就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するためのコンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。
また後半は銀行業界の構造を銀行の種類別に解説し、銀行名をリスト化しておきました。就活初期に、業界を素早く俯瞰して、銀行業界を志望するかどうかのイメージを固めていきましょう。
銀行業界情報の7つのポイントを押さえよう
- 銀行のビジネスモデルを理解しよう
- 銀行業界の現状と課題・未来
- 銀行にはどんな仕事があるのか、職種の情報
- 銀行に働く人のモチベ―ション、やりがいは何か
- 銀行業界に向く人、向かない人はどんな人か
- 銀行業界の構造
- 具体的な主要企業名
Contents
銀行にはどんな仕事があるのか、職種の情報
銀行の業務は非常に多岐に渡るため、銀行業界を本気で志望する方は業界本や企業のWEBサイトの情報を読んでさらに詳細に研究してください。この記事では就活初期段階の情報として、非常にざっくりですが部門、仕事のリストアップをしておきます。
- 窓口サービス
- 個人部門
- 法人部門
- 国際部門
- 投資銀行部門
- 市場部門
- 審査部門
- 経営企画・人事・財務部門
- IT部門
- リスク管理部門
- 事務部門
フロントとは、顧客とマーケットに向き合って取引条件を決め、その取引によって収益を上げる部門です。個人部門、法人部門、投資銀行や引受業務の営業、トレーダーやディラーなどの業務です。
ミドルとは、フロントが行う業務のサポートと取引のチエックやリスク管理、分析等を行います。
バックとは、フロントの取引の審査や決済、社内の管理、事務部門、人事、ITシステム、財務・経理、などのバックオフィスのアドミニストレーションが主たる業務になります。
銀行業界に興味がある就活生は、業界本で業務の中身をさらに調べていきましょう。
銀行で働く人のモチベ―ション、やりがいは何か
銀行で働いている人のモチベーションや、「やりがい」で代表的なものの例をいくつか箇条書きします。
「やりがい」は個人によって千差万別なので、あくまで初期段階のリファレンスに過ぎません。自分のモチベーションと重なる部分があるか、ピンとくるかどうかをチェックしてみてください。
収入や社会的な評価、福利厚生面のメリットも「仕事へのモチベーション」、「やりがい」に関係する重要な要素ですが、ここではそれ以外の代表的なものを例示しておきます。
- 銀行の融資を通して、お客様の事業が伸びた時、金融業のやりがいを感じる
- 金融というビジネスに絶対に必要、且つ根幹ともいえる業務に携わることで、他業界でも通じる常識や知識を身につけ養うことができる
- 融資を通じ個人や企業の夢や希望の実現をサポートできる点
- 中小企業の経営を側面からサポートすることで頼ってもらえる。信頼関係ができる
- 海外駐在という貴重な経験を積むことが出来、日本企業の海外での活動をサポートできたことに大きなやりがいを感じた
- 外銀とともに発展途上国の大規模なプロジェクトファイナンスに携わることができ、この銀行で働いていることに誇りを持てた
この部分がまさに銀行の存在意義なので、自分の志望動機の核にできるか、強い共感が得られるかどうかを、その後の業界研究で深く考えていってください。
「資金を有効に使って人のためになる」という銀行の存在意義がこの段階でピンとこなければ、その先に進むのは時間がもったいないので他の業界研究に時間を振り向けましょう。
銀行業界に向く人、向かない人はどんな人か
金融業界で最も大事なことは何か。それは「信頼」です。大切なお金のやり取りなので「信頼」がなければ全ての取引が成り立ちません。
あなたが生きてきた価値観の中で「信頼」を大切に生きてきた、「信頼」は生きていく上でとても重要だ、という自負があるならば、銀行へ就職するための基本の基本としての素養・適性はあると言えるでしょう。
お金を扱う業務のため、緻密さや正確性に対するこだわりも必要です。お金は大切なものという意識がない人は、銀行業界には向いていません。大雑把でアバウトな性格が信条の人は就職してもミスマッチになる可能性が大です。
更に、上下関係や、命令に従える規律性、忍耐力も重要です。不平不満が先に口に出るタイプの方は厳しいでしょう。
自分では適性が分からない方は、OB訪問、OG訪問や、知り合いや親族のコネクションで銀行に勤めている人に会って話を聴くことをおすすめします。もちろんインターンシップへ参加できれば、そこでコネクションをつくっておきましょう。
リアルな「その人」のタイプを通じて、また「その人」が話す職場の様子や、「やりがい」、ポジティブ、ネガティブの両面の情報を通じて、自分に向いているかどうかは決められると思います。
合っているか、合っていないかは自分にしか決められません。ぜひ積極的に行動してみてください。
自分は銀行業界に向いているタイプか、適性を診断してみよう
自分の適性や性格が、銀行業界の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか?
