就活に正解はない。あるのは自分の「答え」だけ。自分にベストな答えを見つける就活情報サイト

【就活の業界研究】:凸版印刷や大日本印刷をはじめ、印刷業界の主要各社の現況を把握しておこう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

「就活の答え」では印刷業界を、以下の項目に沿って解説していきます。

印刷業界の6つのポイントを押さえよう

  • 印刷業界の構造、特徴とビジネスモデル
  • 印刷業界の現状と課題・未来
  • 印刷会社にはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 印刷会社に働く人の「やりがい」やモチベ―ションは何か
  • 印刷企業に向く人、向かない人はどんな人か
  • 印刷業界の上位企業の特徴と業績

印刷業界の中でも上場している企業を中心に、就活生にとって気になる売上上位企業に絞って企業の現況やその事業を取り巻く状況をまとめて解説します。

就活生が、自分の未来を印刷業界に託したいと思うか、志望の意思を固める上での参考にして下さい。

凸版印刷株式会社

2021年3月期連結決算 (2020年度)

売上高 (百万円)1,466,935
経常利益 (百万円)58,053
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)81,997
包括利益(百万円)172,210
従業員数(人)52,401
外、平均臨時雇用者数5,802
連結子会社195社
持分法適用関連会社29社

凸版印刷及びそのグループ会社は、情報コミュニケーション事業分野、生活・産業事業分野及びエレクトロニクス事業分野の3事業分野にわたり幅広い事業活動を展開しています。

具体的な事業と主な製品・サービスは以下の通りです

情報コミュニケーション事業分野
セキュア関連証券類全般、通帳、ICカード、各種カード、BPO (各種業務受託)など
ビジネスフォーム、データ・プリント・サービスなど
マーケティング関連カタログ・パンフレット・チラシ・POPなどの広告宣伝印刷物、各種プロモーションの企画・運営、コミュニケーション業務の各種アウトソーシング受託など
コンテンツ関連週刊誌・月刊誌などの雑誌、単行本、辞書・事典などの書籍、教科書、電子書籍関連など
その他教科書出版、旅行代理店業務など

 

生活・産業事業分野
パッケージ関連軟包装材、紙器、液体複合容器、ラベル、段ボール、プラスチック成形品、受託充填・コントラクトなど
高機能・エネルギー関連透明バリアフィルム、二次電池用関連部材、情報記録材など
建装材関連化粧シート、壁紙、床材、エクステリア商材など
その他インキ製造など

 

エレクトロニクス事業分野
ディスプレイ関連液晶カラーフィルタ、TFT液晶、反射防止フィルムなど
半導体関連フォトマスク、半導体パッケージ製品など

上記の様に印刷関連事業のみならず国内外で多様な事業を展開している凸版印刷は連結売上1兆4,669億円を超える巨大企業グループです。TVコマーシャルでも訴求しているように、「印刷の会社」と考えるのは適当ではないでしょう。

凸版印刷に限ったことではありませんが、印刷業界は新型コロナウイルス感染症拡大の影響による個人消費や企業活動の停滞や、情報媒体のデジタルシフトによるペーパーメディアの需要減少などの影響を受けています。

凸版印刷の2021年3月期におけるグループ連結業績は、売上高が前期に比べ1.3%減の1兆4,669億円となり、僅かに減収という結果でした。

利益面では、営業利益は11.5%減の587億円、経常利益は13.0%減の580億円、親会社株主に帰属する当期純利益は5.8%減の819億円となり、減益の決算となっています。

2021年3月期のセグメント別業績の概要は以下の通りです。

2021年3月期連結決算セグメント売上・利益の概要

事業名外部顧客売上高(百万円)売上構成比セグメント利益
(百万円)
利益構成比
情報コミュニケーション事業分野865,75359.0%51,11756.3%
生活・産業事業分野418,13428.5%27,68730.5%
エレクトロニクス事業
分野
183,04712.5%11,96613.2%
合計1,466,935100.0%90,770100.0%
調整額*-31,981
計上額1,466,93558,789

*セグメント利益の調整額には、各報告セグメントに配分していない全社費用△32,155百万円等が含まれています。(全社費用は、主に本社部門及び基礎研究部門等に係る費用)

凸版印刷の事業戦略

凸版印刷グループでは21世紀の企業像と事業領域を定めた「TOPPAN4 VISION 21」において、「健康・ライフサイエンス」、「教育・文化交流」、「都市空間・モビリティ」、「エネルギー・食料資源」を4つの成長領域と定めています。

