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【就活の業界研究】IT(SIer)業界の構造と主要各社の状況を俯瞰しておこう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

「就活の答え」ではIT業界を、以下の項目に沿って簡潔に情報をまとめていますので活用してください。

IT業界情報の7つのポイントを押さえよう

  • IT業界のビジネスモデルを理解しよう
  • IT業界の現状と課題・未来
  • IT業界にはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • IT業界に働く人のモチベ―ションは何か
  • IT業界に向く人、向かない人はどういう人か
  • IT業界の構造
  • IT業界、主要各社の概況
裾野が広く、業態も多様なIT業界。この記事ではIT業界の構造と、業界の中でも最も大きなウェイトを占めるSIer業界大手企業の概況をまとめました。

自分自身が、未来をIT業界、中でもどんな分野の企業に自分を託したいと思うか、志望の意思を固める上での参考にして下さい。

IT業界の構造

IT業界をどう分けるかに関しては、分析者の立場によって様々であり、正解がある訳ではありません。

それほど変化が激しく、また業際も融合していく、アメーバ的な業界でもあるため、IT業界として理解すべきかどうかも迷ってしまうのが現実です。

IT業界と認識されている企業でも、インターネット・Web系企業、例えばソフトバンクや楽天、Google、Apple, Amazonのような企業は、非常に多くのビジネスに、インターネットという武器を使って参入を果たしています。

またインターネット広告を扱うインターネット専業の広告代理店は、広告業界として扱うべきか、インターネット業界として扱うべきか、どちらが正解とも言えません。

Facebook, Twitter, Line というようなSNSも、そのサービスと顧客(会員)ベースを利用して多くの事業に参入しています。

またハードウェアを作っている企業、通信インフラを提供する企業、ソフトウェアメーカー、情報処理・システムを供給するSI系企業、コンサルティング企業など、IT業界の構造は業種・業態別に大きく違うのが実情です

従って他の業界とは異なり、IT業界を目指す就活生は自己分析に基づいて、自分の価値観に適した業態・企業を絞って研究をしていく必要があります。

例えば同じインターネット業界でEコマースを展開するアマゾンと楽天では、商品の供給側の顧客層やマネタイズするビジネスモデルも違います。共通項を見つけるよりビジネスの違いを研究していくべきなのです。

IT業界の市場規模から業界構造を見てみよう

ここでは便宜的にIT業界を経済産業省の分類による情報サービス業(ソフトウェア業、情報処理・提供サービス業、インターネット附随サービス業の3業種)に分けてデータを見ていきます

一般社団法人 情報サービス産業協会が、経済産業省による特定サービス産業実態調査を基に作成したデータによると、2020年の情報サービス産業 業務種類別売上高は以下のようなシェアになっています。

情報サービス産業 業務種別売上高の割合 (2020年)

 

グラフ出典:経済産業省・経済構造実態調査二次集計結果及び特定サービス産業実態調査をもとに、情報サービス産業協会で作成

日本のIT業界という括りでハードウェアを除いて考えると、受託ソフトウェアの売上シェアが圧倒的に高く、54.8%に達しています。

情報サービス産業 職種別従事者の割合 (2020年)

また同じく、情報サービス産業協会によるデータで、情報サービス産業の職種別従業者のシェアを見ると、以下のような割合となり、システムエンジニア(SE)職に従事している人が多いことが分かります。

出典:経済産業省・経済構造実態調査二次集計結果及び特定サービス産業実態調査をもとに、情報サービス産業協会で作成

資料:経済産業省・経済構造実態調査、特定サービス産業実態調査(https://www.meti.go.jp/)

この二つのデータから、この記事では情報サービス産業の中で最もシェアの高い、受託ソフトウェア、所謂SIer業界をIT業界の主要な業界とし、その主要企業の中でも上位4社の概況をまとめておきます。