そんな時、力になるのは本格的な適職診断ソフト、「Analyze U+」です。
「Analyze U+」は251問の質問に答える本格的な診断テストで、質問に答えていくと経済産業省が作った「社会人基礎力」を基に、25項目に分けてあなたの強みを偏差値的に解析してくれるものです。
本当のあなたの強みや向いている仕事を素早く「見える化」してくれます。
「Analyze U+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への会員登録が必要です。もちろん全て無料で利用できます。
OfferBoxは、自分のプロフィールを登録しておくだけで、あなたに関心を持った企業から選考のオファーがもらえるサイトなので登録して損はありません。
手早く本格的で客観的な自己分析を済ませ、納得の結果を追求していきましょう。
業界の構造を知ろう
銀行業務を大きく分けると、メガバンク、都市銀行、地方銀行、信託銀行の違いがあり、更に流通系銀行やネット銀行、IT系ネット銀行など、新しい業態の銀行も存在します。規制や銀行の成り立ちよってもその業務範囲や収益構造に大きな違いがあります。
以下にアウトラインは示しますが、銀行業界に興味があれば、その違いを自分で研究しましょう。
志望動機にも大きく関わる部分なので、非常に重要です。この違いが分からないと、的外れなエントリーシート、志望動機になってしまい、その段階で落とされます。それぞれのビジネスモデルの違いを把握してからその先に進みましょう。
法律などで明確な定義はありません。一般的に「3メガバンクグループ」といえば、三菱UFJフィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループを指します。
都市銀行とは、一般的に普通銀行*のなかで、東京・大阪などの大都市に本店を構え、広域展開している日本の銀行指します。
*1968年10月から始まった大蔵大臣の諮問機関「金融制度調査会」第1分科会における「普通銀行の諸問題」の審議にて、「普通銀行のうち、6大都市またはそれに準ずる都市を本拠として、全国的にまたは数地方にまたがる広域的営業基盤を持つ銀行」のことと定義されていますが、法的根拠はなく、明確な基準はありませんが、上記の定義により、現在は次の5行(定義によっては4行)が該当します。
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
みずほ銀行
りそな銀行
(埼玉りそな銀行)
*普通銀行は、「普銀」とも呼ばれ、銀行法に基づく銀行のことです。総務省の日本標準産業分類では、主として預金の受入れ、資金の貸付け、為替取引等の業務を行う事業所と説明されており、「信託銀行」と「その他の銀行」を除くとされています。
普通銀行とされるのは具体的には、都市銀行、地方銀行、第二地方銀行、新たな形態の銀行(インターネット専業銀行、流通系銀行他)などが該当します。
地方銀行とは、一般社団法人全国地方銀行協会の会員である銀行であり、第一地方銀行と称される場合もあります。大多数の加盟行はその本店所在府県で最大規模の金融機関であり、地域経済にも大きな影響力を持っています。
第二地方銀行とは、一般社団法人第二地方銀行協会の会員であり、金融庁の「免許・登録業者一覧」に於いて「地域銀行 / 第2地方銀行」とされた銀行です。
協会の会員の資格は、協会定款第5条「平成元年(=1989年)2月1日以降、金融機関の合併及び転換に関する法律(昭和43年法律第86号)第6条第5項の規定に基づいて銀行法により免許を受けたとみなされた銀行及び会員から営業を譲り受けることを目的として新たに免許を受けた銀行であって、主たる営業基盤が地方的なもの」と定義されています。
