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【就活の業界研究】旅行業界の構造と、主要旅行会社の現況を知っておこう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

「就活の答え」では旅行業界の中でも、就活生に人気の高い旅行会社の情報を以下の項目に沿って簡潔にまとめていますので活用してください。

旅行会社の7つのポイントを押さえよう

  • 旅行会社のビジネスモデルを理解しよう
  • 旅行業界の現状と課題・未来
  • 旅行会社にはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 旅行会社に働く人のモチベ―ションは何か
  • 旅行会社に向く人、向かない人は誰か
  • 旅行業界の構造変化
  • 国内大手旅行会社を取り巻く現況
この記事では伝統的に就活生に人気がある旅行業界の構造と大手旅行会社の現況やその事業を取り巻く状況をまとめて解説します。就活生が、未来をこの業界、旅行会社に託したいと思うか、志望の意思を固める上での参考にして下さい。

旅行業界の構造の変化

伸びる旅行EC市場規模

 

経済産業省の「電子商取引(EC)に関する市場調査」によると、2013年に2兆 4415億円だった「旅行サービス」におけるBtoCのEC市場規模は、2017年には約4 割増の3兆3742億円まで拡大しています。2014年以降の前年比伸び率は、7.7%、9.7%、 5.4%、11.0%と推移しています。2017年は2ケタ台の伸びを記録するなど、OTA(Online Travel Agent) 等による取り扱いが堅調に増加していることがその理由とされています。

直接のEC以外の、旅のキュレーションサイト、比較サイト、個人ブログやSNSなど、旅行 × デジタルの流れは留まるところを知りません。OTA業者も含めて、旅行代理店としての手数料ビジネスで旅行業、旅行会社を考えるのは、もはや機能しない発想と言っても良いでしょう。

大手旅行会社の状況

大手の旅行会社5社(JTB、KNT、HIS、阪急交通社、日本旅行)の旅行事業部門の取扱高(売上高)について2017年度と比較すると、2018年度はJTBを除く各社が前年比プラスとなっています。

決算資料などによると、各社でインバウンド旅行の取扱は拡大していますが、急激にFIT化(外国人が団体旅行やパッケージツアーを使用しないで個人で旅行をすること)しつつある訪日旅行事業の強化=伸びている市場を確実にビジネスの成長に結びつけることが課題とされています。

また今後はOTA対策、連携のほか、MICE(Meeting, Incentive Tour, Convention, Exhibitionの略)、地方創生事業への取り組みなどを通じた法人営業強化が収益を上げる上で重要な課題となっています。

大手5社の取扱額:

旅行会社2017年度 (千円)2018年度(千円)前年比増減率
JTB(25社計)1,722,746,4501,693,222,90198.3%
KNT(11社計)491,324,043495,440,299100.8%
日本旅行433,856,146449,839,235103.7%
HIS(6社計)487,629,553552,429,209113.3%
阪急交通公社(3社計)345,521,373369,971,137107.1%

出典:主 要 旅 行 業 者 の 旅 行 取 扱 状 況 速 報(観光庁)
(平成30年4月~31年3月計)

2018年度海外旅行取扱額の状況

旅行会社2017年度 (千円)2018年度(千円)増減率
JTB(12社計)590,016,710593,421,136100.6%
KNT(13社計)154,502,210163,209,437105.6%
日本旅行120,444,161126,950,891105.4%
HIS(6社計)392,150,254443,869,213113.2%
阪急交通公社(3社計)206,609,845229,832,713111.2%

2018年度国内旅行取扱額の状況

旅行会社2017年度 (千円)2018年度(千円)増減率
JTB(12社計)1,046,581,1591,007,301,22696.2%
KNT(13社計)315,762,485308,373,13397.7%
日本旅行273,343,639278,164,101101.8%
HIS(6社計)57,108,48258,278,788102.0%
阪急交通公社(3社計)136,142,811136,683,985100.4%

2018年度外国人旅行取扱額の状況

旅行会社2017年度 (千円)2018年度(千円)増減率
JTB(12社計)86,148,58192,500,539107.4%
KNT(13社計)21,059,34823,857,729113.3%
日本旅行40,068,34644,724,243111.6%
HIS(6社計)38,370,81750,281,208131.0%
阪急交通公社(3社計)2,768,7173,454,439124.8%