新卒でITエンジニアになりたいなら、ITと就活の専門知識を持つプロに相談するのが近道

IT技術やWeb技術は今の社会にとって必要不可欠であり、それに係る人材は枯渇しています。

ITを担当するITエンジニアは多種多様な産業に渡り、且つ技術をベースとした専門分野に分かれているため、現状の自分にどんな可能性が広がっているのかを正確に判断するのは難しいものです。

この分野のすそ野は広く、プログラミングの知識が殆どなく、その「さわり」程度の知識しかない文系の学生でもITエンジニアの卵として就職することも可能です。

また大学で情報工学を学んでいる学生や大学院でAIを専門に研究してきた学生が、IT系企業だけではなく、外資系のコンサルティング会社や投資銀行のエンジニアとして就職することも普通にできるのです。

しかしほとんどの学生の場合、産業や企業、IT系の職種に対する知識が乏しいため、具体的な就活をどう進めたらよいのか分からず、最初の段階で躓いたり、無駄な時間を使ってしまいます。

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システムインテグレータ、SIer業界の主要企業の概要

株式会社エヌ・ティ・ティ・データ

2021年3月期連結決算(2020年度)

売上高 (百万円)2,318,658
営業利益(百万円)139,173
税引前当期利益 (百万円)130,452
当社株主に帰属する当期利益(百万円)76,843
当社株主に帰属する包括利益(百万円)165,129
従業員数(人)139,677
外、平均臨時雇用者数3,404
子会社315 社
関連会社43社

NTTデータは連結売上高2兆円強を誇る、情報サービス産業の巨大企業です。受託ソフトウェア業界の中でも断トツの首位企業であり、就活人気も高い企業です。主要な産業別のセグメントをバランスよく持っており、海外展開にも注力しています。

主な事業セグメントは以下の通りであり、NTTデータ及び一部関係会社が行っています。

  • 公共・社会基盤:行政、医療、通信、電力等の社会インフラや地域の活性化を担う、高付加価値なITサービスを提供する事業
  • 金融:金融機関の業務効率化やサービスに対して、高付加価値なITサービスを提供する事業
  • 法人・ソリューション:製造業、流通業、サービス業等の事業活動を支える高付加価値なITサービス、及び各分野のITサービスと連携するクレジットカード等のペイメントサービスやプラットフォームソリューションを提供する事業
  • 北米:北米ビジネスにおける市場特性を考慮した高付加価値なITサービスを提供する事業
  • EMEA・中南米:EMEA(Europe, Middle East, Africa)・中南米ビジネスにおける市場特性を考慮した高付加価値なITサービスを提供する事業
  • その他:中国・APACビジネスにおける市場特性を考慮した高付加価値なITサービスの提供及び本社部門機能のサポート等
2021年3月期における、事業セグメント別の業績概要は以下の通りです。

2021年3月期 セグメント業績概要

セグメント名外部顧客売上高(百万円)売上構成比営業利益/損失(百万円)利益構成比
公共・社会基盤452,04319.5%67,82543.5%
金融518,06322.3%56,71236.4%
法人・ソリューション427,75318.5%52,31033.6%
北米422,77218.2%-16,161-10.4%
EMEA/中南米446,70319.3%-6,081-3.9%
その他50,7062.2%1,1370.7%
合計2,318,039100.0%155,742100.0%
調整額619-16,569
計上額2,318,658139,173

2021年3月期における、NTTデータの連結業績は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴うマイナス影響はあったものの、売上高が2,318,658百万円(前年同期比2.3%増)となり32期連続増収を達成、営業利益は139,173百万円(同 6.3%増)と増益を確保し、増収増益を達成しています。

NTTデータの事業戦略

NTTデータの中期戦略は、「変わらぬ信念」のもと、「お客様とともに未来の社会を創る」を基本的な考え方として、NTTデータグループの競争優位性の源泉であるお客様との「Long-Term Relationships(長期的信頼関係)」に基づき、顧客との共創による事業を通じて社会に貢献していくとともに、自らの企業活動においても働き方変革等を通じて働きがいのある社会の実現に貢献していくことで、企業価値の持続的向上をめざすESG経営を行うという方針に基づいています。

