活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。
インターネット業界情報の7つのポイントを押さえよう
- インターネット業界のビジネスモデルを理解しよう
- インターネット業界の現状と課題・未来
- インターネット業界にはどんな仕事があるのか、職種の情報
- インターネット業界に働く人のモチベ―ションは何か
- インターネット情報サービス業界に向く人、向かない人はどういう人か
- インターネット業界の構造
- インターネット業界、主要各社の概況
ネット企業のビジネスは多種、多様な領域に及び、またリアルなビジネスとの融合も進んでいることから、共通点やネットならではの特徴を中心に解説します。
Table of Contents
インターネット情報サービス企業の代表的な職種と仕事内容
主な職種と仕事内容
経営や業務上の問題点を見出し、課題の設定をしてスタッフを指揮し、解決策を提案する重要な役割です。自社の経営方針やビジネス戦略を理解した上で新規のプロジェクトを立ち上げたり、業務要件定義、システム要件定義も行います。
また現状分析、問題解決方法の提案や、ロジカルシンキング、課題解決能力、ドキュメント作成、プレゼンテーション能力が必要となる上級職、マネージメント職になります。プロジェクトリーダーはマネージャーの下で現場を指揮しますが、業務の規模によって兼務する場合もあります。
ネットワーク/サーバー/インフラエンジニア:
ネットワークエンジニアは、コンピュータネットワークの構築に関わる設計、設定、テスト、運用、保守、ネットワークプログラミングに従事します。
UNIXやLinux、Windowsなどのプラットフォームや、それらの環境で稼動するサービス(セキュリティ、ファイアウォールやDNS、MTA、ルータ、スイッチなど)の特性、ネットワークケーブルや回線といった物理的な要素やプロトコルの知識も必要になります。
サーバーエンジニアの業務は、ネットワーク上のユーザーのアクションに対してサーバーと通信を行うためのプログラムの作成を担当します。ユーザーのデバイスより送信された命令により、クライアントサーバーの情報を書き換え、更新された情報をユーザーのデバイスに返送するプログラムの作成・管理、データベースの構築と管理が主な業務です。
ITインフラの構築・保守・運用を行い、主にミドルウェアの設定やチューニングを行うのがインフラエンジニアの仕事です。インフラエンジニアは、サーバーエンジニアなどが高いパフォーマンスで円滑に仕事を行えるようにサポートする役割を担い、ITインフラを支える役割になります。これらの職種は高度な専門技術と知識が必要であることからIT業界の需要益々高くなっています。
データベースの設計、構築、運用、保守を専門的に行うのがデータベースエンジニアという職種になります。データベース設計構築のみならず運用や維持、管理の役割を担います。
システムエンジニア(SE):
システムエンジニアは実際にプログラミングをするわけではありませんが、業務や課題描き決に必要なシステムとフローをクライアント、社内発注者や関係部門と相談し、求められるシステムを考える役割を担います。
ソフトウェア開発の基本となる職種です。プログラマーは実際にコンピュータが行う機能、動作のうち、バックエンドで動くプログラムを作成します。バックエンドで動くプログラミング言語は、Java、C#、PHP、Ruby、Pythonなどになります。
それに対してWebサイトに表示されるフロントエンド、ユーザーの端末上で動くプログラミング作成する事をコーディングと呼んで分けています。フロントエンドは具体的なプログラミング言語の名前で言うと、HTML、CSS、JavaScriptなどの言語で書かれているものです。マークアップエンジニアと呼ばれる場合もあります。
一つのWebサイトの構成や運用をディレクションする総合的な能力が求められるのがWeディレクターであり、Web制作の責任者になります。デザイナーやカメラマン、イラストレーターや編集ライターなどを指揮してサイト制作をディレクションしていきます。当然Webサイト制作全般の知識が必要な仕事になります。
魅力的なデザインを実装、もしくはデザイン的なディレクションをしていくのがWebデザイナーの仕事です。HTMLやCSSなどWebサイトを作るうえで基本となるスキルや、JavaScriptなどのプログラム言語の知識が必要となります。
Webエンジニアはインターネット上のサービスやECサイト、スマートフォンのアプリの開発、Web上で動作するソフトの設計、開発、運用、保守を担当します。
デザインやユーザーの動線設計ではなく、動作面の開発を主に担当します。Eコマース市場の拡大や、Web上を入り口とするサービスの需要は益々高まっており、顧客の売り上げに直結する重要な役割を担います。
Webマーケティング担当:
Webマーケティング担当とは、インターネット・Webビジネスのマーケティングを担当する仕事です。
具体的には自社サイトに集客する、登録者を増加させる、コンバージョンや販売数、売り上げを増加させる等のWebビジネスのKPIに対し、データ分析や調査を行って改善策を見出して提案、実施をしていく仕事になります。
