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【例文あり】朝日新聞社への志望動機に説得力を増す書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。

この記事ではマスコミ・新聞業界の中で就活人気の高い、朝日新聞社への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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朝日新聞社への志望動機(例文):記者部門

近年の朝日新聞社へのエントリーシートでは、志望動機に関連する質問が2問に集約されている傾向です。

記者部門:

  • 記者をめざすきっかけや、記者になりたい理由は何ですか。(400文字以内)
  • 朝日新聞社で働きたい理由は何ですか。(200文字以内)

 

ビジネス部門:

  • 朝日新聞社を志望する理由は何ですか。(200文字以内)
  • 朝日新聞社のビジネス部門で取り組んでみたい仕事を教えてください。(200文字以内)

この記事では記者部門志望者の志望動機を取り上げていますが、ビジネス部門を志望する方にも十分参考になる構成となっています。

朝日新聞社では記者部門とビジネス部門の併願も認められているため、是非参考にしてみて下さい。

ESは難関の新聞社に就職するための第一関門にすぎませんが、第一関門を突破できなければ次のステップに進めないのも事実です。

マスコミ業界への志望動機は特に「自分の起点」で書く必要があります。一般論で書いて意味はありません。あなた自身のキャラクターや経験に基づいた価値観や視点は必ず入れて書き上げてください。

新聞業界、朝日新聞社でどんな仕事をしたいのか、それを選んだ理由と、そこで実現したいことに一貫性があり、かつその根拠が強く訴求できていると、説得力のある志望動機になることを理解して取り組んで下さい。

では早速、例文をみていきましょう。

記者をめざすきっかけや、記者になりたい理由は何ですか。(400文字以内)

記者を目指すきっかけは、高校生の時に接した森友学園問題とドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任についての報道だ。森友学園問題は政治や行政の不正を浮き彫りにした象徴的な問題であり、報道の重要性を痛感した。トランプ大統領の就任は、SNSやWEBメディアによるフェイク・ニュースによって社会の分断が加速してしまう事象として、メディアのあり方に危機感を覚えた。SNSやアクセス数を稼ぐための動画ニュースが氾濫するなかで、事実を人々に正確に伝えるには新聞社の報道は決定的に重要と考えている。記者になりたい理由は、新聞やWEB等のメディアを問わず、伝える「中身」をつくる仕事であるためだ。私は経済的に恵まれていない子供達への学習支援のボランティア活動によって、子供やその家庭が抱える問題の多くが格差の連鎖に因ることを知った。日本だけではなく、世界で起きている格差や不条理に苦しむ人々を、少しでも救えるような記事をつくりたい。(399文字)

朝日新聞社で働きたい理由は何ですか。(200文字以内)

私は、自由で公正な社会を作っていく上で、新聞社が担う役割はとても大きく重いものと考えている。新聞社の中で特に貴社で働きたい理由は、社会の公正を基軸とした報道が貫かれているからだ。大学1年の時から経済的理由で塾などを利用できない生徒への学習と居場所支援の活動を続けてきたことも、この思いを強くした理由である。弱い立場の人々の声を伝えていくことで、人が普通に生きやすい社会になるための貢献をしていきたい。(200文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. 文字数制限がある場合はPC上で文字数制限内(少なくとも80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

稀に企業の独自の考え方でESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視される質問、例えば朝日新聞のESでは、「これまでの人生で直面した困難と、それをどうやって乗り越えたか」、「あなたのアピールポイント」、「ここ数年で力を入れたこと(ガクチカ)」、「自分自身の好きなところ、嫌いなところ」、「あなたを表す写真3枚と、それぞれのタイトル・説明」等々の質問に答えなければならないため、自分の性格や価値観、生き方に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます

またマスコミ業界、特に新聞社や出版社などのコンテンツを制作する企業のビジネスは人間関係を特に重視します。新聞社は長期間に渡りその新聞や、新聞社が制作するWEBニュースをサポートして、その対価を払ってくれる購読者との信頼関係は重要です。なにより、コンテンツに対する「信頼」がなければ、長期間の関係は築けません。

取材先は当然のことですが、新聞製作の専門家集団である技術者や販売と宅配を行っている販売店との信頼関係、新聞に広告を掲載する広告主との関係性も、信頼関係がないと成り立たないビジネスです。

従って人間関係や信頼関係を傷つける「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が選考過程で感じられれば選考を通過させませんので注意しましょう。

再掲: 朝日新聞社への志望動機(記者部門)

それでは上記のロジックで積み上げた、朝日新聞社への志望動機を再度例示しておきます。

再掲:記者をめざすきっかけや、記者になりたい理由は何ですか。(400文字以内)

記者を目指すきっかけは、高校生の時に接した森友学園問題とドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任についての報道だ。森友学園問題は政治や行政の不正を浮き彫りにした象徴的な問題であり、報道の重要性を痛感した。トランプ大統領の就任は、SNSやWEBメディアによるフェイク・ニュースによって社会の分断が加速してしまう事象として、メディアのあり方に危機感を覚えた。SNSやアクセス数を稼ぐための動画ニュースが氾濫するなかで、事実を人々に正確に伝えるには新聞社の報道は決定的に重要と考えている。記者になりたい理由は、新聞やWEB等のメディアを問わず、伝える「中身」をつくる仕事であるためだ。私は経済的に恵まれていない子供達への学習支援のボランティア活動によって、子供やその家庭が抱える問題の多くが格差の連鎖に因ることを知った。日本だけではなく、世界で起きている格差や不条理に苦しむ人々を、少しでも救えるような記事をつくりたい。(399文字)