「変える勇気」を持って、デジタルトランスフォーメーションの更なる加速とグローバルシナジーの最大化を実現してお客様への提供価値最大化を図るため、以下の4つをその戦略の柱としています。

  • 戦略1:グローバルデジタルオファリングの拡充
    • 業界や技術の注力領域を定め、積極的に投資していくことで“強み”(オファリング)を創出し、マーケティング・技術活用支援と一体でグローバル連携を加速
  • 戦略2:リージョン特性に合わせたお客様への価値提供の深化
    • リージョン特性に合わせた4D Value Cycle*の推進により顧客への価値提供を深化することにより、顧客基盤を更に拡大
      • NTTデータグループの共通の価値提供モデル:Discover(目利き)、Design(企画)、Develop(つくり)、Drive(活用)のサイクルを繰り返し、顧客との信頼関係を深化させる
  • 戦略3:グローバル全社員の力を高めた組織力の最大化
    • グローバル共通の価値観でコラボレーションを推進し、個の力を高めながら組織力の最大化を図る
  • 戦略4:NTTグループ連携の強化:
    • NTTグループトータルで新たな価値を創造し、グローバルマーケットでのプレゼンスを高める

NTTデータでは環境変化や技術革新を捉え、既存市場におけるシェア拡大と顧客のニーズを先取りした新規市場創出を行う 「リマーケティング」戦略を展開しています。

その結果、電力業界への参入、オムニチャネルシステムの構築やデジタルアーカイブ事業、IoT関連等の新規事業への参入、バンキング事業の拡大等、着実に成果を上げています。

また、IT企業らしく、「技術革新による価値創造」を掲げ、特に生産技術とデジタル社会に対応する新しい技術を組み合わせた、生産技術の革新を推進しています。

グローバルブランドの確立にも力を入れており、国内と海外の売上高比を概ね50:50にすることを中期経営計画の目標(Global 2nd Stage)に掲げてNTT DATA : ASCEND (Rise and grow our global brand)をキーワードに海外事業を展開してきました。

2021年3月期のグループ連結売上の海外売上比率は24.2%なので、海外市場でのプレゼンスのより一層の向上が重要な課題になっています。

NTTデータでは全中期経営計画(2016年度~2018年度)の経営目標であった「連結売上高2兆円超」及び「調整後連結営業利益額50%増(対015年度)」の中期経営目標を達成し、現在は中期経営計画(2019年度~2021年度)を実行中です。

就活でNTTデータを志望する皆さんは、行っている事業や業務を深く理解することは当然として、企業の中長期の計画・戦略も把握しながら、自分の就活の軸や志望動機に役立ててください。

株式会社 野村総合研究所

2021年3月期連結決算(2020年度)

売上高 (百万円)550,337
営業利益(百万円)80,748
税引前利益 (百万円)71,075
親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)52,867
親会社の所有者に帰属する当期包括利益(百万円)81,810
従業員数(人)13,430
外、平均臨時雇用者数4,115
連結子会社75 社
関連会社10社

野村総合研究所とそのグループ各社は、リサーチ、経営コンサルティング及びシステムコンサルティングからなる「コンサル ティングサービス」、システム開発及びパッケージソフトの製品販売からなる「開発・製品販売」、アウトソーシング サービス、共同利用型サービス及び情報提供サービスからなる「運用サービス」並びに「商品販売」の4つのサービスを 展開しています。

これらのサービスと顧客、マーケットを勘案し事業セグメントを以下のように区分して事業を展開しています。

各セグメントの事業内容

  • コンサルティング:経営・事業戦略及び組織改革等の立案・実行を支援する経営コンサルティングのほか、ITマネジメント全般にわたるシステムコンサルティングを提供
  • 金融ITソリューション:主に証券業や保険業、銀行業等の金融業顧客向けに、システムコンサルティング、システム開発及び運用サービスの 提供、共同利用型システム等のITソリューションの提供
  • 産業ITソリューション:流通業、製造業、サービス業や公共向けに、システムコンサルティング、システム開発及び運用サービス等の提供
  • IT基盤サービス:主に金融ITソリューションセグメント及び産業ITソリューションセグメントに対し、データセンターの運営管理 やIT基盤・ネットワーク構築等のサービスを提供。また様々な業種の顧客に対してIT基盤ソリューションや情報セキュリティサービスの提供、ITソリューションに係る新事業・新商品の開発に向けた研究や先端的な情報技術等に関する研究

