就活に正解はない。あるのは自分の「答え」だけ。自分にベストな答えを見つける就活情報サイト

【就活の業界研究】専門商社現状と課題、そして未来をチェックしておこう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

「就活の答え」では専門商社業界を、以下の項目に沿って簡潔に情報をまとめていますので活用してください。

専門商社業界情報の6つのポイントを押さえよう

  • 専門商社の特徴とビジネスモデルを理解しよう
  • 専門商社の現状と課題・未来
  • 専門商社にはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 専門商社に働く人のモチベ―ションは何か
  • 専門商社に向く人、向かない人は、どういう人か
  • 代表的な専門商社の概況

この記事では専門商社の現状と課題、将来性について解説していきます。専門商社入門編として活用してください。

専門商社の現状と課題

商社ビジネス全般に言える事ですが、インターネットと情報テクノロジーの急速な発展が商社のトレーディングビジネスに大きな影響を与えてきました。

専門商社の強みは「その分野における専門性」や「欲しいものが欲しいタイミングで調達できる調達力」にありますが、インターネットと情報テクノロジーの発達により、商社を経由しなくても「ある程度のこと」はメーカー自らが出来る環境になりました。

「商社不要」、「中間マージンを払うのは無駄」という見方をする企業も出てきているのも事実です。

このトレンドを払しょくするためには、専門商社がモノを仲介するだけではなく、「誰もまねのできない程、専門性を極める」、「付加価値を創出し、提供する」というアプローチが必要になります。

総合商社の場合は、多様な分野を扱っていることや、基本的に商流がありビジネスになればなんでも扱うことができるため、事業構造の変化にも対応できる余地は大きいのです。また、総合商社は資本力があるため「事業投資」という形で、アメーバのようにビジネスを拡大する戦略もとっています。

専門商社はある分野に特化することで「専門性」を売りにしているため、扱っている分野のトレンドに専門商社のビジネスが大きく影響を受けることになります。

これはビジネスの構造上しかたのないことです。例えば全世界的に鉄鋼の生産が過剰になり、需要も低迷していれば「鉄鋼」を扱う専門商社の業績も低迷するでしょう。

従って専門商社の場合は、扱っているモノを必要とする「産業の現状」、「地域・市場の現状」を把握していく必要があります。就活に当たっては、専門商社が扱っている「産業」の現状と未来も研究してください。

当然、現状や未来は産業毎で状況は全く違うため、専門商社として括れる共通項を解説していきます。

自分は専門商社に向いているタイプか、適性を診断してみよう

自分の適性や性格が、専門商社の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか?

そんな時は、自己分析ツールを活用して、自分と志望業界との相性を診断してみましょう。

就活サービスを提供しているキャリアパークの自己分析ツールなら、36の質問に答えるだけで、自分の強み・弱み→それに基づく適職を診断できます。あなたの強み・弱みを理解し、自分が専門商社に向いているタイプか、診断してみましょう。

またこのツールを利用する際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!

専門商社のバリューチェーンを拡大

製品メーカーが素材や原料、部品を調達する取引ではメーカー自らが商社を経由しないでダイレクトに輸入や仕入取引を行うケースが増え、専門商社の存在意義が問われるケースも出てきました。

専門商社は取引先を増やして取引のボリュームを増やし、1メーカーが直取引で調達するコストより有利な価格で提供する必要があります。

専門商社合が扱っているのが汎用性のある素材の取引ではそれも可能ですが、特殊な部品ではそう簡単ではありません。

単にモノの取引をトレーディングするだけでは、付加価値をつけるにも限界があります。

このような環境で専門商社が取れる戦略は、商流の各プロセスに付加価値をつけていくことです。

例えばあるメーカーのために、特殊なスペックの素材を海外の子会社で安価に製造して輸入したり、海外で製造・加工・調達した部品をメーカーの海外拠点にダイレクトに供給するなど、総合商社では中々踏み込めない、きめの細かい対応や、製品組み立てメーカーのためには対応部品の製造まで踏み込んで付加価値をつけるというアプローチです。

最終ユーザーや小売業への卸売り局面でも、メーカーと共同して新製品を開発したり、新製品開発への情報提供、専門情報の提供や共同で在庫管理、受発注の手間を省くためITインフラを構築する等の「付加価値」をつけていく戦略になります。

モノの商流に沿って付加価値をつけるのは専門性や長い経験で培ったノウハウや人脈が必要なので、専門商社にとっては得意の領域であり、最も地に足の着いた成長戦略なのです。

そしてこのバリューチェーンの拡大から、専門商社としての「事業投資」も生まれています。

大手の専門商社は海外に子会社を設立したり、国内・海外企業を買収して、人材やノウハウを投入して独自のバリューチェーン拡大を図っています。

合併による規模の拡大

国内のメーカーから小売プロセスでは、規模の拡大が重要になっています。例えば大手流通・小売企業はメーカーとの直接取引や、プライベートブランド、ダイレクトインポート等の手法により、品質と低価格を両立させてビジネスの拡大を図っています。

食品商社の場合、ビジネスを拡大するには食品の品揃えへの対応力を強化するとともに、食品商社が規模を拡大して、様々なメーカーに対する価格交渉力をつけることにより、大手小売業者が単独で交渉するより有利な状況を作り出せれば、商社と取引をし続けるメリットはやはり大きいのです。

