就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。
「就活の答え」ではクレジットカード業界を、以下の項目に沿って簡潔に情報をまとめていますので活用してください。
クレジットカード業界の7つのポイントを押さえよう
- クレジットカード業界のビジネスモデルを理解しよう
- クレジットカード業界の現状と課題・未来
- クレジットカード会社にはどんな仕事があるのか、職種の情報
- クレジットカード会社に働く人のモチベ―ション、「やりがい」は何か
- クレジットカード会社に向く人、向かない人はどういう人か
- クレジットカード業界の構造
- クレジットカード主要各社の概況
Table of Contents
クレジットカード会社の代表的職種と仕事内容
クレジットカード会社に特徴的な部門及びその仕事内容のアウトラインを解説します。
企業によって、クレジットカード事業を本業としている企業、様々な業界の本業に付随して自社のブランドのついたクレジットカードを発行する会社を子会社としている場合など、規模や性格によって部門や仕事内容は異なりますが、括れるものをまとめておきますので参考にしてください。
クレジットカード会社の企画部、もしくはマーケティング部は、クレジットカード会社の経営や戦略に関わる市場調査を行い、経営戦略立案や経営企画、管理など役割を担う部門です。
クレジットカード会員向けのサービスの企画・立案・開発、新カード発行の企画・立案・開発なども担当します。カード会社の経営戦略や営業戦略を立てる参謀的な役割となります。海外でカードビジネスを行っている場合は、海外事業企画部や地域別の部門を分けて、その機能を担っている場合もあります。
クレジットカード利用の促進のための具体的な施策や、加盟店とのタイアップカード利用による販売促進施策・サービスなどをクレジットカード会員に向けに企画し、実現していく部門です。
クレジットカード会員の開拓(カード会員獲得)施策や、リボルビング払いの推進、ポイントやサービス、イベント、情報ツールの提供などにを担当します。
クレジットカードの発行やクレジットカードによるショッピングやキャッシングなどの受付事務を担当する部門です。発行業務では与信審査部でクレジットカード発行が許可されたカード会員情報をデータベースへ登録し、カード会員宛てのクレジットカードの発送他、必要な事務手続きを管理・担当しています。
新規クレジットカード会員としての判断(与信審査)を担当し、クレジットカードの申込書に書かれた内容を個人信用情報センターやクレジットカード会社が独自に持つデータベースと照合を行いクレジットカード発行の可否、及びクレジットカードの利用限度額、使用支払実績によるグレードの決定もしています。
債権管理とは、カード会員がクレジットカードを利用したことで発生したショッピング、ローン、キャッシングなどの債権管理、通常通り支払われなかった場合の督促や、カード利用やキャッシングの停止など、債権の管理と回収を担当する部門です。
カスタマー・サービス部門:
「○○カードデスク」、「お客様相談窓口」、「お客様相談室」、コールセンターなどを運用し、クレジットカード会員からの問い合わせ、クレーム処理や、相談窓口となります。また延滞督促やクレーム対応なども業務に含まれます。
システム管理・セキュリティ対策部門:
クレジットカード会社はカード会員の個人情報や銀行口座情報、パスワードをはじめ商品やサービスの購入履歴、与信情報など、非常に高度な個人情報を扱うため、その情報・決済システムとセキュリティを担保することは非常に重要な職務となります。
利用者がカードを常時適性に使用できる環境を保証するのみならず、事故を防ぐ重要な責務を担います。ハッキングやその他事故による情報が漏洩すると重大な被害を引き起こすだけでなく、カード会社としての社会的な信用も失うことになるため、カード会社の経営にとっては最も重要な役割を担っています。
また各部門の業務遂行を支援するコンピュータ情報システムの管理・運用・開発も担当しています。
イシュアー業務:クレジットカード申込者を新規募集することが主な業務になります。申し込み者を拡大する施策の実行や、自社カードを利用してもらうための対策などをする業務を行います。営業推進部が企画と実施を兼ねている場合もあります。協力会社のプロモーターとともに会員獲得イベントを実施するなどの営業を行います。