各セグメントの概況

2021年3月期連結決算における、各セグメントの状況は以下の通りです。

2021年3月期 セグメント別業績概要

セグメント名外部顧客売上収益(百万円)売上構成比営業利益(百万円)利益構成比
コンサルティング37,2466.8%10,05911.8%
金融ITソリューション288,19652.4%36,27542.4%
産業ITソリューション186,05133.8%19,48222.8%
IT基盤サービス38,8437.1%19,78523.1%
合計550,337100.0%85,603100.0%
調整額-4,855
計上額550,33780,748

2021年3月期における、野村総合研究所の連結業績は、売上収益が、金融ITソリューションを中心に前年度を上回り、550,337百万円(前年度比4.1%増)と増収を達成しています。

利益面では横浜第一データセンターのクロージングに伴う減損損失や、ニューノーマル時代におけるオフィス戦略の一環としてオフィス再編費用を計上したことにより、営業利益は80,748百万円(同5.7%減)、税引前利益は71,075百万円(同16.9%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は52,867百万円(同9.2%減)となり、減益の結果となっています。

野村総合研究所の事業戦略

野村総合研究所は長期経営ビジョン 「Vision2022」を基に「NRIグループ中期経営計画(2019年度~2022年度)」を立て、一層の生産性向上と 既存事業の拡大に取り組んでいます。またグローバルやデジタルビジネス分野等の新領域において、事業基盤の形成や実績の蓄積に注力しています。

現在企業においてはDX(デジタルトランスフォーメーション)といわれるデジタル技術を活用した業務プロセスの変革やビジネスモデルの変革が進展しています。

その一方で、既存システムの複雑化・ブラックボックス化がDX実現への阻害要因になっているほか、AI(人工知能)やIoT(モノのインターネット)など新しいデジタル技術を活用した新規市場の創出を推進するIT人材の不足、さらにはグローバル事業の強化やクラウド利用によるITコスト削減も引き続き顧客企業における重要な経営課題となっています。

このような環境に対応するため、野村総合研究所では以下を経営戦略の柱として事業を展開しています。

中期経営計画2022の成長戦略:

  • DX(デジタルトランスフォーメーション)戦略:テクノロジーを活用した顧客のビジネスモデル・プロセスの変革
    グループの強みを活かしたビジネスプラットフォームの進化
    クラウドを活用し多様化するシステム基盤からアプリ開発までをトータル支援
  • グローバル戦略:豪州・米国での外部成長を軸に事業基盤を拡大
  • 人材・リソース戦略:グループの競争力を支える人材の採用・育成、パートナー連携

具体的な既存事業の拡大に向けた取組みとして、野村総合研究所の強みである金融ITソリューション分野では、国債の決済期間短縮化や証券保管振替機構の次期システムへの移行など、金融業界の制度改正への着実な対応や顧客業務の高度化や効率化の支援を進めています。

グローバル事業においては、日系企業のグローバル展開のサポートや現地政府・企業向け事業の開拓に加え、新たな事業領域の拡大に向け、新技術や経験、優れたネットワークを持つ企業との協業やM&Aなども進めています。

就活で野村総合研究所を志望する皆さんは、行っている事業や業務を深く理解することは当然として、職種志望動機を固める上でも企業の中長期の計画・戦略も把握しながら、自分の就活の軸や志望動機、キャリアプランの作成に役立ててください。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

2021年3月期連結決算(2020年度)