信託銀行とは、「銀行業務」のほかに「信託業務」と「併営業務」を行っている銀行と定義されます。普通の銀行では、預金や貸付などの銀行業務を行っているのに対し、信託銀行では、銀行業務に加えて信託業務と併営業務を行っています。
「信託業務」とは、信託銀行等の信託兼営金融機関や信託会社が、個人や企業などの法人が持つ財産を「信託」の設定により受託者に移転させて、その財産を管理・運用することを指します。お金だけでなく、株式などの有価証券、不動産、金銭債権など、財産的価値のあるものであればなんでも信託することができます。
「信託」とは、「自分の大切な財産を、信頼できる人に託し、自分が決めた目的に沿って大切な人や自分のために運用・管理してもらう」制度と考えるのが分かり易いと思います。
「併営業務」とは、遺言の保管や遺言執行業務などの相続関連業務、企業の株主の名簿を管理する業務などの証券代行業務、不動産の売買の仲介業務などを指します。併営業務は信託銀行等の信託兼営金融機関にのみ認められている業務です。
主要銀行のリスト
あまりにも数が多いため主要な銀行名のリストと、地方銀行、信託銀行に関してはより詳細な情報を得られるリンクをつけておきますので活用してみてください。
銀行は仕切りが高いと思っている就活生の皆さんも、メガバンクだけでなく、地域の銀行、信託銀行、新たな業態の銀行などの選択肢は多いのです。「自分は銀行に勤めたい」と思う方は多様な選択肢を探ってみてください。
メガバンク:
- 三菱UFJフィナンシャルグループ
- 三井住友フィナンシャルグループ
- みずほフィナンシャルグループ
都市銀行:
- 三菱東京UFJ銀行
- 三井住友銀行
- みずほ銀行
- りそな銀行
- 埼玉りそな銀行
地方銀行/第二地方銀行:
北海道・東北
- 北海道銀行
- 青森銀行
- みちのく銀行
- 秋田銀行
- 北都銀行
- 荘内銀行
- 山形銀行
- 岩手銀行
- 東北銀行
- 七十七銀行
- 東邦銀行
- 北洋銀行
- きらやか銀行
- 北日本銀行
- 仙台銀行
- 福島銀行
- 大東銀行
- 群馬銀行
- 足利銀行
- 常陽銀行
- 筑波銀行
- 武蔵野銀行
- 千葉銀行
- 千葉興業銀行
- きらぼし銀行【旧 東京都民銀行】
- 横浜銀行
- 東和銀行
- 栃木銀行
- 京葉銀行
- 八千代銀行
- 東日本銀行
- 東京スター銀行
- 神奈川銀行
- 第四銀行
- 北越銀行
- 山梨中央銀行
- 八十二銀行
- 北陸銀行
- 富山銀行
- 北國銀行
- 福井銀行
- 大光銀行
- 長野銀行
- 富山第一銀行
- 福邦銀行
- 静岡銀行
- スルガ銀行
- 清水銀行
- 大垣共立銀行
- 十六銀行
- 三重銀行
- 百五銀行
- 静岡中央銀行
- 愛知銀行
- 名古屋銀行
- 中京銀行
- 第三銀行
- 滋賀銀行
- 京都銀行
- 近畿大阪銀行
- 池田泉州銀行
- 南都銀行
- 紀陽銀行
- 但馬銀行
- 関西アーバン銀行
- 大正銀行
- みなと銀行
- 鳥取銀行
- 山陰合同銀行
- 中国銀行
- 広島銀行
- 山口銀行
- 阿波銀行
- 百十四銀行
- 伊予銀行
- 四国銀行
- 島根銀行
- トマト銀行
- もみじ銀行
- 西京銀行
- 徳島銀行
- 香川銀行
- 愛媛銀行
- 高知銀行
- 福岡銀行
- 筑邦銀行
- 西日本シティ銀行
- 北九州銀行
- 佐賀銀行
- 十八銀行
