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【例文あり】三井住友海上への志望動機に説得力を増す書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では、特に文系の学生に人気の高い三井住友海上への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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では早速、例文をみてみましょう。

三井住友海上への志望動機(例文):総合コース

将来なりたい社会人像と、それを三井住友海上でどのように実現したいか教えてください。(300字以内)

【困難に負けずチャレンジできる人。困難に直面する人を支える人】:私は災害ボランティアを数多く経験してきました。不条理な災害に困惑した人々に出会った時、いつも願うことは罹災された方々の再起です。この経験を通じ、支えがあれば力強く困難に立ち向かえることを実感してきました。損害保険業界を志望しているのはこの思いが強いためです。貴社の東日本大震災の際の迅速な対応や、タイの洪水対策の取り組みをされた職員の方々は、私がなりたい社会人像と重なります。困難にも逃げずにチャレンジすることで自分自身を磨き、お客様へ誠実に向き合うことで信頼される損害保険のプロになり、人や企業の挑戦や再起を支えていきたいと考えます。(300文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば「あなたの一番の個性」や「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「あなたがこれまで何かに真剣に向きあい、乗り越えた経験」、「状況をより良くするために自ら考え、行動した経験」、「人生で下した最大の決断」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパーな学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。しかしそれは皆さんが望んでいることではないはずです。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

また損害保険会社の場合、安全・安心は絶対的な価値です。そして誠実で真摯な姿勢は顧客や代理店との信頼関係を構築する上で必要不可欠なものとされ、非常に重視しています。そのため、選考過程で「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。

三井住友海上への志望動機(例文)の解説:総合コース

それでは上記のロジックで積み上げた、三井住友海上火災保険株式会社への志望動機を再度例示しておきます。

この年のESの志望動機に関連する設問は、300文字以内での記述となり、将来なりたい社会人像をあげ、三井住友海上でどのように実現したいかを問う内容になっていました。

再掲: 将来なりたい社会人像と、それを三井住友海上でどのように実現したいか教えてください。(300字以内)

【困難に負けずチャレンジできる人。困難に直面する人を支える人】:私は災害ボランティアを数多く経験してきました。不条理な災害に困惑した人々に出会った時、いつも願うことは罹災された方々の再起です。この経験を通じ、支えがあれば力強く困難に立ち向かえることを実感してきました。損害保険業界を志望しているのはこの思いが強いためです。貴社の東日本大震災の際の迅速な対応や、タイの洪水対策の取り組みをされた職員の方々は、私がなりたい社会人像と重なります。困難にも逃げずにチャレンジすることで自分自身を磨き、お客様へ誠実に向き合うことで信頼される損害保険のプロになり、人や企業の挑戦や再起を支えていきたいと考えます。(300文字)

要素の分解:

結論 1:将来なりたい社会人像

  • 【困難に負けずチャレンジできる人。困難に直面する人を支える人】
    • →設問で聞かれていることに対し、結論ファーストで端的に答える

 

結論(将来なりたい人材像)のRTB(Reason to Believe)

  • 私は災害ボランティアを数多く経験してきました
    • →何故、「困難に負けずチャレンジできる人。困難に直面する人を支える人」になりたいのかの理由を、志望者ならではの経験で説明

 

  • 不条理な災害に困惑した人々に出会った時、いつも願うことは罹災された方々の再起です
  • この経験を通じ、支えがあれば力強く困難に立ち向かえることを実感してきました
    • →経験を通じた価値観と損害保険の存在意義の連結

 

  • 損害保険業界を志望しているのはこの思いが強いためです
    • →損害保険業界への志望動機

 

結論 2:三井住友海上で「なりたい社会人像」をどのように実現したいか

  • 貴社の東日本大震災の際の迅速な対応や、タイの洪水対策の取り組みをされた職員の方々は、私がなりたい社会人像と重なります
    • →三井住友海上ならではの情報と、志望者がなりたい人材像を連結

 

  • 困難にも逃げずにチャレンジすることで自分自身を磨き、お客様へ誠実に向き合うことで信頼される損害保険のプロになり、人や企業の挑戦や再起を支えていきたいと考えます
    • →三井住友海上で、「なりたい社会人像」をどう実現していくのかを、「(自分も)困難にも逃げずにチャレンジすること」、「お客様へ誠実に向き合う事」、「信頼されること」を通じて損害保険のプロフェッショナルになり、「人や企業の挑戦や再起を支えていきたい」という志望意欲で文をまとめる

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。

この志望者の志望動機の構成は、他のコースにも充分応用が可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。

またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、三井住友海上の社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「三井住友海上ならでは(商品・サービス・技術・人・人材育成方針など)」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

大手損害保険各社のESは、志望動機欄の記述はそれ程ボリュームを求めない傾向です。これは損害保険事業という就活生にはあまりなじみのない、実感として語れることが限られているため「人や企業の安心に貢献したい」、「企業の活動や成長の支えとなり貢献したい」という概念的な答えが多くなるため、志望動機での差別化が難しいという背景があります。

そのため、大手損害保険会社のESでは、志望者の強みについての具体的なエピソードや、挑戦の経験、力を入れて取り組んだこと、人生で下した一番の決断等の「志望者の人となり」を詳細に求める傾向が強くなっています。総合職は特に「人物」重視の傾向が強いです。

従って志望動機も単独で考えるのではなく、上記の答えとのリンケージをつくることによって一貫した就活の軸を表現できるように工夫してください。

ESで志望動機の記述を詳細に求めない場合でも、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そして下書きができたら信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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