売上収益 (百万円)479,878
税引前利益(百万円)43,952
当社株主に帰属する当期純利益(百万円)30,486
当社株主に帰属する当期包括利益(百万円)35,909
従業員数(人)9,050
外、平均臨時雇用者数6,245
連結子会社16 社
関連会社12社

伊藤忠テクノソリューションズは、エンタープライズ事業、流通事業、情報通信事業、広域・社会インフラ事業、金融事業、ITサービス事業、その他というセグメントで事業を展開しています。

伊藤忠テクノソリューションズ及びグループ企業は、これらの事業領域において、コンピュータ・ネットワークシステムの販売・保守、ソフトウェア受託開発、データセンターサービス、サポートなどの事業を展開しています。

いずれの事業もコンサルティングからシステム設計・構築、保守・運用サービスまでの総合的な提案・販売活動及びITインフラアウトソーシングや、一部ハードウェア、ソフトウェアの販売を行っています。

各事業ではそれぞれの顧客ニーズ・課題解決に最新技術を取り入れて対応しています。5Gの本格展開に向けた案件の獲得や、ビジネスの次世代化に向けてのIoT、AI、ビッグデータやアジャイル型の開発を活用したソリューションの提供に積極的に取り組んでいます。

2021年3月期のセグメント別の業績は以下の通りです。

2021年3月期セグメント業績概要

セグメント名外部顧客売上収益(百万円)売上構成比税引前利益(百万円)利益構成比
エンタープライズ事業115,12524.0%8,50917.0%
流通事業51,43010.7%1,2452.5%
情報通信事業178,63637.2%18,32736.5%
広域・社会インフラ事業62,10012.9%4,6809.3%
金融事業24,5745.1%2,2764.5%
ITサービス事業10,0432.1%12,73525.4%
その他37,9687.9%2,4224.8%
合計479,878100.0%50,197100.0%
調整額-6,245
計上額479,87843,952

2021年3月期の伊藤忠テクノソリューションズの連結業績は、売上収益が通信、官公庁、金融向けなどが増加したものの、流通、製造向けや国内外事業会社の減収により、479,878百万円となっています。前連結会計年度比7,139百万円減(前年同期比1.5%減)の若干の減収という結果でした。

利益面では、営業利益が、前連結会計年度と比べて1,957百万円(同4.7%)増加し、43,625百万円、 税引前利益は,411百万円(同5.8%)増加し、43,952百万円、以上の結果、当社株主に帰属する当期純利益は前年度と比べて2,034百万円(同7.2%)増加し30,486百万円となり増益を達成しています。

伊藤忠テクノソリューションズの事業戦略

伊藤忠テクノソリューションズは、CTCの由来である「Challenging Tomorrow’s Changes」をグループ全体のスローガンとして、日々変化を遂げる顧客の事業環境変化に機敏に対応し、顧客価値を提供する企業たるべく挑戦し続けることにより、事業活動等を通じて夢のある豊かな社会の実現に貢献していくことを標榜しています。

企業理念では、ミッションとグループが共通でもつべき価値観を以下のように規定しています。

  • Mission (使命):明日を変えるITの可能性に挑み、夢のある豊かな社会の実現に貢献する

 

  • Values (価値観)とAction Guidelines(心得)
    • 変化への挑戦:常に新しいことに取り組み、決して諦めずに臨んでいるか?
    • 価値への挑戦:お客様が期待する以上の価値を、生み出しているか?
    • 明日への挑戦:自由な発想で、よりよい明日の姿を描いているのか?

