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【例文あり】選考に強い、JAL(日本航空)への志望動機の書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。この記事では日本航空株式会社(JAL)への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

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JALへの志望動機(例文):業務企画職(地上職 数理・IT系)

あなたがご選択した業務企画職の職種フィールドで何を実現したいかを、具体的に記入してください(500字以内)

私が実現したいことは、安全性、定時制、サービスの品質を確保しながら、JALのフライトをより便利に、経済的に、かつ身近なものとすることによって、国内、海外の移動を活性化させJALを再度No.1のナショナルフラッグキャリアにすることである。そのためにIoTやAIといった最新技術を積極的に取り込み、JALの持つビックデータのみならず、業務提携によるデータの相互且活用によってデータの経済圏を構築することにチャレンジしたい。航空業界と親和性の高い旅行、物流業界、更に鉄道やバス、レンタカーなどの交通手段等をシームレスに結ぶことにより、人々の長距離移動をより便利に支援できると考える。貴社の数理・IT系を志望した理由は二点ある。一点目は情報工学科でデータサイエンスを専門にしてきたため、基礎知識が活用できると考えた事と、二点目は幼い頃ロスアンゼルスに住んでいたため貴社のフライトを何度も利用し、JALに対する深い思い入れがあることだ。貴社のシステムを一から学んで、アウトバウンドのお客様も、インバウンドのお客様もより安全、快適かつ身近な空の旅と関連するサービスをシームレスに提供できるシステムの構築に貢献したい。(487文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

  1. 自分起点、事実起点で、具体的に、ポジティブに書くこと
  2. 志望動機を構成する要素(下記参照)はあらかじめ全て考え、揃えて、文章にまとめておくこと
  3. 志望動機単独で書かない事。ES全体の回答要求項目を精査して、そのバランスの中で何をどの質問に対してメインの要素として書いていくかを決めてから書くこと
  4. ES全体の質問の回答要求項目に対し、文字数制限やスペース制限に従って結論ファーストでドラフトをつくる
  5. ドラフトが完成したら、その上で面接の質問やつっこみ、会話のつかみを想定して志望動機の論理の一貫性が保たれているか、面接のつっこみ質問に耐えられるかを想定し、推敲、改善すること
  6. 完成したら信頼のおける友人や近親者に読んでもらい第三者のアドバイスをもらうこと。リクルーターにコンタクトできる場合は、見てもらえるかを相談してみること
  7. PC上で文字数制限内(80%以上)で書き上げ、誤字・脱字をチェックし、手書きの場合はできるかぎり丁寧に、読みやすく清書すること

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES(直近年度及びその前)のES内容を把握しておきましょう。

志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある50の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視質問、例えば「あなたらしさとは何か」や「学生時代に最も力を入れて行ったことと、具体的な成果」、「人生の中で最もチャレンジしたと思うエピソード」、「周囲の人を巻き込んで行った経験と成果」、「人生で、最も影響をあたえたこと」等々を答えなければならないため、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

JALの2020年卒用ESでは、あなたが大学入学以降に特に力を注いできたことを3つ箇条書きで挙げた上で、3つのうち、1つを選択し、あなたの挑戦とそこから得たものを教えてください(400字以内)というパターンになっています。

また、次の質問では「あなたが仕事を選ぶうえで大切にしていることと、その理由を教えてください(300字以内)」という設問になっています。

大学時代に力を注いだことと、仕事を選ぶ上で大切にしていることから無理やりこじつけたアウトプットを記述する必要はありません。

しかし、エピソードの選択とES全体を通読してみて、「あなたの人格や長所、価値観や、強み、大切にしているもの」が「あなた」という一人の像を結ぶような整合性は重要です。

あまりにバラバラなエピソードやアウトプットは志望動機との整合性もつきにくく、「軸」が弱くなるので注意してください。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由(志望動機)を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は時間はセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生(学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生)しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

また航空会社は人の生命を預かり、安全・安心を最重要とした事業を行っているため、「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。

JALへの志望動機(例文)の解説

それでは上記のロジックで積み上げた、日本航空(JAL)への志望動機を再度例示しておきます。JALの2020年卒用のESでは志望動機部分が500文字以内となっており、しっかり書き込むことが必要です。

JALの新卒採用の場合、業務企画職(地上職 事務系)、業務企画職(地上職 数理・IT系)、業務企画職(地上職技術系)、自社養成パイロット、客室乗務員の5つの職種に分かれています。

志望動機の設問は選択した業務企画職の職種フィールドで何を実現したいかを、具体的に答えるフォーマットになっています。

従ってその設問の趣旨に沿って、結論ファーストで、具体的かつ読みやすく、ロジックが腑に落ちる構成にすることを心掛けましょう。

業務企画職(地上職 数理・IT系)場合、多様な部門があり、JALグループが蓄積するビッグデータを定量的、定性的に分析しながら、路線計画や販売戦略、IT企画などを担う仕事が主な業務です。

