【例文あり】日産自動車への志望動機に説得力を与える書き方

「就活の答え」では就活生が特に気になる人気企業を選んで、書類選考を突破するための企業別志望動機の作成方法を解説します。

この記事では日本発のグローバル自動車メーカーの一角を担う、日産自動車への志望動機の例文をあげ、その作成方法を解説しています。

それでは早速例文を見ていきましょう。

日産自動車への志望動機（例文）：ビジネス職コース

日産自動車への志望動機をご記入ください。(文字数制限なし)

私は、幼少期から父親が運転する自動車で外出することが非日常の楽しみであり、自動車そのものが好きでした。職業選択を意識するようになってからは、私にとって自動車は工業製品の中で最も奥が深く、産業としても重要であり、生涯を通じて挑戦するべき対象と考えるようになりました。様々な人々の移動の自由と喜びを提供し、且つそれを100年に1度と呼ばれる産業の大転換期に行うことは、社会的な意義も大きいためです。その前提で、貴社を志望する理由は３つあります。1つ目は貴社が独自の技術力を武器にした挑戦者であることです。創業以来の「他がやらぬことをやる」というDNAは、変化を進化に変える鍵であり、その精神に強く共感しました。2つ目は貴社がルノー、三菱自動車という世界的な自動車メーカーとの強固で戦略的なアライアンスがあり、グローバルな存在という点です。100以上の国や地域での販売のみではなく、研究開発、生産もグローバルで行っていることは、世界の様々なニーズやウォンツを軸としたマーケティングを行えることが大きな魅力です。3つ目は貴社が多様性を重視し、違った国籍、経歴、能力持つメンバーがリーダーシップを発揮しながら、目標に向かって仕事をしている点です。私もその環境でリーダーシップを発揮し、切磋琢磨しながら成長していきたいです。脱炭素社会に資する電動化や安心・安全のための自動運技術を核とした貴社の事業に係り、持続可能な社会の中でのモビリティの発展に貢献していきたいです。(622文字)

第1志望職種（グローバル商品企画）の職種を選んだ理由、入社後挑戦したいこと(文字数制限なし)

商品企画部門が、自動車業界が大変革を向かえている中で、グローバル日産のクルマづくりの中軸であるからです。市場ニーズ、収益性、デザイン、スペック、販売戦略等を社内や社外の人々を巻き込みながら、クルマ作りを牽引していくことに大きな魅力を感じます。私は大学で留学生との交流サークルを主催し、数多くのイベントを実現してきました。コロナ禍において、異文化や違う価値観を持つ学生を巻き込んで、交流することは困難を伴いましたが、参加者の意見を活かしながらイベントをやり遂げることで、大きく成長できたとも感じています。私の性格や強みが最も活かせると考えたことと、事業の将来を方向付ける商品企画に挑戦したいというビジョンがあるため、貴部門を第一志望職種としました。(323文字)

第2志望の職種（マーケティング&セールス/アフターセールス）を選んだ理由、入社後挑戦してみたいこと (文字数制限なし)

マーケティング&セールス/アフターセールス部門にて、国内販売の最前線でクルマのマーケティングに必要な能力やスキルを、実体験で吸収しながら成長していきたいという思いも強いです。日本市場で実力をつけ、将来的には成功モデルを他のリージョンに展開できる人材になりたいです。各地域のニーズに寄り添い、更にそのリージョンの数を増やしながら、グローバルな商品開発に挑戦していきたいと考えたことから、M&S/ASを第二志望職種としました。(206文字)

企業別志望動機を書き始める前の注意点

志望動機を書き始める前に、絶対に注意しておくべきポイントをあげておきます。

従ってES解禁前の準備段階では、本サイトや他の信頼のおける就活サイトで志望企業の過去のES（直近年度及びその前）のES内容を把握しておきましょう。

稀にESに「志望動機」を求めない会社も存在します。その場合でも志望動機は面接時に質問されると考え、以下に解説するロジックに従って作成しておいて下さい。

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志望動機の作り方

志望動機の作り方のフローは「志望動機に、あなただけの説得力を増す方法」で詳しく解説しています。作成したことがない方は参照してください。

「就活の答え」では、学生に人気のある５０の業界・業種別に志望動機の書き方を解説しています。これらの記事も実践的に具体的な企業名をあげ、過去のESの設問に従って50社の志望動機の作り方を解説しています。以下の記事も是非参考にして下さい。