また2021年4月にはグループのマテリアリティ(重要課題)を以下のように規定しています。

    • ITを通じた社会課題の解決:先進技術のたゆまぬ追求、様々なパートナー都のビジネスの共創、安心で安全なITサービスの提供
    • 明日を支える人材の創出:多様なプロフェッショナルの育成、互いを尊重し合える風土の醸成、未来を創る人材教育への貢献
    • 責任ある企業活動の実行:実効性のあるガバナンスの強化、気候変動対応への貢献、一人ひとりの責任ある行動の実践

そして現在は2021年4月から2024年3月までの3か年の新たな中期経営計画「Beyond the Horizons ~その先の未来へ~」を策定し、以下3つの基本方針を着実に実行することに注力をしています。

基本方針とそれを実現する重点シナリオのポイントは以下の通りです。

基本方針1Accelerate:顧客の変革を支える新たな取り組みを加速

  • 顧客業務、顧客事業、生活者の日常のDX
  • コミュニティ形成と共創ビジネス拡大
  • 高付加価値サービス、先進技術の提供

基本方針2 Expand:強い領域における更なる探求と市場拡大

  • ”つくる”を土台にした5Gビジネスの拡大
  • XaaS*ビジネスの強化
  • 国内ビジネスモデルのグローバル展開

*XaaS:情報システムの構築や運用に必要な様々な資源(ソフトウェアやハードウェアなど)をインターネット等を通じてクラウドで提供・利用するようにしたサービスの総称

基本方針3 Upgrade:未来を捉えた自己変革の実践

  • 個の成長と適材適所を組み合わせた総合力強化
  • 環境変化に適応する経営基盤改革
  • 多用なステークホルダーとの共存

就活で伊藤忠テクノソリューションズを志望する皆さんは、事業や業務を深く理解することは当然として、企業の中長期の計画・戦略も把握しながら、自分の就活の軸や志望動機、キャリアプランの作成に役立ててください。また企業のDNAとしての変化や挑戦に対する行動原理も自分事化して深耕しておきましょう。

TIS株式会社

2021年3月期連結決算(2020年度)

売上高 (百万円)448,383
経常利益(百万円)39,257
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)27,692
包括利益(百万円)38,573
従業員数(人)21,817
外、平均臨時雇用者数2,101
連結子会社54社
持分法適用関連会社79社

TIS及びそのグループ企業の主な業務は、情報化投資に関わるアウトソーシング業務・クラウドサービス、ソフトウェア開発、ソリューションの提供を行っており、これらの業務に関連するコンサルティング業、不動産賃貸・管理事業など付帯関連する業務もカバーしています。

TIS及びグループ各社で行っている事業セグメントは以下の通りです。

  • サービスIT:TISグループ独自の業務・業種ノウハウを汎用化・テンプレート化した知識集約型ITサービスを提供
  • BPOBPOとはビジネスプロセスアウトソーシングの略で、TISの豊富な業務・ITノウハウを活用し、マーケティング・販促業務や事務・契約業務等のビジネスプロセスアウトソーシングを提供
  • 金融ITサービス:金融業界に特化したビジネス・業務ノウハウとITをベースとして、業務のIT化及びITによる業務運営、事業の高付加価値化を支援
  • 産業ITサービス:金融業界以外(産業分野及び公共分野)のビジネスノウハウとITをベースとして、事業の高付加価値化や業務のIT化及びITによる業務運営を支援
  • その他事業:上記のセグメントには含めていない、不動産賃貸・管理事業などを提供
TISの2021年3月期における連結業績は、売上高448,383百万円(前期比1.1%増)と若干の増収、営業利益45,748百万円(同2.0%増)、経常利益39,257百万円(同14.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益27,692百万円(同5.8%減)という結果でした。

事業セグメント別の業績概要は以下の通りです。

2021年3月期セグメント別業績概要

セグメント名外部顧客売上高(百万円)売上構成比セグメント利益(百万円)利益構成比
サービスIT124,37227.7%8,69518.6%
BPO32,7027.3%3,1056.6%
金融IT110,26224.6%15,32032.8%
産業IT176,70639.4%18,71040.0%
その他4,3401.0%9382.0%
合計448,383100.0%46,770100.0%
調整額-1,022
計上額448,38345,748

TISの事業戦略

TISグループでは目指す企業像を「Create Exciting Future」をグループ共通の価値観として、「先進技術・ノウハウを駆使しビジネスの革新と市場創造を実現し、顧客からは戦略パートナーとして頼りにされ、既成業界・市場の変革に常にチャレンジし、新たな市場を創造するイノベーターとなることを目指す」、と定めています。

