就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するためのコンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。
化粧品業界情報の6つのポイントを押さえよう
- 化粧品業界のビジネスモデルを理解しよう
- 化粧品メーカーの現状と課題、将来
- 化粧品メーカーにはどんな仕事があるのか、職種の情報
- 化粧品メーカーで働く人のモチベ―ションは何か、向く人、向かない人はどんな人か
- 化粧品業界の構造
- 大手化粧品メーカーの概況
Contents
化粧品メーカーの職種、仕事とは
化粧品メーカーといってもメーカーの一般的なメーカーの職種と共通している点が多くあります。その中で「美」や「気分」、「感性」や「感情」に大きく関わる商品という特性や、流通・販売チャネルによって違いが出てくると考えれば良いでしょう。
スキンケア化粧品は特にそうですが、消費者は肌の改善効果を期待します。もちろん医薬品とは違うことは理性では分かっているにせよ、保湿や美白、ハリや皴に対する効果を期待して購入します。メイクアップ商品はとにかく見た目の美しさやその持続力を追求します。スキンケアもメイクアップもメーカーは消費者が安心して使用できる安全性に責任を持たなければなりません
特に高価格商品は安全性は大前提として、対価に対する効果がなければリピート購入されずに、容易にブランドスイッチが起こってしまいます。美肌に対する意識は日本人やアジア人が特に高く、そのニーズにこたえるのが技術・開発職です
化粧品という特性上、色や質感、使用感、香りも重要な要素です。様々な素材や成分を調合して、企画した商品コンセプトと機能を実現する役割です。薬学や化学をはじめとした理系学部であることは必須の職場になります
マーケティング職:
化粧品のマーケティングがカバーする分野は多岐に渡ります。企業によってその職務を細分化し、その括り方は様々です。大手企業の場合はブランド毎に細分化したり、マトリックスでブランド管理を行ったりしています。主なカバー領域は以下のようになります
- 市場調査
- 新製品・商品企画・コンセプト開発
- 市場導入戦略立案
- 営業支援(営業企画・プロモーション企画立案・実施)
デザイン・広告・宣伝:
商品のネーミング、ロゴ、パッケージデザイン、コミュニケーションデザイン、広告・宣伝制作、什器デザイン制作など、消費者の購入を喚起する為のクリエイティブワークを行います
営業職:
地域別や販売チャネル別の担当に分かれており、自社商品の販売やチェーンストア、卸や小売に対しての協力、支援、教育、リベート、返品、売掛管理などの営業とサポート業務を行います
海外事業部:
海外市場に進出している企業は、進出国別、もしくは地域別の事業部制をとっている場合がほとんどです。現地の製造や販売会社、自社と輸入・販売を行っている会社を管理しながら自社ブランドの浸透と販売に責任を持ちます
生産管理・購買部門:
化粧品製造に必要な原料や素材、OEMメーカーからの調達・仕入れをコントロールします。消費動向や商品の売れ行きをモニターして、最適な製造計画を組んで発注を行います
大手化粧品メーカーの場合はマス媒体を広告宣伝に使用するため、その媒体枠の購入も購買部門が管理する、もしくは宣伝部と共同で購入に責任を持つ場合があります
品質管理・薬事担当:
品質管理は、製品の品質が成分通りになっているかを分析したり、販売後のクレームに対応して再分析を行います。化粧品は製薬に近く、常に安全であることが求められ、品質管理は重要な仕事となります
化粧品は薬事法に従って製造、販売されます。商品名称も一般名称とは別の名称があったり、表示規制や、販売促進の表現規制がかかっています。薬事(薬機)担当は自社の製品や表現が薬事法に逸脱しないようにチェック、管理する責任を負います
美容部員:
百貨店や直販店舗の店頭で、お客様に自社商品を使用した美容や化粧法のカウンセリング、アドバイスを行い、自社商品を販売する仕事です。化粧全般や自社商品の知識はもちろんのこと、お客様のニーズを引き出して、適切な提案を行うコミュニケーション能力が必要な仕事です。美容部員はメーカーやメーカーの販売子会社に所属して、百貨店や専門店の自社カウンターで接客販売を行います
その他の業種と共通の職種:
企業の一般の共通職種としては、経営企画、経理・財務、法務、人事、総務、広報や秘書室等の部門があります
化粧品メーカーで働く人のモチベ―ション、「やりがい」は何か
化粧品メーカーは生活に密着した業界であり、嗜好性やこだわりが強いという特徴があります。また製品によってその機能やターゲット、「美」に対するアプローチも様々ですが、共通しているのは「美に対する意識が高い」という点です。
もちろん携わる部門によってその「やりがい」や、モチベーションは様々ですが、ここでは、「化粧品メーカーに勤める」という視点から最大公約数的に、共通する部分が多いものを箇条書きでまとめてみました。
- 人の夢や生きがい、幸せを、メイクアップという形で提供し、その人生を豊かにすることに貢献していると思えること