再掲:朝日新聞社で働きたい理由は何ですか。(200文字以内)

私は、自由で公正な社会を作っていく上で、新聞社が担う役割はとても大きく重いものと考えている。新聞社の中で特に貴社で働きたい理由は、社会の公正を基軸とした報道が貫かれているからだ。大学1年の時から経済的理由で塾などを利用できない生徒への学習と居場所支援の活動を続けてきたことも、この思いを強くした理由である。弱い立場の人々の声を伝えていくことで、人が普通に生きやすい社会になるための貢献をしていきたい。(200文字)

要素の分解:

 結論 1:記者をめざすきっかけや、記者になりたい理由

 結論1-1:

  • 記者を目指すきっかけは、高校生の時に接した森友学園問題とドナルド・トランプ氏のアメリカ大統領就任についての報道だ
    •  →記者という職業に興味を持ち、それを目指すきっかけとなった事実を結論ファーストで記述
  • 森友学園問題は政治や行政の不正を浮き彫りにした象徴的な問題であり、報道の重要性を痛感した
  •  トランプ大統領の就任は、SNSやWEBメディアによるフェイク・ニュースによって社会の分断が加速してしまう事象として、メディアのあり方に危機感を覚えた
    •  →この志望者の志望文では、記者を目指すきっかけとなった事象とその報道を2つあげているため、それぞれを因数分解して「何故それがきっかとなったのか」の根拠を、志望者の価値観に基づいた視点で記述
  •  SNSやアクセス数を稼ぐための動画ニュースが氾濫するなかで、事実を人々に正確に伝えるには新聞社の報道は決定的に重要と考えている
    •  →上記のきっかけと新聞社の記者の仕事との関係を志望者の視点で記述し、記者になりたい理由に繋げる
  •  記者になりたい理由は、新聞やWEB等のメディアを問わず、伝える「中身」をつくる仕事であるためだ
    •  →記者になりたい理由を、記者の仕事=「伝える中身を創る仕事」であると志望者の視点で定義して、結論ファーストで記述
  • 私は経済的に恵まれていない子供達への学習支援のボランティア活動によって、子供やその家庭が抱える問題の多くが格差の連鎖に因ることを知った
    •  →大学生活の中で、志望者自身が経験した事実と志望動機を関連付けることで、根拠を補強し、最後の結論へのリードとして記述
  •  日本だけではなく、世界で起きている格差や不条理に苦しむ人々を、少しでも救えるような記事をつくりたい
    •  →記者になって「何がしたいのか」を志望者のビジョンとして提示し、きっかけや記者になりたい理由の結論を意欲の表現で文を締める

結論2:朝日新聞社で働きたい理由

 

  • 私は、自由で公正な社会を作っていく上で、新聞社が担う役割はとても大きく重いものと考えている
    • →この志望文では、朝日新聞社という会社志望動機を語る前提として、何故「新聞社」なのかを志望者の視点で記述し、朝日新聞社への志望動機の前提として置いている
  • 新聞社の中で特に貴社で働きたい理由は、社会の公正を基軸とした報道が貫かれているからだ
    • →新聞社への志望動機から、「朝日新聞社で働きたい理由」、記者部門の場合は「朝日新聞社の記者として働きたい理由」に落とし込む (この例文の場合は、朝日新聞社の特徴)
  • 大学1年の時から経済的理由で塾などを利用できない生徒への学習と居場所支援の活動を続けてきたことも、この思いを強くした理由である
    • →志望者自身の経験から、朝日新聞社であるべき理由を補強(志望者独自の特徴、経験や強みの根拠)
  • 弱い立場の人々の声を伝えていくことで、人が普通に生きやすい社会になるための貢献をしていきたい
    • →朝日新聞社の特徴と、志望者の経験や特徴がクロスした結果が朝日新聞社という選択であるという構造を作り、意欲の表現で文を締める

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まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。

あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。この志望者の志望文は、他の分野への志望理由にも応用は可能です。

たとえば、ビジネス部門を志望する場合は、朝日新聞社の持つ社会的価値を支え、成長させていくことを「就活の軸」として展開することもできるでしょう。

要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。例文は要素や文脈、構成の参考に止め、内容は自分自身の言葉で紡いでいきましょう。

またインターンシップに参加できた人や個人的にOB/OG訪問が出来た人は、その体験を通じての気づきや感動、朝日新聞社の社員の方から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「朝日新聞社ならでは」を表現することも有効です。

ただし、その場合でも社員の方や朝日新聞社の良い点を単にあげるのではなく、必ず自分起点にすることです。インターンシップやOB/OG訪問ができた方はぜひ検討してみて下さい。

稀にESで志望動機の記述を求めない企業もありますが、面接では志望動機関連の質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

そして文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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