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【就活の業界研究】旅行会社の職種、やりがい、向き不向きをチェックしよう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

「就活の答え」では旅行業界の中でも、就活生に人気の高い旅行会社の情報を以下の項目に沿って簡潔にまとめていますので活用してください。

コロナ禍で大打撃を受けた旅行業界

2020年初頭から新型コロナウイルスが全世界で蔓延したために、航空業界と並んで大打撃を受けたのが観光産業、そして旅行業界です。

日本の旅行会社も急激に業績が悪化し、大卒の新卒採用を中止又は凍結している場合が殆どです。

就活で旅行会社を志望したくても、できないような状態が続いていますが、ワクチン接種の加速によって、ワクチンパスポートを前提とした旅行という明るい兆しも見えてきました。

未だ予断を許しませんが、アフターコロナと言える状況になったら、今まで抑えられてきた旅行のリベンジ消費によってV字的な回復も期待できます。

旅行業界に拘りがあっても、旅行業界に絞って就活を組み立てるのはお勧めできませんが、近接した業界も含めて自己分析の結果と参照してみて下さい。

旅行会社の7つのポイントを押さえよう

  • 旅行会社のビジネスモデルを理解しよう
  • 旅行業界の現状と課題・未来
  • 旅行会社にはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 旅行会社に働く人のモチベ―ションは何か
  • 旅行会社に向く人、向かない人は誰か
  • 旅行業界の構造変化
  • 国内大手旅行会社を取り巻く現況
この記事では旅行会社の代表的な職種と仕事の内容、そこで働く人の「やりがい」、旅行会社に向いている人はどんな人なのか、向いていない人はどういう人なのかを中心に解説しています。就活生が、未来をこの業界、旅行会社に託したいと思うか、志望の意思を固める上での参考にして下さい。

旅行会社にはどんな職種があるのか、職種の情報

旅行会社特有の職種とその仕事を中心に解説します。一般の企業と同じ職種は職種名のみリストアップしておきます。

ツアープランナー・企画部門:

 

ツアー商品の開発・企画を行います。国内旅行、海外旅行、イベントに関連したツアーなどがありますが、時代の流行、トレンド、話題、調査、顧客アンケート、営業からのフィードバック、現地からの情報などを総合的に分析して、顧客層の特定や、その顧客層にとって魅力のある旅行パッケージの企画、開発などを手掛けます。

旅行パンフレット、販売促進ツールの制作と管理:

 

旅行の企画、販売に関連した重要な業務です。旅行会社のカウンターに並んでいる膨大なカタログやリーフレットなどの制作と管理も重要な仕事の一つです。実際の制作は印刷会社や広告会社、制作プロダクションが行いますが、制作物のオリエン、校正、コスト管理、スケジュール管理、制作品質管理、在庫管理などを一連の業務を行います

「仕入れ」と「手配」業務:

 

航空券など交通機関の座席やホテルの部屋の供給を「仕入れ」、その他現地の観光バス、食事、ガイドなどの供給が「手配」となります。

 

旅行会社では、企画セクションが作った商品に合わせて、航空座席やホテル等を仕入れ・手配するパターンと、パッケージツアーの定番商品や確実に需要が読み込める人気の旅行地の場合は、仕入れ・手配セクションが仕入れた航空座席やホテルに基づき、旅行商品を企画したり、振り分けて販売する場合の両方のパターンがあります。

 

仕入れ・手配セクションと企画セクションは旅行商品をつくるクルマの両輪のような関係になります。

法人営業部門:

 

企業や官公庁、学校など大口の顧客対する営業やアフターフォローが主な仕事です。企業や、官公庁、学校を回って旅行の予定を取材し、その目的、ニーズ、規模や予算にあった魅力的な旅行プランの提案と営業を行います。社員旅行、インセンティブツアーや修学旅行など大口の案件では1件の契約成立が売上・利益に大きく貢献する重要な部門です。

 

国際会議やコンベンション、大型イベントを扱う部門もあり、一部の業務は広告代理店の行うサービスと競合する場合もあります。

店頭カウンター営業:

 

主に個人顧客に対し店頭にて顧客対応や営業を行います。顧客の旅の目的、予算や行先き、人数や日程、要望などをきめ細かくヒアリングして、顧客ニーズに適した旅行プランを説明、提案をしていきます。

 

最終的にエアラインや旅行先の選定はもちろん、宿泊先の予約や交通手段の予約・手配、必要に応じてVISAや保険等手配、関連サービスなど行い、顧客に対するインターフェースとして出発日までの問い合わせ対応にも責任を持ちます。

 