- 親和銀行
- 肥後銀行
- 大分銀行
- 宮崎銀行
- 鹿児島銀行
- 琉球銀行
- 沖縄銀行
- 福岡中央銀行
- 佐賀共栄銀行
- 長崎銀行
- 熊本ファミリー銀行
- 豊和銀行
- 宮崎太陽銀行
- 南日本銀行
- 沖縄海邦銀行
http://www.chigin-cns.co.jp/network/index.php
信託銀行:
リテール信託:
- 三菱UFJ信託銀行
- みずほ信託銀行
- 三井住友信託銀行
- SMBC信託銀行
- 野村信託銀行
- オリックス銀行(旧オリックス信託銀行)
- 農中信託銀行
- 新生信託銀行
- 日証金信託銀行
- ニューヨークメロン信託銀行
- ステート・ストリート信託銀行
- マスタートラスト・再信託専業信託
- 日本マスタートラスト信託銀行
- 日本トラスティ・サービス信託銀行
- 資産管理サービス信託銀行
上記の他にも、「信託銀行」とは称さないものの信託業務の兼営の認可を受けた銀行は存在し、銀行以外にも信託業務の兼営の認可を受けた金融機関は以下の通り。
都市銀行
- 三井住友銀行
- りそな銀行
地方銀行
- 東邦銀行(福島県)
- 群馬銀行(群馬県)
- 常陽銀行(茨城県)
- 千葉銀行(千葉県)
- きらぼし銀行(東京都)【旧 新銀行東京】
- 八十二銀行(長野県)
- 北國銀行(石川県)
- 静岡銀行(静岡県)
- スルガ銀行(静岡県)
- 京都銀行(京都府)
- 南都銀行(奈良県)
- 中国銀行(岡山県)
- 広島銀行(広島県)
- 山口銀行(山口県)
- 阿波銀行(徳島県)
- 百十四銀行(香川県)
- 伊予銀行(愛媛県)
- 四国銀行(高知県)
- 福岡銀行(福岡県)
- 西日本シティ銀行(福岡県)
- 佐賀銀行(佐賀県)
- 肥後銀行(熊本県)
- 琉球銀行(沖縄県)
- 沖縄銀行(沖縄県)
- その他
- あおぞら銀行
- 信金中央金庫
- 整理回収機構
- 神奈川県信用農業協同組合連合会
一般社団法人 信託協会のWEBサイトを検索してみてください。
https://www.shintaku-kyokai.or.jp
「普通銀行」であるが、都市銀行や地方銀行や第二地方銀行などには属さない銀行:
- 新生銀行
新たな形態の銀行 :
- ジャパンネット銀行
- セブン銀行
- ソニー銀行
- 楽天銀行
- 住信SBIネット銀行
- じぶん銀行
- イオン銀行
- 大和ネクスト銀行
- GMOあおぞらネット銀行
- ローソン銀行
いかがでしょうか?日本にこれほど多くの銀行があることに驚きませんか?
少子高齢化と新しいテクノロジー、異業種からの参入(ディスラプター)の存在という荒波の中では、今までのような「銀行に就職=安定、比較的高収入」という先入観が感覚的にも通用しないことが分かるのではないでしょうか?
そしてこのような変化の中では、人員削減と仕事の高度化が同時に行われるのが世の常なのです。
人が減らされ、仕事ができる人には、より多くの負担がかかります。
それをクリアできれば本当に実力がつくでしょう。特にメガバンクを目指す方は収入も期待できますが、プロモートしていくには今まで以上の過酷な競争とハードワークを乗り切る必要があるでしょう。
本当の金融エリートになる気概のある学生、モチベーションが保てそうと思える学生はチャレンジしがいのある業界ですし、ぜひともそうしていただきたいです。
大変なだけに実力は尽きますし、得られるものは大きいでしょう。
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