その実現に向けて、以下の4つの戦略ドメインを基に事業を展開しています。

  • ストラテジックパートナーシップビジネス :業界トップクラスの顧客に対して、業界に関する先見性と他社が追随できないビジネス・知見を武器として、事業戦略を共に検討・推進し、ビジネスの根幹を担う
  • ITオファリングサービス:蓄積したノウハウと、保有している先進技術を組み合わせることで、顧客より先回りしたITソリューションサービスを創出し、スピーディーに提供
  • ビジネスファンクションサービス:蓄積した業界・業務に関する知見を組み合わせ、先進技術を活用することにより、顧客バリューチェーンのビジネス機能群を、先回りしてサービスとして提供
  • フロンティア市場創造ビジネス:保有する技術・業務ノウハウ、顧客基盤を活かして、社会・業界の新たなニーズに応える新市場/ビジネスモデルを創造し、自らが事業主体となってビジネスを展開

尚、TISが前中期経営計画(2018-2020)で定めた最終年度となる2021年3月期の重要経営指標(戦略ドメイン比率50%以上、営業利益430億円、営業利益率10%,ROE 12%) は、2020年3月期では、全ての指標において目標を上回り1年前倒しで達成しています。

現在は、中期経営計画(2021-2023)を策定し、「Be a Digital Mover 2023」をスローガンに、グループビジョン2026の達成に向けた成長加速のため、DX提供価値の向上を基軸とした、事業構造転換の実現に取り組んでいます。

グローバル事業に関しては、前中期経営計画において確立したASEAN各国のパートナーとのアライアンスを強化し、最先端技術や破壊的テクノロジーを活用することで、グローバルでITオファリングサービス、フロンティア市場創造ビジネスを拡大する計画であり、2026年度にはASEAN地区子会社と持分法提供会社の売上高合計で、1,000億円を目指しています。

就活生の中にはテレビコマーシャルでTISインテックグループを知った方も多いと思います。システム・インテグレーター事業に興味のある就活生は、ぜひTISの企業研究もしてみて下さい。

まとめ

以上、駆け足でIT業界の構造と大手SIer企業の概況を解説しました。大きなトレンドや企業の特徴、課題や今後の方向性は理解できたと思います。

IT業界は変化のスピードが速い業界です。国内市場は当面IT投資が旺盛で成長が続くことに期待できますが、長期的には人口減少や、エンジニア不足による問題に直面するでしょう。

海外人材、外国人エンジニアの受け入れも、今後加速していくでしょう。また一部大手の企業は、既に海外市場を積極的に開拓する戦略を並行して行っています。

さらに海外の巨大IT企業は、圧倒的な規模、資金力によって、新しい技術への開発投資に莫大な金額を投じて更に競争力を強めています。その意味で日本企業が生き残り、更に成長をしていくためには、ニッチな市場でも独占的なシェアを握れるようなイノベーションを行っていくしかありません。

時代の最先端を走っている業界であり、変化を受け入れ成長したいと思っている学生には「やりがい」のある業種です。また海外志向の強い学生も、外資系企業も含めてぜひ検討に加えてみてください。そして企業毎に深い研究を進めていきましょう。

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「Analyze U+」は251問の質問に答える本格的な診断テストで、質問に答えていくと経済産業省が作った「社会人基礎力」を基に、25項目に分けてあなたの強みを偏差値的に解析してくれます。本当のあなたの強みや向いている仕事を素早く「見える化」してくれる優れたツールなのです。

「AnalyzeU+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への会員登録が必要です。もちろん全て無料で利用できます。

  OfferBoxは、自分のプロフィールを登録しておくだけで、あなたに関心を持った企業から選考のオファーがもらえるサイトなので、登録しておいて損はありません。 手早く自己分析を済ませ、就活の流れに乗っていきましょう。

<オファーボックス参加企業の一部>

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