具体的には、一便一便のフライトにおける売上と費用を分析し、収益を最大化させる路線収支管理の仕事、新しい商品やサービスを企画するためのマーケティング分析、JALの持つデータをIT、IoT、AIなどのデジタル技術を活用して新たな付加価値」を提供できるようなサービスや商品を開発する、また運航システム、整備システム、旅客システムなど、JALグループの多様なシステムの企画、開発、運用管理等の領域になります。

従って、IT、情報通信技術や統計学といった専門領域と自分の強みに基づいて、「何を実現したいか」を明確にこたえることがポイントになります。

そして他の設問の回答とも、一貫性が感じらえるように何度ES全体を推敲しましょう。

再掲:あなたがご選択した業務企画職の職種フィールドで何を実現したいかを、具体的に記入してください(500字以内)

私が実現したいことは、安全性、定時制、サービスの品質を確保しながら、JALのフライトをより便利に、経済的に、かつ身近なものとすることによって、国内、海外の移動を活性化させJALを再度No.1のナショナルフラッグキャリアにすることである。そのためにIoTやAIといった最新技術を積極的に取り込み、JALの持つビックデータのみならず、業務提携によるデータの相互且活用によってデータの経済圏を構築することにチャレンジしたい。航空業界と親和性の高い旅行、物流業界、更に鉄道やバス、レンタカーなどの交通手段等をシームレスに結ぶことにより、人々の長距離移動をより便利に支援できると考える。貴社の数理・IT系を志望した理由は二点ある。一点目は情報工学科でデータサイエンスを専門にしてきたため、基礎知識が活用できると考えた事と、二点目は幼い頃ロスアンゼルスに住んでいたため貴社のフライトを何度も利用し、JALに対する深い思い入れがあることだ。貴社のシステムを一から学んで、アウトバウンドのお客様も、インバウンドのお客様もより安全、快適かつ身近な空の旅と関連するサービスをシームレスに提供できるシステムの構築に貢献したい。(487文字)

要素の分解:

業務企画職(数理・IT系)で実現したいこと 結論1:

  • 私が実現したいことは、安全性、定時制、サービスの品質を確保しながら、JALのフライトをより便利に、経済的に、かつ身近なものとすることによって、国内、海外の移動を活性化させJALを再度1のナショナルフラッグキャリアにすることである
    • →JALの業務企画職、数理・IT系で実現したいビジョンを結論ファーストで記述

 

業務企画職(数理・IT系)で実現したいこと 結論1の具体的記述:

  • IoTやAIといった最新技術を積極的に取り込み、JALの持つビックデータのみならず、業務提携によるデータの相互且活用によってデータの経済圏を構築することにチャレンジしたい
    • →実現したいビジョンを具体的にどうしたいか
  • 航空業界と親和性の高い旅行、物流業界、更に鉄道やバス、レンタカーなどの交通手段等をシームレスに結ぶことにより、人々の長距離移動をより便利に支援できると考える
    • →実現したいことの更なる具体的なブレークダウン

 

業務企画職(数理・IT系)へのRTB (Reason to believe)

  • 一点目は情報工学科でデータサイエンスを専門にしてきたため、基礎知識が活用できると考えた事
    • →職種と志望者ならではの独自性の連結
  • 二点目は幼い頃ロスアンゼルスに住んでいたため貴社のフライトを何度も利用し、JALに対する深い思い入れがあること
    • →志望者ならではの情報とJALの連結、冒頭のビジョンのサポート

 

まとめ:

  • 貴社のシステムを一から学んで、アウトバウンドのお客様も、インバウンドのお客様もより安全、快適かつ身近な空の旅と関連するサービスをシームレスに提供できるシステムの構築に貢献したい
    • →冒頭のビジョンをビジネス文脈での意欲を表明し補強

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参考記事:

まとめ

JALのESの業務企画職の地上職の場合、事務系、数理・IT系、技術系と細分化されており、その分野で具体的に「何を実現したいか」を聞いているため、自分の専門性や強み(学生時代に注力して得たもの)との連結の強さが説得力を増す構造になっています。

例文の志望者の場合は、データサイエンスに関する大学時代の努力や専門領域でチームで達成したことに連結していれば、より強いESになるでしょう。

またインターンシップに参加できた人は、その体験を通じての気づきや感動、JAL社員から得られたものを理由にあげることで、実際の体験を通じた「具体的な職務や人を通じてのJALならでは」を表現することも非常に有効です。インターンシップの厳しい選考を参加できた方はぜひ検討してみて下さい。

毎年のESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。

ESの質問項目は毎年少しずつ変わる場合もありますが、志望動機のロジックツリーがしっかりできていれば問題ありません。

そしてできればJALに就職されたOBやOGをはじめ信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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