- 「美」を提供するモノづくりはユニークであり、奥が深い
- 自分が携わった製品のテレビコマーシャルが流れ、商品が店頭に並び、消費者が手に取っている姿を見た時や、売れ行きが良い時はこの仕事に対する喜びと、誇りを感じる
- 商品の企画から、開発、製造、販売まで多くのセクションが協力して目標に向かっていくところにメーカーとしての醍醐味を感じる
- 「美」に対する感性が高く、周囲もそういう価値観の人が多いため、アートや文化に触発され、勉強になることが多い
- 流通バイヤーに商品の特徴や良さを伝えるだけでなく、そのチェーン店のニーズや課題を汲み取り、自社商品を「どのような方法で売れば、より多くの人に購入してもらえるのか」まで提案を行い、期待した効果がでたときは営業の面白さを実感できる
- 最新の美容やファッションの最前線にいて仕事をしていることが実感でき、流行やトレンドを先取りして自社のマーケティングに反映できたときに喜びを感じる
上記はごく一部のコメントですが、化粧品会社の本質に根ざした「やりがい」やモチベーションです。共感できた方は、さらに化粧品会社に向いている人、向いていない人という視点もチェックしておきましょう。
化粧品会社に向いている人はどんな人か
セクションによって求められる適性は違いますが、ここでは共通でくくれる適性をみていきましょう。
どんなセクションであろうとも化粧品そのもの、化粧行為、美容全般に興味がある人、興味を持てる人は化粧品会社に相応しい人といえます
やはり美しいものに対する興味や、意識(美意識)は必須の資質です。その意味でアートや音楽、文化や流行、トレンドに敏感である人の方が向いている職場です。化粧品メーカーはファッションや趣味、食文化にもこだわりがある人も多い職場です。またキレイ好きな人も多いという特徴もあります
化粧品は本質的に「人を幸せな気持ちにすることができる商品」です。人に対する態度も、何かをしてあげることに喜びを感じる人の方が向いている職場です
女性が多い職場ということもありますが、人に接する態度も誠実であり、優しい性格の人、人の気持ちを汲むのが得意な人、共感力がある方は適性があります
化粧品は医薬品に近く、使用の安全・安心が大前提の商品です。自社製品によって肌トラブルを起こしてしまうこともある商品なので、製品の安全性に対しては常に高いモラルが求められます。対応を誤るとブランドを傷つけてしまうことも起こりうるため、化粧品という商品に対する自覚と責任感は必須であり、責任感が強い人は適性があります
化粧品は華やかなイメージが先行しがちな商品ですが、日常の仕事は他の製造業と同様、着実にチームで連携して進行していきます。そこには特に派手さや華やかさはなく、組織の中で着実に成果を出せる、真面目な性格の人が好まれます
女性が主なターゲットということもあり、組織の中でも協調性は重視される傾向は強い職場です。また企画から販売までに連携するセクションが多いため、チームで仕事をしていくこと(調整力や交渉力)も必要な資質です
化粧行為そのものが、人とのコミュニケーションを促進するという側面もあり、化粧品を購入に繋げるためには消費者の潜在的なニーズや言語化されない感情に働きかける必要があります。そのためコミュニケーション能力は重視される資質のひとつです
全員に求められるものではありませんが、未知の領域を開拓し、新たな海外市場にもチャレンジしていくためには強いリーダーシップや突破力のある人材も求められます
好調なツーリストマーケットや、今後益々重視されていく海外市場に打って出ていくためには、語学力は必須になります。既に堪能な方は有利ですし、そうでなくても語学力向上に取り組んでいる姿勢は評価されるでしょう。ちなみに資生堂は2018年10月から本社部門の会議や社内文書の言語を英語に切り替え、英語は純公用語化されています
化粧品メーカーに向いていない人
向いていない人は向いている人の逆の資質です。重複になるので箇条書きのみでまとめておきます。
- 化粧品、化粧、美容に特に興味がない人
- 「美」意識の低い人、「美」に対しとくにこだわりがない人
- ファッションやトレンドに鈍感な人
- 人と話をしたり、人を相手にすることがどちらかと言えば苦手な性格
- 人に対して何かしてあげることが得意でない人、サービス精神(+αのことをしてがげようという気持ち)がない人
- 責任感がなく、適当にすればそれでよしと思ってしまう人
- 常に華やかさを求め、日常的な仕事が苦手な人
- 協調性に欠け、チームで仕事をするのが苦手な人
- コミュニケーション能力が低い人
- リーダーシップに欠ける、常にフォロワーな人
- 語学力がない人、語学に対し興味や学習意欲がない人
上記はあくまで公約数なので、化粧品メーカーの社員でも全員が当てはまるとは限りませんし、全部が当てはまるとも限りません。入社後の成長で克服・対応できるケースもあります。しかしここに上げた資質は重要な資質、適性です。一般論として、自己分析の結果と照らすための参考にしてください。
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