事業再編の動き

JTBグループは、2018年1月、社名を「ジェイティービー」から「JTB」へ変更しました。また4月には新たな価値提供に向けた経営改革として、地域別・機能別の事業会社15社を本社に統合し、「個人」と「法人」を軸とする組織再編を行なっています。

KNT-CTホールディングスも大規模な事業構造改革として近畿日本ツーリストと近畿日本ツーリスト個人旅行の2社を統合し、新たに2017年6月に「KNT-CTグローバルトラベル」、2018年4月には「KNT首都圏」「KNT関東」「KNTコーポレートビジネス」「KNT-CTウェブトラベル」を設立しました。個人旅の商品はクラブツーリズムに集約して経営資源を集中して投下する体制を敷いています。

HISは2017年10月、カナダの旅行会社Jonview Canadaを買収したほか、インドのOTAへの出資など引き続きグローバルな展開を行っています。更に、旅行事業以外の事業として電力事業や格安SIMの新会社の設立などの多角化を積極的に進めています。

 新興勢力もの活発な動き

オンライン専業のエボラブルアジアは、OTAとの業務提携により領域を拡大しながら、2018年5月、DeNAトラベルを買収するという話題もありました。現在では株式会社エアトリして事業を展開しています。DeNAトラベルの2018年3月期の決算では営業赤字が19億円でしたが、エボラブルアジアが買収して統合後6月~9月期は営業黒字を出しており、今後が注目されます。尚、エボラブルアジアは2016年に東証マザーズ、2017年3月に東証一部に上場している企業です。「One Asia」をビジョンに掲げ、オンライン旅行事業、訪日旅行事業及びITオフショア開発事業の3つの事業を営む企業であり、旅行業界の中でもその動向が注目されています。

TTA(Traditional Travel Agent:店舗販売を持つ伝統的旅行会社)の新しい事業

2017年11月、日本旅行はポニーキャニオンと、東武トップツアーズはニールセンスポーツジャパンと業務提携をしています。その狙いは新たにエンターテインメントビジネス、コンテンツビジネス、スポーツマーケティングを地方創生やインバウンド事業に活用することです。

顧客・消費者のライフスタタイルの動線上で、旅行会社として培ってきた強みを活かすという発想に基づく業界の大きなトレンドの現れです。一言で言えば「脱・代理販売」の流れです。

2017-2018年の新規参入状況

オンラインを武器にした異業種からの参入も、目が離せません。直近の日本市場だけでもLINEやDMMが旅行事業に参入しました。エイベックス・グループ・ホールディングスもエイベックス・トラベル・クリエイティヴを設立、通販でおなじみのジャパネットたかたもクルーズ事業を自ら手掛けて、その販売を得意の通販で行うという、異種格闘技戦のようなマーケットになりつつあります

IT系企業は、旅行会社の既存の構造や発想の外から、旅行というサービスを再定義して事業化することを考えているため、今後旅行市場を塗り替えてしまうようなポテンシャルを持っています。旅行の前、中、後の人間の心理や、情報のシェアを考えるとLINEやFacebookなどのSNSが提供するプラットフォームとの親和性の高さは、就活をしている皆さんならすぐに理解できるでしょう。SNSのプラットフォームは情報のシェアという意味で大きな影響力を持ち、ツアーの前、中、後でマネタイズできる接点を創るという戦略なのです。

まとめ

皆さんが就職を考えている大手旅行会社は、現在置かれている状況も、それを踏まえた上での未来に対するアプローチの方法や戦略に違いがあります。そのため、旅行業界を志望すると決めたら、徹底的に企業研究をするべきです。

しかし本当に旅行業を将来まで続く自分のキャリアとして検討するならば、既存の旅行会社のありかたを研究するだけでは不十分なのです。これは既存の大手旅行会社に就職したいと考えている学生に特に言っておきたいことです。

大手旅行会社も、過去に培ってきたノウハウだけで生きていけるとは決して思っていません。先が見えない時代だからこそ若い学生の柔軟な発想や、VRやSNS、IoTやAI、シェアエコノミーに対する受容性など、現在の経営者にはない、テクノロジーに対する感性やポテンシャルに期待しているからです。

もちろん、旅行会社の社員としての基本的な素養や価値観は必要ですが、それをどのように実現するかについては、既存の考え方にとらわれない発想やジャンプを求めていると理解してください。

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