具体的にはSEO(Search Engine Optimization), SEM (Search Engine Marketing)、LPO(Landing Page Optimization)、各種広告のパフォーマンス分析、SNSの運用スキルやアクセス解析のスキルを磨いて効果的な施策に落とし込んでいきます。一般企業のWeb担当者の仕事もほぼ同様の内容になりますが、インターネット情報サービス業のマーケティング担当は、より専門的な知識が必要になります。
事務管理部門他リアルビジネスと同様の部門:
他の業界と共通する部門としては、経営企画、事業企画、人事、情報システム、総務、経理・財務、資材購買、法務、広告宣伝、広報などが挙げられます。また業種、分野によっては営業部門(新規顧客開拓)やカスタマーサービス部門、仕入れ部門、物流部門などのリアルビジネスと同様の職種が加わります。
インターネット情報サービス企業もその規模が大きいほど職種が細分化しています。
職種名と仕事内容も各社独自の業際を決めているので、正確に理解するには個別企業ごとの詳細な企業研究が必要になります。規模が小さい場合、Webエンジニアという職種範囲で広汎な業務を担当する場合もありますので注意が必要です。
インターネット企業に働く人の「やりがい」、モチベーションは何か
インターネット情報サービス企業で働いている人のモチベーションや「やりがい」を確認しておきましょう。当然、企業や職種によってもやりがいは違いますが、共通している部分もあるので、代表的な声をまとめておきます。
- インターネット業界は、インターネットを使った新しいビジネスの開発に常に取り組んでいるので、色んなことに前向きになれる職業です
- スピードも重視されるため、決定も早く、常に何かに挑戦している感覚です。既存の仕事でも全社が日々データを基にPDCAを回して改善していく意識で動いているため、成長していることも実感できます
携わっているプロジェクトの成長が実感できる
- 全てのプロジェクトが成功する訳ではありませんが、ローンチするために、またその後も成功するように知恵を出し合って事業を育てる過程はとてもダイナミックです
- 事業が軌道に乗り大きく成長していくことを体感できることは大きな「やりがい」です
Webに関する最先端の知識や技術を身に付けることができる
- インターネットに関連する技術、デバイスやソフト、プログラミング言語は常に進化しており、その中で仕事をしていくことは、大変でもありますが面白く、刺激的でもあります。
- キャッチアップするために各自勉強しつつ、情報交換しながら技術面でも最先端のもの、ユーザーにとって便利なものを実現していく自負がモチベーションになっています。メーカーで言う「モノづくり」に近い「やりがい」です。
- また最新の知識、技術やスキルを身に付けることで、成長を実感することができます
ユーザーの反応がリアルタイムで把握できる
- この業界は良くも悪くも自分たちの行った仕事の結果がほぼリアルタイムで把握でます。結果がはっきり出る点と、結果に対して素早く次の手を打てる点は自分の性格に合っていると思います
ユーザーからのポジティブな反応
- ビジネスとしては定量的な結果が全てと言っても良い業界ですが、やはりユーザーからのポジティブなコメントに接すると「この仕事をやってよかった、役にたってよかった」と純粋に嬉しく、それが「やりがい」になっています
- もちろん生み出した新しいビジネスが社会的にもポジティブ反響や、マスコミに取り上げられた時などは大きな達成感を感じます
様々な業界や人に接することができる
- 職種にもよりますが、事業企画やマーケティング、営業職は多くの業界の人との関わりも多く学ぶことや刺激も多い職業です
- さらにインターネットという巨大なメディアの中に様々なサービスを組み込んでいく過程で学べることは非常に大きいです
自由なマインドセットで働けること
- インターネット企業に就職した人の多くは、エンジニアやマーケティング系の人を問わず、自分の能力を磨いて独立や転職を含め、現状に甘んじずステップアップしていきたいというモチベーションが強いと思います
- 社内でマネージメントにステップアップしていく人は、たまたまその欲求を満たすのが自社であったという感覚に近いと思います。その意味で、「実力をつける」という条件はつきますが、自由なマインドセットを保ち、自分自身でライフスタイルのオプションを広くもてることが仕事のモチベーションになっています
積み上げたものがカタチになる喜び
- プログラム、コードが意味のある機能や美しい表現、操作性になることが好きである点、また一つ一つを積み上げてアイディアを実現し、全体を構築していく喜びが、この仕事を続けるモチベーションになっています
上記は業種や職種によっての差はありますが、インターネット業界の本質的な部分と密接に関連した共通の「やりがい」やモチベーションです。
これらのコメント、内容に共感できた方、ピンときた方は、インターネット情報サービス企業に「向く人、向かない人」はどういう人かについてもイメージを持っておきましょう。