アクワイアラー業務:クレジットカードが使えるお店やレストランなどの加盟店の新規開拓する業務と、加盟店がクレジットカード決済を行いやすくするためのシステム導入や環境の整備を含むサポート業務を行います。
企業によってはカード会員獲得業務や加盟店への営業活動を外部委託している場合があります。
事務・管理系職種:
他の業界と共通の職種としては、経営企画・管理、経理・財務、法務、人事、総務、広告宣伝・販促部門、広報、資材購買部門等があります。経理、財務、法務部に関しては金融機関としての資金管理や関係法令のコンプライアンス遵守が厳しく求められています。
ライセンス関連業務:カード会社は必ず国際ブランドのインフラを使用することになるため、国際ブランドとの交渉業務が必要です。VISAやMasterCard、JCB、American Expressなどの国際ブランドからライセンスを取得し、ルーティンでもブランディングに関する折衝や調整などの業務を行います。企業によって違いがありますが、経営管理部門や経営企画部門が担当しているケースが一般的です。
クレジットカード会社に働く人のモチベーション、「やりがい」は何か
クレジットカード会社で働いている人のモチベーションや「やりがい」を確認しておきましょう。当然職種によってもやりがいは違いますが、共通している部分もあるので、代表的な声をまとめておきます。
- カード会員向けへ新しいサービスを企画し、関係各部門や企業の方と交渉しながら一つ一つ問題点をつぶし、課題を解決しながらそのサービスを実現できたときの喜びや、実際に会員の方にご案内でき、使用してもらい喜んでいただいた時の達成感が「やりがい」に繋がっています
新しい技術やサービスの先端を走っている実感
- クレジットカードのサービスは常に変化をして、新しいものを貪欲に取り入れていかないと競争に負けてしまうため、スピード感と提案力が求められます。常に時代の先端で戦っている実感がモチベーションになっています
チームワークで仕事をしている実感
- クレジットカード会社の業務は小さいことでも、関連する部門や他部門との連携が必要なことが多いため、必ず誰かのサポートを受け、また自分が誰かをサポートして仕事を進めていくことが基本です。そのためチームで緻密なサービスを支え、動かしているという実感があります
カード会員の方の「このカードでよかった」と言っていただける瞬間
- クレジットカードには付帯のサービスがついていて、あまり知られていないサービスでも実際に使用していただけると便利なものが多いです。そういうサービスに携わって、実際に使用してもらった際に「こんなサービスを受けられるなんて、このカードを持っていてよかった」と言われると自分の仕事が人の役に立っていることが実感でき、それがモチベーションになっています
目標達成とインセンティブ
- 会社によっても違いはあると思いますが、クレジットカードの新規登録者や加盟店の数を伸ばすため、明確な目標があり、それを達成できると賞与や休暇などのインセンティブを獲得できます。もともと明確な目標に対してチャレンジして達成することが好きな性格なので、インセンティブは自分のモチベーションになっています
自分の知識やスキルを磨き、責任ある判断をすること
- 加盟店の審査に関する業務全般や、クレジットカード会社間の精算業務では個々の案件での自分の判断で対応していく場面が多く、そのため自分の知識やスキルを磨いて仕事をするサイクルになっています。責任もありますが、それが大きな「やりがい」になっています
自分が担当した加盟店を街で見かけたとき
- 自分が担当したお店やチェーンが賑わっているのをみると、人々の生活に直接かかわって、クレジットカードの便利さを通じて世の中の役に立っていることが実感できます
安全な決済・取引に貢献しているという自負
- クレジットカードは安全に使用できることが前提で、加盟店や会員の皆様から信頼をいただいて成り立っているビジネスです。そのシステムの構築や、事故や犯罪を未然に防ぐ業務に大きな責任感とやりがいを感じています
少数精鋭で重要な仕事にも若いうちから携わることができる
- クレジットカード会社は金融機関としては、少数精鋭の組織と言えると思います。若いうちから重要な職務やプロジェクトに携わることができ、苦労もありますが「やりがい」も感じることができます。また経営者や役職者の方と関わる機会が多くある等、自己の成長も実感できます
