「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事ではミズノへの志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。
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では早速、例文をみてみましょう。
Contents
ミズノへの志望動機(例文):事務マーケティング職コース
ミズノに入社して挑戦したいこと
私が挑戦したいことは、プロスポーツ選手と一般の垣根を低くするマーケティングを実現することです。それをより多くの人に、長期的に提供する仕組み作りに挑戦したいと考え、貴社を志望しました。スポーツの本質は「非日常に心身とも没頭する快感」だと考えます。具体的には、貴社の契約選手に引退後に渡るサポートと、培ってきたスポーツの神髄を一般の愛好者に伝えるスキームを構築することです。人がスポーツの魅力を知るきっかけは、人への憧れが大きいと考えます。私はと貴社で、プロとアマのハードルを低くして、スポーツの快感を多くの人に、より長く届けることで、貴社並びに世界の人々の健康的な成長に貢献したいと考えています。(297文字)
企業別志望動機を書き始める前の注意点
志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。
- 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
- 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
- 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
- ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
- ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
- 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
- PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること
従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。
稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。
志望動機の作り方
志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。
「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。
この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。
志望動機のロジック
「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。
正攻法ですが、スポーツメーカーの場合、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「あなたが人に負けないと思うアアピールポイント」、「専攻、研究室で取り組んだ分野と、そこで得た事」、「困難にチャレンジした経験により、何を学んだか」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や実績、事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。
このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。
一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。
そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。
あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。
また体育系、理系、文系の学生を問わず、スポーツメーカーの人気は高く、採用人数が少ないため難関になります。
専門分野での実績や志望者の専攻や興味、研究や学習に対する姿勢、実績、学業以外での挑戦や実績は特に重視されます。営業・事務系総合職の場合は、人間的な魅力や思い入れの強さ、熱意やチャレンジ精神、コミュニケ―ション能力やリーダーシップ、チームワーク力が重要になります。
人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。
書類選考や面接の際に「嘘」や「ごまかし」が分かってしまったり、「スポーツに対する熱意」、「学習や研究に対する熱意」、「世の中の事象に対する好奇心」が感じられなければ、なおさら選考を通過させません。
ミズノへの志望動機(例文)の解説:(事務・マーケティング)
それでは上記のロジックで積み上げた、ミズノへの志望動機を再度例示しておきます。
ミズノはここ数年手書きのエントリーシートと志望者自身を象徴する写真とその理由の提出をESで求めています。
その理由は、学生の個性や特徴が見えにくくなっているためです。そのため志望動機に関しても「ミズノに入社して挑戦したいこと」を設問にしています。
具体的に「スポーツ用品向けの営業で力を発揮したい」というレベルではなく、「営業という仕事を通じて何を成し遂げたいか」、「ミズノという企業で、何を達成したいか」というレベルの「やりたいこと」を大きくとらえて記述してほしいとうのがその意図です。
再掲: ミズノに入社して挑戦したいこと
私が挑戦したいことは、プロスポーツ選手と一般の垣根を低くするマーケティングを実現することです。それをより多くの人に、長期的に提供する仕組み作りに挑戦したいと考え、貴社を志望しました。スポーツの本質は「非日常に心身とも没頭する快感」だと考えます。具体的には、貴社の契約選手に引退後に渡るサポートと、培ってきたスポーツの神髄を一般の愛好者に伝えるスキームを構築することです。人がスポーツの魅力を知るきっかけは、人への憧れが大きいと考えます。私はと貴社で、プロとアマのハードルを低くして、スポーツの快感を多くの人に、より長く届けることで、貴社並びに世界の人々の健康的な成長に貢献したいと考えています。
要素の分解:
結論 (ミズノで挑戦したいこと):
- 私が挑戦したいことは、プロスポーツ選手と一般の垣根を低くするマーケティングを実現することです
- →結論ファーストで、挑戦したいことを端的に記述
結論(ミズノで挑戦したいことの具体的な説明と理由 :(Reason to Believe)
- スポーツの本質は「非日常に心身とも没頭する快感」だと考えます
- →志望者が「スポーツ」というミズノの事業の本質をどうとらえているか、価値観の表明(志望者ならではの情報)
- それをより多くの人に、長期的に提供する仕組み作りに挑戦したいと考え、貴社を志望しました
- →「プロスポーツ選手と一般の垣根を低くするマーケティング」とはどういう意味なのか、その説明により読み手の興味を繋ぐブリッジの表現
- 具体的には、貴社の契約選手に引退後に渡るサポートと、培ってきたスポーツの神髄を一般の愛好者に伝えるスキームを構築することです
- →挑戦したいことをビジョンから、具体的な仕事へ落とし込む表現
- 人がスポーツの魅力を知るきっかけは、人への憧れが大きいと考えます
- →何故アスリートという「人」に注目するのかという志望者の価値観の表明
まとめ:
- 私はと貴社で、プロとアマのハードルを低くして、スポーツの快感を多くの人に、より長く届けることで、貴社並びに世界の人々の健康的な成長に貢献したいと考えています
- →冒頭のビジョンの目的を志望意欲の表明として記述し、志望動機としてまとめる
この設問の場合「ミズノに入社して挑戦したいこと」が求められているため、現在既にある具体的な製品やサービスを取り上げて改善・発展させるという文脈を用いて結論ファーストで書くこともできますが、まず志望者起点で深く考え、本当に何を実現したいのかを突き詰めておくことを強くお勧めします。
特に営業職やマーケティング事務志望の場合は、ミズノの現状や競合他社、ナイキやアディダスといった海外の競合メーカーのマーケティングを研究して、ミズノがやるべきと思える事を真剣に考えてみる事をお勧めします。
今、ここにない価値を創造していくことは、人口減少が続く国内市場を守り、海外市場で戦っていく上で重要です。
この例文の場合は、具体的な施策レベルに落とし込みがさえていないため、他の設問や面接での質疑で「現役引退後までプロアスリートとの関係を構築していく意味や、それをマーケティングやコミュニケーケーションにどう活かすのか」というアイディアを説明して、「挑戦したい事」をフォローする必要があります。
日本のスポーツ用品メーカーの品質は非常に優れていますが、マーケティング的にはまだまだ改善できる点は多いので、学生の視点でそれを真剣に考え、「仕事文脈=顧客に提供する価値」を念頭に挑戦したい事を見つけていきましょう。
ESはすべての記載内容を全般的に判断するため、全体の印象として「面接してみたい」と思ってもらえれば良いと割り切り、適性検査をクリアして、面接に賭けるという方法もあるのです。
何が正解かという問いは無意味なので、まず自分起点でミズノという企業に向き合ってみましょう。語学が得意な人や海外での留学や貴重な経験がある人は、グローバルな視点で事業を考えてみることをお勧めします。
「思い入れ」の強い志望者が集まる業界・企業であるため、自己分析と企業研究に時間をかけて、自分の肉声で、心から語れるものを「自分起点」で磨いていきましょう。
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まとめ
ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。
あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この志望者の志望動機の構成は、他の職種にも充分応用が可能です。要素の分解の→以下にある要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。
またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、ミズノの社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「ミズノならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。
稀にESで志望動機の詳細な記述を求めないスポーツ用品メーカーもありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。
ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。
そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。
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