インターネット情報サービス企業への適性とは
インターネット情報サービス業界には色んなタイプの企業や職種があり、細かく言えばそれぞれの適性があるため、最大公約数的に共通する部分のみを抽出して箇条書きにしておきます。
インターネット情報サービス企業に向いている人
インターネット企業に勤める人に共通して求められる能力は、人のニーズや期待に対して敏感である事。何か不都合がある場合、問題はどこにあるのかを考える習慣が出来ている人、そしてそれを放置せずに、出来るだけ早く何らかの行動をとることができる人です
プロジェクトの進行には多くの部門やスタッフが関わるため、基本的なコミュニケーション能力は必須です。人の話をちゃんと聞けることは当然として、データを基に論理的に話せる能力や説得力のある話し方や表現ができるかも重要です
チームワーク力:
他部門と連携しての仕事が多くチームワーク力や協調性も重要です。プロジェクトを前にすすめていくために、お互いの立場を尊重しつつ、問題や課題に対してお互いに知恵を出し合って合意点を確認するなど、責任や役割を明確にしながら動ける人は向いている業界です
積み重ねて努力していける人:
インターネット業界というと華やかなイメージを待つ人も多いかもしれませんが、データに基づく改善を繰り返していくことが重要です。そのため細かいことをコツコツ積み重ねていくことが苦にならない性格も重要です。細かいことでも拘りを持ってとことん追求する人も向いている業界だと思います
エンジニアやプログラマーなどの技術職はもちろんですが、一般的に集中力が高い人が多い業界です。ECビジネスは決済機能やや価格表示などにミスやエラーは許されませんし、公開するまでは多くの緊張感と集中力が求められる仕事です
知識欲、学習能力、向上心が高い人:
インターネット業界は新しい技術やデバイスによって常に変化しており、常に新しいものを学習し、吸収して実装していく必要があります。従って新しい技術やトレンドに対して高感度であり、かつ自ら学習している人は向いている仕事です
好奇心と分析力、変化への対応力:
世の中のトレンドや様々なビジネスの事象に対して好奇心の強い人、感度が高いことも重要です。この業界は常に新しいビジネスやサービスを生み出していく必要があるため、社会や人、様々なビジネスに対する好奇心があることと、様々な事象や変化に対して自分の頭で考えてみる習慣が出来ている人、変化を受け入れ、前向きに取り組める人には向いている業界です
論理的思考能力:
インターネット上のユーザーの動きは、遷移やフローとそれぞれのポイントのデータで表現できるため、ロジカルな思考ができることが基本になります。デザインやコピーでは感性も重要ですが、すべてデータで判断されるため、常にデータに基づいたロジカルな組み立てがないと説得力を持ちえない業界です。その意味で論理的思考能力が身についている人は向いている業界です
体力とストレス耐性:
ローンチや実装までのスケジュールに余裕があることはほぼなく、最終的には納期との戦いになることが一般的な業界です。職種にもよりますが、長時間の労働にも耐えられる体力やストレス耐性求められる業界です
専門性がある人:
プログラマーはプログラムが書けなければ仕事にならないし、各種言語に対する知識も必要になります。技術系は当然として、一般職でもITリテラシーは必要ですし、専門性や実務経験があれば尚良いです
インターネット情報サービス企業に向いていない人
向いていない人は向いている人の逆の資質です。重複になるので箇条書きのみでまとめておきます。
- 人や世の中のニーズに鈍感な人、問題意識が薄く主体的に行動できず、流されてしまいがちな人。受動的な性格の人
- 基本的なコミュニケーション能力に欠け、独りよがりな性格、感情的で論理的な説得が苦手な人
- チームで仕事をしていくことが好きではない、苦手な人。協調性に欠ける自分勝手な人
- コツコツと努力を積み上げることが出来ない人、嫌いな人。ルーティンワークが出来ない人
- 集中力に欠け、注意が散漫になりミスを起こしやすい人。物事に集中して取り組むことが苦手な人
- 世の中の事象や新しい技術、知らないことに対する知識欲が薄い人。
- 学習意欲に欠け、現状で良いと思いがちな人、現状に妥協して向上心に欠ける人
- 社会や人、ビジネスに対する好奇心が薄く、起きている事象を自分の頭で考えてみようと思わない人。起きている変化に対し感度が低く、新しいことや変化に対応するのが嫌い、苦手な人
- ものごとを感情や感性で判断する人。データやロジックより、感性や感覚が重要と考え論理的な思考が嫌いな人、苦手な人
- 程度にもよりますが、体力に自信がなく、ストレスにも弱い人
- ITに興味関心が薄くリテラシーも低い人。技術分野に関しては専門性に欠ける人
あくまで公約数的なまとめなので、インターネット企業の社員でも当てはまらない人はいますし、全部あてはまっている人は殆どいないので気にしすぎる必要はありません。
入社後の成長で克服・対応できるケースもあります。一般論としての参考にして、自己分析の結果と照らしながら検討していきましょう。
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