卸売プロセスの合併や統合による効率化、合理化、規模の拡大を実現すること、あるいは物流まで含めたバリューチェーンを構築することで、専門商社が生きる道がある訳です。

専門商社の未来

海外展開の強化

少子高齢化と人口減少が急速に進んでいく日本国内のマーケットを考えると、専門商社は海外に目を向けてビジネスを拡大していくしかありません。

特に人口減少は日本の殆どの産業がネガティブな影響を受けるため、企業として成長を続けていくためには海外市場をより一層開拓していくしかありません。

日本のメーカーは海外で生産を行い、その生産拠点から調節海外市場に製品を輸出するトレンドが現状より更に拡大していくでしょう。

専門商社もそのメーカーの為に、更に言うと優秀な海外のメーカーの為に今まで培ってきた経験、ノウハウ、調達力を提供してビジネスを行っていく必要があります。

その戦略を描くのは簡単ですが、実際に行えるのは一部の専門商社に留まってしまうかもしれません。その意味では資本力のある大手専門商社や、大手企業系列の専門商社、外資系の専門商社が有利になると思います。

商社を志す以上「海外」は絶対に避けては通れません。

「海外」で活躍したいという夢を持っている就活生のみなさんは、「専門商社」はひとつの選択肢になるでしょう。もちろん売上規模は大きくても国内卸が中心の商社もあり、扱っている分野や企業によって大きな差がありますので、詳細な企業研究は不可欠です。

IT分野への投資が必要不可欠

専門商社の未来を考える上で必要不可欠なのがIT分野へどれだけ人材と資本を投入できるかという点です。

専門商社が中心となって、供給する原料や部品、機械の在庫状況や稼働状況をモニタリングできるシステムと共に原料や部品、機械をメーカーに供給できればメーカーも商社側も人件費や事務経費の削減が可能になります。

さらに高度化するIT分野は人材が枯渇しており、大手メーカーでも優秀な外部の企業のサポートを得たい、もしくは共同で事業を組み立てたいと考えている企業も多いのです。

エレクトロニクス分野の専門商社は当然として、IT分野に精通した専門商社、ITを駆使できるノウハウがある専門商社であれば、その専門領域と人材によってビジネスを成長させることができるでしょう。

IoT、AI、5G、ロボット、自動運転など、まだまだこれからのビックビジネスが期待できる分野は沢山あります。そしてそれらに共通するのがITやデジタル技術の専門性です。

専門商社としてこの分野の専門性を磨いていくことで、日本メーカーは基より、海外企業との取引も拡大できる可能性は広がります。

就活にあたっては、ITに資本や人材の投資できる企業であるか否かも就活を考える上で重要になります。企業研究を行いしっかり見極めていきましょう。

専門商社の現状と課題、そして未来に向けての成長戦略の概要を理解したら、具体的な仕事の内容や「やりがい」、専門商社に対する適性についてもチェックしておきましょう。

この記事を読んだ人は以下の記事を併せて読んでいます。

専門分野別、上位企業の概況はこちら:

36の質問で、あなたの強み・適職を診断

就活は自己分析が必須!…ただ、やり方がわからず、悩んでいる人も多いはず。 そんな時は、自己分析ツールを活用しましょう キャリアパークのツールを使えば、36の質問に答えるだけであなたの強み・適職を診断できます。 サクッと自己分析を終わらせ、内定を勝ち取りましょう。

自己分析ツール(無料)

あわせて読みたい!就活に即効の記事、ベスト5

offer_box_fixed_icon_150x150.jpg1
26年卒の登録が殺到中!大手企業も利用するオファーボックスで、インターン情報やスカウトをもらおう

資生堂、マイクロソフト、朝日新聞、ニトリ、コクヨ、SoftBnak、JCB、ATEAM、sansan、Nissin、Opt、Funai Soken、RISOなども利用している逆求人型スカウトサービスのOfferBoxを賢く使い、就活のもう一つのルートを開いておこう

doda_campus_fix_image.jpg2
25年・26年卒の就活生には、dodaキャンパスを賢く利用する打ち手がある

少しでも納得感が高い内定を目指す25年卒の就活生、インターンに参加したい26年卒の就活生は、スカウトサービスで急成長しているdodaキャンパスを試してみよう。オファーの受信率は99%(23卒2022年6月時点、プロフィール入力率80%以上の場合)。ベネッセならではの充実したオンライン講座やイベント、本格的な適性診断まで無料で使えます!

kuchikomi_150x150.jpg3
納得できる内定獲得のための就活サイト、【就活会議】に無料登録すれば、88,000枚以上の本物のESを閲覧できる!

就活は情報戦。企業が提供する情報は重要ですが、それだけでは不安です。実際の社員の評価や、選考を受けた先輩達の口コミによる生の声を入手できる「就活会議」を徹底解説。ESや選考情報のリアルを手に入れよう

Kimisuka_after_Sq.jpg4
落ちてしまった選考の結果を、スカウト獲得に活用できる心強いサービスがある

スカウトサービスの大手、【キミスカ】の特徴は、落ちてしまった選考の結果さえもスカウト獲得に利用できる点です。それまでの頑張りを評価してくれる、「本当のあなた」を認めてくれる企業からのオファーを獲得しよう

 b3b75e7093f0c280652cb24dec855b9c.jpg5
【25年卒】首都圏の学生で、納得できる内定が取れていない人への神サービスを試してみよう

もう一人で悩まなくていい。就活の専任アドバイザーがマンツーマンでES添削・面談対策をしてくれ、しかもあなたに合った優良企業を紹介、完全無料の就活サポートをしてくれる「キャリアチケット」を紹介します