旅行会社に就職した場合、入社後はOJTの意味も含めて店頭カウンター営業から旅行会社のキャリアパスをスタートするのが通例です。

添乗員・ツアーコンダクター・ガイド:

 

現在、添乗員の雇用形態は95%以上が派遣社員であり、旅行会社の正社員の添乗員は極めて稀な存在です。

 

新卒で「添乗員になりたい」という方は旅行会社ではなく、ツアーコンダクター派遣会社に就職することになります。派遣会社の社員として大手旅行会社が主催するツアーの添乗員としてツアー顧客とともに行動し、観光地の案内やスケジュール管理、ツアー客が安心してツアーを楽しめるようにサポートを行います。

その他業界共通の職種と仕事内容:

 

共通の職種としては、経営企画、経理・財務、法務、人事、総務、広告宣伝、広報部門があります。海外市場に進出している企業は海外支店でのサービス、管理、営業という業務があります。

旅行会社に働く人のモチベーション、「やりがい」は何か

旅行は生活に彩りや楽しみを与えるイベントであることから好感度が高く、大手旅行会社は就活での人気が高い傾向が続いています。

就活生の皆さんは「好きな旅行」、「楽しい旅行」そのものに「やりがい」やモチベーションを投影していますが、当然のことながら「仕事」は楽しいことばかりではありません。

この記事では旅行会社に実際に働いている社員の方のコメントから、共通するポイントを箇条書きにしてまとめています。細かく言えば職種やセクションごとに違う部分もあるのですが、最大公約数として参考にしてください。

  • お客様の夢や希望を一緒にかなえていると感じられること
    • パッケージツアーを販売する場合でも、お客様の旅行に対する目的や思い、期待は千差万別です。その思いをかなえるために、お手伝いしていると実感できること一緒に旅をつくっていると実感できることが旅行会社の社員にとっての「やりがい」に通じていると思います

 

  • お客様から感謝されることが多い点
    • 旅行はパーツが積み上がってできているため、ひとつひとつのパーツがうまく組みあがって、企画通りに手配、運用できればお客様は満足していただけます。感謝やお褒めの言葉をいただいたときは、こちらも思わず嬉しくなります。平凡ですがその積み重ねが「やりがい」になっています。特にお客様が困っている時に自分の手配で救えたときは、こちらの喜びも大きいです

 

  •  ツアーを自分で企画できる喜び
    • ツアーの企画業務は、専門セクションでなくても法人営業ではその団体、法人のリクエストに沿ったものを考えて提案する為、多くの社員が経験する業務です。やはり旅程を専門知識や情報を駆使しながら組み上げていくことは、とてもやりがいがある仕事です
    • ツアープランナーの職では、観光地や旅に対する専門知識や経験が必要ですが、それ以外にもマーケティングや調査結果に基づいて、「売れる商品をつくる」という責任感とやりがいを実感できます
    • 自分で企画した商品がパンフレットに掲載され、実際にお客様が旅行される過程は、旅行会社の旅行会社らしい仕事とも言え、最もやりがいを感じました

 

  • 幅広い知識と経験が身に就くこと
    • 国内の観光地や海外各国の知識が身に着く為、知的好奇心も満たされる仕事です。また色んな価値観や習慣にも触れ、学ぶことも多く、物事を色んな角度から考えられるようになります

 

  • 旅行会社の社員として実力がついていくことが実感できる点
    • カウンター営業や、法人営業からキャリアをスタートして分からない事だらけで、お客様の質問にも的確に答えられない状態から、年数を積むにしたがって、どんどん知識と経験レベルが上がっていきます。お客様の質問にもスムーズに返答でき、お客様が困っている時も、解決策を提供できるようなっていくため、自分の成長を実感できる仕事です

 

  • 大変なこと、困難なことを解決できたときの充実感
    • 旅行業務は予期せぬことも起こり、計画通りにいかないことも多々あります。小さいことから事件に近いことまで、また交通機関のトラブルまで様々なことが起こります。各種のトラブルにうまく対応して解決できたときは、ほっとすると同時に、この仕事の責任感や充実感を感じます

 

  • リピーターをつくれた時
    • 個人のお客様でも、法人のお客様でも自分が営業として担当したお客様がリピーターになっていただいたときは営業としての喜びを感じることができます
    • 法人のお客様の場合は、神経を使う団体・大口の受注となるためツアーが無事上手く行った際は、信頼関係も生まれます。その結果、翌年も指名していただける場合もあり、この仕事をやってよかったと思える瞬間です
上記は旅行会社で働く方のコメントです。これらのコメント、内容に共感できた方、ピンときた方は、次に旅行会社に向く人、向かない人はどういう人か、適性についてもイメージを持っておきましょう。

