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【就活の業界研究】自動車業界の構造と国内メーカーの関係性について

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

「就活の答え」では自動車業界を、以下の項目に沿って完成車メーカ―の情報を中心にまとめています。

 

自動車業界の6つのポイントを押さえよう

  • 自動車業界のビジネスモデルを理解しよう
  • 自動車業界の現状と課題・未来
  • 自動車メーカーにはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 自動車メーカーに働く人のモチベ―ションは何か
  • 自動車メーカーに向く人、向かない人はどんな人か
  • 自動車業界の構造と国内メーカーの関係性
この記事では自動車業界全体の構造と主要国内完成車メーカー同士の関係を簡潔にまとめておきました。就活初期に、業界を素早く俯瞰して、自動車業界を志望するかどうかのイメージを固めていきましょう。

自動車業界の構造

 

自動車業界の構造は、簡単に言うと自動車メーカーがクルマの企画、設計、デザイン、スペックとシャーシ(車体)などの中核となるパーツを製造します。そして数多くの部品サプライヤーから必要な部品の供給を受けて、クルマを組み立て、完成品として販売会社に卸売りをします。

サプライヤーは一次、二次、三次といった多層構造となる場合が一般的です。かつては強固な「系列」サプライヤー群を維持してきましたが、コスト削減やスペック重視というトレンドで、それも大分崩れてきました。クルマメーカーは部品メーカーを抱える構造から、最適なものを調達するという考え方に変わってきています。

部品メーカーの企業規模も複数の部品を扱ったり、ある特定領域のパーツに関して優位性があり、複数のメーカーに部品を供給するメガサプライヤー(立派な上場企業、グローバル企業も多数あります)も存在します。

電気自動車のバッテリーのように、パナソニックがサプライヤーになっている場合もあります。半導体メーカーや通信、カーナビなど、誰もが知っているブランドが自動車会社のサプライヤーになっている例は多いのです。

就活生の皆さんがあまり知らないと思える例をあげると、トヨタ車の一部のモデルのエンジンはヤマハ発動機が供給しています。

また、OEMというビジネスもあります。日産の軽自動車は主に三菱自動車が製造、一部スズキが製造しています。スズキは軽自動車をマツダ、三菱、日産に供給しています。ダイハツの軽自動車はSUBARUとトヨタのブランドでも販売されているのです。

現在、トヨタ、日産、SUBARUは一台も軽自動車は生産していないのです。軽自動車以外の普通車では各社ともブランドイメージの問題もあり、さすがにほとんど例がありませんが、過去、貿易摩擦問題でスズキのクルマを一部シボレーブランドで販売したり、GMシボレーキャバリエをトヨタブランドで売ったりした例はあります。

「トヨタ 86」と「スバル BRZ」の例は共同開発の事例です。エンジンやサスペンションからボディまで、基本部分を共通化していますが、外観やサスペンションの味付け、セッティングが異なり、走りの好みによって選べるマーケティング戦略をとっています。エンジンは低重心と重量配分を追求、富士重工業(当時)が開発したFB20型をベースに、トヨタの筒内直接噴射・ポート噴射同時制御技術である「D-4S」を組み合わせた新開発の水平対向4気筒・NAの2.0Lエンジン(FA20型)となっており、本気でスポーツカーを共同開発した、珍しい事例なのです。

最後の販売とサービスを行う店(ディーラー)ですが、ディーラーの中にはメーカーが直営しているメーカー系ディーラーと、地元の会社が経営しているディーラーに大別できます。

直営といってもメーカーと別会社で違いがあります。出資率が100%の子会社という場合でも別会社なので給与体系などは異なります。メーカーから直営ディーラーの営業やサービスに出向することは普通にあります。その場合の給与はメーカー本社に準じるものになります。

現状はディーラーとメーカーとのつながりが、以前にも増して強まっている傾向です。消費者はすべてのタッチポイントでブランド体験をしています。販売店での接客サービスもクルマのブランドイメージを左右するため、トヨタのレクサス店のように富裕層への差別的なサービスを徹底して行う例もあります。

直営は自社ブランドのみを扱いますが、地方の独立系ディーラーの場合、外国車ブランドを、店舗を分けて扱う経営者も多いのです。メーカーから独立系へは教育や支援活動が中心の業務になります。

国内主要自動車メーカー同士の関係

日本自動車工業会会員の自動車メーカーは以下の通りです。自動車メーカーへの志望を検討してみたい就活生は、是非各社の特徴を研究してみてください。自動車はメーカーブランドイメージを非常に重視します。クルマブランドごとの個性も重視しますが、その集大成としてのメーカーの個性を自分自身で感じ、理解し、好きになることが就活には何よりも重要です。

企業規模や給与、福利厚生はもちろん重要なファクターですが、それは内定を獲得する理由にはなりません。

更に、トヨタはダイハツ(完全子会社)、SUBARU(資本提携・筆頭株主), スズキ(資本提携)、マツダ(資本提携)、日野(資本提携・筆頭株主50.1%)ヤマハ発動機(資本提携)と資本関係があり、ひとつのグループを形成しています。

日産はもちろんルノーと資本提携があり、日産の筆頭株主はルノーです。そして三菱自動車の筆頭株主は日産です。

三菱ふそうトラック・バス株式会社は三菱の名がついていますが、親会社はドイツのダイムラーです。

UDトラックスは、過去は日産ディーゼルでしたが、現在はボルボの子会社です。

こうしてみると、完全に独立しているのは本田技研工業のみというのが現状です。いすゞ自動車にはトヨタが出資し、資本提携関係にありましたが、2018年8月に資本提携関係は解消になりました。今後は要素技術レベルの共同開発を継続するなど良好な関係は維持するとしています。

このように入り組んだ状況の中ではメーカー別の中途半端な説明をしない方が、先入観なく各企業を研究できると思います。ぜひ自分自身で研究を深め、自分のベスト、ベターな会社を選択して下さい。

日本の自動車メーカーリスト

日本自動車工業会 会員     (五十音順)のリストを下記しておきます。

  • いすゞ自動車株式会社
  • 川崎重工業株式会社
  • スズキ株式会社
  • 株式会社SUBARU
  • ダイハツ工業株式会社
  • トヨタ自動車株式会社
  • 日産自動車株式会社
  • 日野自動車株式会社
  • 本田技研工業株式会社
  • マツダ株式会社
  • 三菱自動車工業株式会社
  • 三菱ふそうトラック・バス株式会社
  • ヤマハ発動機株式会社
  • UDトラックス株式会社

まとめ:

日本を代表する自動車産業は基幹産業であり、裾野も広く、スケールが大きいのが特徴です。それだけ経済界に影響力がある業界とも言えます。これから大きな変革期を迎えることが予想されていますが、それだけに今まで以上にチャレンジングな業界です。

グローバル企業でもあり、世界で活躍するチャンスも広がっています。むしろ海外こそが活躍のフィールドになっていくでしょう。自動車メーカーに適性があると感じた方、クルマが好きで、どうしてもメーカーを受けってみたいと思った方は、ぜひチャレンジしてみてください。

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