中期的な経営課題として、収益力の向上を目指す「事業ポートフォリオの変革」、新たな成長を創出する「経営基盤の強化」、持続的な価値向上を支える「ESGへの取り組み深化」を重要な経営課題と位置づけ、「Digital & Sustainable Transformation」をキーコンセプトに、事業を推進しています。

具体的な施策の柱は以下の通りです。

収益力の向上を目指す「事業ポートフォリオの変革」

DX事業の推進:

  • マーケティングテクノロジーを活用した企業ブランド・製品・サービスのCX(カスタマー・エクスペリエンス)提供支援
  • デジタル技術と高度なオペレーションノウハウを掛け合わせたデータ活用型BPO(Business Process Outsourcingの事業構築
  • 海外におけるセキュア事業の拡大

 

生活系事業の海外展開:

  • 世界的にサステナブルニーズに対応し、M&Aを活用したグローバルネットワークを構築し、国内で培った技術とのシナジーを発揮
  • パッケージは、日本、北米、インドネシアを中心にバリアフィルムを活用したサステナブル包材の事業推進
  • 建装材は、海外生産拠点との連携を強化することで地産地消体制を確立し、グローバルな需要を獲得

 

新事業の創出(フロンティアビジネス):

  • 競争優位を持つテクノロジー・ビジネスモデルを核に、サステナブル関連や5G・6G関連などの「マクロトレンド関連テーマ」、「デジタルプラットフォーム事業」に特に注力
  • 「健康・ライフサイエンス」、「教育・文化交流」、「都市空間・モビリティ」、「エネルギー・食料資源」の4つの成長事業領域においては、特に「ヘルスケア事業」に注力し、早期事業化を実現

 

経営基盤の強化ではDXを軸に自社競争力のさらなる強化を図り、「システム基盤のモダナイゼーション」、「スマートファクトリーの推進」、「研究開発機能の強化」、「人財の育成・活用」を柱として、事業変革の基盤を形成する方針です。

 

また、「ESGへの取り組み深化」では、地球環境課題への長期的な取り組み方針を定めた「トッパングループ環境ビジョン2050」を策定、SDGsへの取り組みでは、SDGsが示す課題への事業を通じた貢献において特に注力すべき分野を特定した「TOPPAN Business Action for SDGs」に基づき、持続可能な社会の実現に貢献する計画となっています。

就活で凸版を志望する皆さんは、印刷という分野をはるかに超えた企業の実態やビジョンを深く理解して、自分の実現したいビジョンや成長の機会を考えてみる、また中長期の方向性を理解し、新しいものにチャレンジして、それを実現していく価値観を自分事化して就活に臨んで下さい。

大日本印刷株式会社

2021年3月期連結決算 (2020年度)

売上高 (百万円)1,335,439
経常利益 (百万円)59,907
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)25,088
包括利益(百万円)148,228
従業員数(人)37,062
外、平均臨時雇用者数17,755
子会社151社
関連会社23社

DNPグループは印刷事業と清涼飲料事業を展開しており、情報コミュニケーション部門、生活・産業部門、エレクトロニクス部門、清涼飲部門の4つのセグメンにより国内外で事業を展開しています。

具体的な事業内容は以下の通りです。

情報コミュニケーション部門:

  • 教科書、一般書籍、週刊・月刊・季刊等の雑誌類、広告宣伝物、有価証券類、事務用帳票類、カード類、決済関連サービス、写真用資材、事務用機器及びシステム等の製造・販売、店舗及び広告宣伝媒体の企画、設計、施工、監理など

生活・産業事業部門:

  • 容器及び包装資材、包装用機器及びシステム、建築内外装資材、産業資材等の製造・販売

エレクトロニクス部門:

  • 電子精密部品等の製造・販売

清涼飲料部門:

  • 北海道コカ・コーラボトリング(株)を中心とした炭酸飲料、ミネラルウォーター等の製造・販売

DNPグループは連結売上高1兆3,354億円を誇り、凸版グループと双璧を成す存在です。国内外で多様な事業を展開しており、その事業別の業績は以下の通りです。

大日本印刷の2021年3月期におけるDNPグループ連結業績は、売上高が1兆3,354億円(前期比4.7%減)と減収という結果でした。

利益面では、営業利益は495億円(前期比12.0%減)、経常利益は599億円(前期比6.1%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は250億円(前期比63.9%減)となり、減収減益の年度決算となっています。