旅行会社に向く人、向かない人はどういう人か

旅行会社に向く人

上記で解説したように旅行会社にも様々な職種があり、細かく言えば職種ごとの適性があるため、最大公約数的に共通する部分のみを抽出して箇条書きにします。

旅行が「とても」好きな人:

 

旅行会社で旅が好きではない人はいないと思いますが、仕事としての「旅行業」はサービスを受ける側ではなく、提供する側になるためにストレスが溜まります。

 

お客様がお金を払っている以上、「旅行はパンフレットに書いてある通りで普通」、それ以上の感動を期待しているものです。従って、プラン通りに行かない場合は、クレームやお叱りを受けることになります。それでも旅行に携わっていられるほど、旅行が好きと言えるかは、当たり前のようですが、とても重要です。

お客様に旅を楽しんでもらいたいというホスピタリティの精神があること:

 

旅行会社の社員すべてに必要な資質です。お客様に快適な旅を提供することの対価が旅行会社の収益生む本質なので、「おもてなし」の心は重要です。

自分の為、人の為にも計画を立てるのが得意な人:

 

自分の為、特に人の為にもスケジュールを立ててあげたり、お店を決めてあげたり、何かをしてあげることが好きな人は、旅行会社に向いています。サークルやゼミでのリーダーや幹事役を引き受けるのが嫌ではなく、むしろ向いている人、やりがいを感じられる人は適性があります

チームワークを大切にできる人:

 

旅行会社の業務は添乗員などのイメージから、一人でがんばって解決していくイメージがあるかもしれませんが、実際の仕事はすべてチームワークで成り立っていますし、多くの部門の連携がないと成立しないビジネスです。情報の共有も含め、全体で仕事を進めていく意識や協調性も重要な資質です

コミュニケーション能力に自信がある人:

お客様との会話、他部門のスタッフ、航空会社やホテルとの会話やコミュニケーションは非常に重要です。伝達や連絡が不適切だと不測の事態も起こり、お客様の不満につながってしまうビジネスです。接客業、サービス業としての基本になるコミュニケーション能力は必要不可欠な資質と言えます

細部に注意深く気を配れる人:

 

旅程や時間、コストなど細部にまで注意を払える資質が必要不可欠です。いい加減な性格と自分で自覚する人は向いていない職業です

変化へ臨機応変に対応することが得意な人:

 

旅行中は、常に何かの変化が起きています。変化に対応していくことが本質的に求められるビジネスなので、柔軟に、時には主体的に対応することが求められます

ストレス耐性・安定感のある人:

 

物事が予定通り進まなくてもあまりイライラしないで冷静でいられる人。お客様からのクレームにも冷静に対応できる人。ストレス耐性があるというか、安定感がある人と言った方が適切かもしれません

好奇心が強く明るい性格:

 

最近では訪日外国人も重要なお客様です。多国籍の人々を相手にする場合も多いため、異文化に対する好奇心が強く、全体的に明るい性格の意図に好かれるタイプの人が向いている業界と言えます

 

またツアープランナーはまさに国内の観光地や海外の国々や人々と関わる仕事のため、異文化や違った価値観に対しての意識や好奇心が高く、適切にコミュニケーションが取れることが求められます

英語の能力のある人:

 

旅行会社を目指す就活生は、TOEICなら最低でも600点、英検なら2級を達成しておきましょう。ビジネス会話がある程度できるレベルまでを目指してください。

旅行会社に向かない人

向いていない人は向いている人の逆の資質です。重複になるので箇条書きのみでまとめておきます。

  • 旅行がそれほど好きとは言えない人
  • お客様に対するホスピタリティの精神、サービスマインドがあまりない人、お客様の喜びを自分の喜びと感じられない性格の人
  • 自分の為、人の為にも計画を立てるのが苦手な人。計画性が無い人。世話を焼くのが嫌いな人
  • チームワークで行動できないタイプ。一人で仕事がしたいタイプ
  • 人とのコミュニケーションが苦手な人
  • 細部に対して細かい注意を払えない人。細部にはこだわらない人、細かいことは嫌いな人
  • 変化へ臨機応変に対応することが苦手な人、柔軟性に欠けるタイプ
  • ストレス耐性がなく、すぐ感情的になってしまう人
  • 全般的に知識や文化に対する好奇心が薄い人。異文化を受け入れられない人
  • 英語が嫌い、不得意であり、学習意欲もない人
あくまで公約数的なまとめなので、旅行会社の社員でも当てはまらない人はいますし、入社後の成長で克服・対応できるケースもあります。一般論としての参考にして、自己分析の結果と照らしながら検討していきましょう。

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