上記は業種や職種によっての差はありますが、クレジットカード業界の本質的な部分と密接に関連した共通の「やりがい」やモチベーションです。
これらのコメント、内容に共感できた方、ピンときた方は、クレジットカード業界に「向く人、向かない人」はどういう人かについてもイメージを持っておきましょう。
クレジットカード会社に向いている人、向いていない人はどういう人か
上記で解説したようにクレジットカード会社にも様々な職種があり、細かく言えば職種ごとの適性があるため、最大公約数的に共通する部分のみを抽出して箇条書きにします。
クレジットカード会社に向いている人
金銭感覚という非常に曖昧な言葉や、「適正」も個人の価値観によって違うため抽象的に思われるかもしれませんが、クレジットカード会社にとってはとても重要な資質です。
金銭に関して計画的に考えることが出来る人、感情によって支出することがあっても、その後バランスをとって収支をコントルールする意志がちゃんと備わっている人と理解してください。
クレジットカード会社は金融機関です。役割分担が細分化され、それが一つの業界をつくっているため、銀行や証券会社のような意識は持ちにくいかもしれませんが、人々の生活に密接に関わる部分で金融サービスを行っているのです。経済や金融に興味があり、信用が経済に果たす役割などに興味がある人には向いている業界です。
クレジットとは信用です。クレジットカード業界はすべて信用の上に成り立っています。その意味で、人間関係においても様々な人やコミュニティの中で信頼関係を築けるコミュニケーション能力は必須の資質です。信頼関係に基づいた人間関係を築けることが基本中の基本と考えて下さい。
金融テクノロジーの進化のスピードに追い付いていかなければ、金融業界にいられません。クレジットカード業界もスマートフォン決済やQRコード決済などという新しい決済手段が実現し、今後ももっと便利で安全な決済サービスが開発されていでしょう。常に変化していく環境を受け入れ、変化を更に活かしていく学習能力や、向上心のある人は適性があります。
クレジットカードの基本機能はどのカードも大差はありません。差がつくのは付加価値の部分であり、付加価値の競争、優劣によってビジネスが成り立ち、成長していけるかどうかが決まってくるビジネスです。
そのため、新しい価値やサービスに対して自ら発想できる力、提案できる力、もしくはそういう意識が高い人は向いている業界です。
クレジットビジネスの中枢のみではなく、様々な付加価値やサービスの設計、新しい決済サービスを理解し、取り入れるためにも数学や情報工学、プログラミングなど物事を数値でロジカルに組み立てていく、ITや理系の知識や能力は様々なポジションで活かすことができます。
クレジットカード業界は生活に直結する取引や金銭のやり取り、個人や加盟店の信用に関わる機微の情報を扱い、場合によってはトラブルやクレームの処理が必要になり業界です。そのような場合でも自分の感情をコントロールし、冷静に対処できる資質がある人は向いている業界です。
クレジットカード会社に向いていない人
向いていない人は向いている人の逆の資質です。重複になるので箇条書きのみでまとめておきます。
- 金銭感覚にバランスが欠ける人。一時的な感情に流されて大きな支出をして、後に後悔してしまうことが多い人は向いていない職場です
- 経済全体や、特に金融に興味ない人、とりたてて関心がない人。世の中の動きをお金の流れや、価値やサービスがどのように成り立っているのかに関して関心が薄い人。そのような見方をしない人
- 人間関係に於いて信頼関係を特に重視しないひと。自分勝手な人。価値観の違う人とはコミュニケーションが苦手な人
- 変化や新しいことに対応し、受け入れる事が苦手な人。同じことを安定的に繰り返すことが好きな人
- 新しいことや、変化に対しついていく意欲に欠ける人。ついていくための向上心や学習意欲が薄い人
- チャレンジ精神や新しいものを提案していく主体性に欠ける人。受け身で指示がないと色んなことが出来ない人
- 数値やデータを重視せず、感性や感覚で判断する人
- 数学的な素養に全く自信がない人
- データを積み上げて判断したり、ものごとを論理的に組み立てていくことが苦手な人
- 忍耐力に欠け、感情をコントロールすることが出来ない人。苦手な人
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