具体的に述べ、そのために必要なことを志望者独自の視点で設定
- 貴社はその両面に直接・間接に係ることができる存在であることが、貴社を選択した志望理由です
- →日本の課題解決に必要なアプローチができる環境が、三菱UFJリサーチ&コンサルティングにあることが、志望理由であることを結論づける
- →「就活の軸」を実現できるフィールドが三菱UFJリサーチ&コンサルティングにある論理展開による結論(志望理由)
- 国や地方自治体、日本企業に食い込むためには、MUFGの総合力、信用力は、外資のコンサルにはない特長です
- また戦略立案から実施、更に長期的なサポートまでをスコープにしている点にも惹かれました
- →志望理由を補強する根拠を志望者独自の視点で記述(RTB: Reason to believe)
結論 2:三菱UFJリサーチ&コンサルティングに入社後実現したいこと
- 入社後は大学で学んできた産業経済学やデータベース構築の知識も活かしながら、戦略系コンサルタントとして成長していきたいです
- →志望者の特徴(この例文の場合は専攻とスキル)を強みとしてアピール(RTB:Reason to believe)
- 一つひとつの課題を解決し、クライアントの期待を上回るような結果を出していきたいと考えています
- →キャリアパスに対する姿勢と成長への意欲の表明
- またキャリアの中で専門領域をつくり、将来的には企業の海外進出やM&A案件をまとめて、政策立案にも影響力をもつような成功例をつくっていきたいです
- →志望者の将来的なビジョンを明確にして、冒頭の就活の軸との一貫性を表現。記述内容の各要素を集約し、意欲の表現で文全体を締める
まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの採用方法は、コンサルタントと研究員の部門別採用であり、併願での応募はできません。それぞれの職種の内容をしっかり理解して、自分の適性、能力、興味に従って判断してください。
また、三菱UFJリサーチ&コンサルティングの新卒採用サイトは非常に充実した内容になっています。職種の説明はもちろんのこと、キャリアランク別で社員の方が考えていることや、それまでのキャリアパス、現在の仕事の内容や将来への考えが詳しく記載されているため、働き方やモチベーションの持ち方の参考になると思います。
コンサルタント職志望の方には、コンサルタントに必要な素養として「探求心・好奇心」、「論理性」、「コミュニケーション力」、「対人感受性・顧客志向性」、「主体性」があげられています。
研究員を志望する方は、必要な素養として「情熱」、「最善をつくし、やりとげる責任感」、「研鑽」、「協働」、「倫理感」が求められています。
この例文はコンサルタント職の志望動機ですが、研究員への志望理由にも応用は可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。例文は要素や文脈、構成の参考に止め、内容は自分自身の言葉で紡いでいきましょう。
自分自身の適性や、実現したいことをじっくり分析して、それぞれ説得力のある志望動機を作成していきましょう。
志望者にずば抜けた専門性(例えばデジタル・IT領域の知見、データアナリストとしての能力等)と、それに基づく「実現したいこと」が明確な場合はそれを強調する方法もありですが、あまり近視眼的にならずに、大きなビジョンを持ち、能力はそれを実現するための手段と位置付けることをお勧めします。
三菱UFJリサーチ&コンサルティングの場合、インターンシッププログラムにも力を入れています。選考は厳しいですが、既に参加できた人、これから参加を実現できた人はインターンシップでのTake Outを志望動機に活かせるかも検討してください。そのままMURCならでの情報と、あなたとの接点を強く表現できます。
ただし、その場合でも社員の方や三菱UFJリサーチ&コンサルティングの良い点を単にあげるのではなく、必ず自分起点にすることです。インターンシップや個人的にOB/OG訪問ができた方はぜひ検討してみて下さい。
ES段階では文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
そして面接に進めた際は、志望動機関連の詳細な質問は絶対にありますので、具体的に答えられるようにしっかり準備をしておきましょう。
36の質問で、あなたの強み・適職を診断
就活は自己分析が必須!…ただ、やり方がわからず、悩んでいる人も多いはず。 そんな時は、自己分析ツールを活用しましょう キャリアパークのツールを使えば、36の質問に答えるだけであなたの強み・適職を診断できます。 サクッと自己分析を終わらせ、内定を勝ち取りましょう。あわせて読みたい!就活に即効の記事、ベスト5
- 1
-
26年卒の登録が殺到中!大手企業も利用するオファーボックスで、インターン情報やスカウトをもらおう
資生堂、マイクロソフト、朝日新聞、ニトリ、コクヨ、SoftBnak、JCB、ATEAM、sansan、Nissin、Opt、Funai Soken、RISOなども利用している逆求人型スカウトサービスのOfferBoxを賢く使い、就活のもう一つのルートを開いておこう
- 2
-
25年・26年卒の就活生には、dodaキャンパスを賢く利用する打ち手がある
少しでも納得感が高い内定を目指す25年卒の就活生、インターンに参加したい26年卒の就活生は、スカウトサービスで急成長しているdodaキャンパスを試してみよう。オファーの受信率は99%(23卒2022年6月時点、プロフィール入力率80%以上の場合)。ベネッセならではの充実したオンライン講座やイベント、本格的な適性診断まで無料で使えます!
- 3
-
納得できる内定獲得のための就活サイト、【就活会議】に無料登録すれば、88,000枚以上の本物のESを閲覧できる!
就活は情報戦。企業が提供する情報は重要ですが、それだけでは不安です。実際の社員の評価や、選考を受けた先輩達の口コミによる生の声を入手できる「就活会議」を徹底解説。ESや選考情報のリアルを手に入れよう
- 4
-
落ちてしまった選考の結果を、スカウト獲得に活用できる心強いサービスがある
スカウトサービスの大手、【キミスカ】の特徴は、落ちてしまった選考の結果さえもスカウト獲得に利用できる点です。それまでの頑張りを評価してくれる、「本当のあなた」を認めてくれる企業からのオファーを獲得しよう
- 5
-
【25年卒】首都圏の学生で、納得できる内定が取れていない人への神サービスを試してみよう
もう一人で悩まなくていい。就活の専任アドバイザーがマンツーマンでES添削・面談対策をしてくれ、しかもあなたに合った優良企業を紹介、完全無料の就活サポートをしてくれる「キャリアチケット」を紹介します