この記事では、自己分析や企業研究を既に行い志望企業が定まった方が、具体的な企業を例に、どのように志望動機を書くべきかを解説します。

志望動機のロジック

「就活の答え」では、以下のチャートでの志望動機のロジックを推奨しています。「本当のあなた」の価値観から積み上げていくロジックです。

近年の日産自動車のエントリーシートでは、ビジネス職（文理共通）と技術職・技能職コース（理系）では設問とフォーマットが異なっていますが、どんな場合でも上記のロジックの積み上げは有効です。

ビジネス職の場合では例文であげている志望動機関連の質問以外に、「あなたがリーダーシップを発揮した経験と、その成果」を答える設問となっていました。

技術職・技能職コースでは、「選択した職務を志望する動機や自身の専門性、経験をどのように生かすことができるのか」、「研究テーマの要約」、「上記研究テーマを選んだ理由」、「自身の強みにと、それが発揮されたエピソード」、「自分の弱みと、それが現れたエピソード」を答える設問となっていました。

正攻法ですが、ESや面接における他の重要視質問に答えるためには、自分の性格や価値観に紐づいた経験や事実、そこから見出されるあなたの強みと企業選択の理由を結び付けることは非常に重要なエクササイズなのです。

このロジックの一貫性が「就活の軸」です。この軸の説得力があることがESや面接での戦闘力になります。

一部の学生は報酬や福利厚生の良さ、世間体、誰もが知っている大企業、人気企業、上場企業や格好よさげな業界や企業群から企業を選び、赤枠で囲った企業選択理由（志望動機）を考え、後付けでその下の構造を作っていく人もいます。そのやり方自体は理解できますが、お勧めはできません。

そのやり方は時間をセーブできるかもしれませんが、まともな企業であれば一部のハイパー学生（学歴も実績、能力が志望企業の水準に比べてずば抜けて高い学生）しか通用しないでしょう。

あとは人手不足でどんな学生でも欲しい企業、ブラック企業、ブラックでなくても早期離職が当たり前の厳しい業界や企業であれば内定は取れるでしょう。

人事担当や面接官はその企業で評価されている人達です。企業研究の深さや動機の強さ、弱さ、適性はすぐに分かってしまいます。

自動車業界は、人の命に係わる責任を負っており、安全・安心が基本の産業です。そのためコンプライアンスは厳しく、志望者に「嘘」や「ごまかし」、「不誠実さ」が感じられればなおさら選考を通過させません。

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日産自動車への志望動機（例文）：ビジネス職コースの解説

それでは上記のロジックで積み上げた、日産自動車への志望動機を再度例示しておきます。

近年の日産自動車のビジネス職では、部門別採用を実施しているため、エントリーシートの提出時に希望部門を選択して志望するカタチとなっています。従ってビジネス職のエントリーシートでは、日産自動車への志望動機と、志望職種を選択した理由と入社後挑戦したいことを問う設問（回答の文字数制限なし）となっています。

再掲：日産自動車への志望動機をご記入ください。(文字数制限なし)

再掲：第1志望職種（グローバル商品企画）の職種を選んだ理由、入社後挑戦したいこと(文字数制限なし)

再掲：第2志望の職種（マーケティング&セールス/アフターセールス）を選んだ理由、入社後挑戦してみたいこと (文字数制限なし)

要素の分解：

まとめ

ESの設問のパターンによって答え方、書き方をアレンジする必要はありますが、志望動機のロジックツリーはあらかじめ作っておけるはずです。あなたの軸が強ければ後は書き方を工夫すれば良いだけです。

例文はビジネス職の志望動機ですが、他の分野への志望理由にも応用は可能です。要素の分解の→以下の要素を参考にしながら、自分のオリジナルを作っていくことです。例文は要素や文脈、構成の参考に止め、内容は自分自身の言葉で紡いでいきましょう。

日産自動車の場合、技術・技能職部門も、ビジネス職部門もワークショップやインターンシッププログラムに力を入れています。選考は厳しいですが、既に参加できた人、これから参加を実現できた人はインターンシップでのTake Outを志望動機に活かせるかも検討してください。そのまま日産自動車ならでの情報と、あなたとの接点を強く表現できます。

ただし、その場合でも社員の方や日産自動車の良い点を単にあげるのではなく、必ず自分起点にすることがポイントです。インターンシップや個人的にOB/OG訪問ができた方はぜひ検討してみて下さい。

面接ではES全体の記述内容を基にした志望動機関連の深堀り質問は絶対にありますので、しっかり準備をしておきましょう。

そして文章化したものを信用のおける第三者にみてもらい、ブラシュアップをしていきましょう。

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