2021年3月期における事業セグメント別業績概要は以下の通りです。

2021年3月期連結決算セグメント売上・利益の概要

事業名外部顧客売上高(百万円)売上構成比セグメント利益
(百万円)
利益構成比
情報コミュニケーション719,47653.9%19,18527.1%
生活・産業367,51727.5%13,96519.8%
エレクトロニクス197,02014.8%36,69051.9%
飲料51,4253.9%8401.2%
合計1,335,439100.0%70,681100.0%
調整額*-21,151
計上額1,335,43949,529

*セグメント利益の調整額は、報告セグメントに帰属しない基礎研究並びに各セグメント共有の研究等に係る費用

大日本印刷の事業戦略

印刷事業の情報コミュニケーション部門の連結業績は、売上高が7,218億円(前期比6.6%減)となり、営業利益は売上の減少によって191億円(前期比36.9%減)という結果でした。

DNPグループの2021年3月期の連結決算では売上では情報コミュニケーションが54%を占めていますが、事業利益ではエレクトロニクス部門が52%を稼いでおり、情報コミュニケーション部門を抜いていることが分かります。

DNPグループは、新しい価値を生み出し続ける「強い事業ポートフォリオの構築」に取り組んでおり、トップシェアを獲得している「ICカード」「写真プリント用の熱転写記録材」「リチウムイオン電池用バッテリーパウチ」「ディスプレイ用光学フィルム」「有機ELディスプレイ製造用のメタルマスク」などを中心とした重点事業に対する積極的な投資と、事業部門やグループ会社の再編など競争力強化のための構造改革も行っています。

また今後の事業の成長領域として「知とコミュニケーション」「食とヘルスケア」「住まいとモビリティ」「環境とエネルギー」を掲げており、「P&I(印刷と情報)」の強みを掛け合わせて、「新しい価値」の創出に注力しています。

具体的には2023年3月期を最終年度とする3か年の中期経営計画において、「P&Iイノベーションによる価値の創造」と「成長を支える経営基盤の強化」の2つを基本方針として、以下の施策を展開しています。

P&Iイノベーションによる価値の創造:

  • 「デジタルトランスフォーメーション(DX)」、「データ経済化」「国内の人口減少と世界の人口増」「人類の長寿命化」「都市のスマート化」「脱炭素社会の構築」をメガトレンドと捉え、DNPグループ独自の強みによって創出できる価値を想定し、収益性と市場成長性の軸でそれらの価値を適切に評価して、以下の「注力事業」を設定し、経営資源を差異的に配分
    • データ流通
    • IoT・次世代通信
    • モビリティ
    • 環境

各国・地域への最適な価値の提供:

  • リチウムイオン電池用バッテリーパウチ、有機ELディスプレイ製造用メタルマスク、ディスプレイ用光学フィルム、写真プリント用昇華型熱転写記録材など、世界トップシェアを獲得している事業のさらなる拡大と新規事業の創出によりグローバル市場に対応

あらゆる構造改革による価値の拡大

  • 強い事業ポートフォリオの構築に向けて、DNPグループ全体で多様な構造改革を推進
    • 情報コミュニケーション部門での紙メディア製造拠点の縮小、生活・産業部門での低付加価値製品の見直しと拠点の再編、エレクトロニクス部門でのカラーフィルター事業の縮小等によって生み出す人的資源や土地・設備等を「注力事業」の開発・製造に振り向けることで、事業構造の転換推進、事業競争力の向上を図る

上記に加え、成長を支える経営基盤の強化として、財務・非財務資本(人的・知的・製造・自然・社会関係)の強化やコーポレート・ガバナンスの強化を基本方針として事業を展開しています。

また、2020年3月には「DNPグループ環境ビジョン2050」を策定し、「脱炭素社会」「循環型社会」「自然共生社会」の実現に向けて、新しい価値の創出を加速させることを発表しています。

就活で大日本印刷を志望する皆さんは、多角化した事業の内容を深く理解して、自身の将来ビジョンや的確な志望動機を自分の言葉で語れるように企業研究を深めていきましょう。

トッパン・フォームズ株式会社

2021年3月期連結決算 (2020年度)

売上高 (百万円)218,231
経常利益 (百万円)9,875
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)4,333
包括利益(百万円)6,871
従業員数(人)9,545
外、平均臨時雇用者数2,962
子会社20社
関連会社6社

トッパン・フォームズは凸版印刷が60.7%の株式を保有している凸版印刷の連結子会社になります。トッパン・フォームズ及びグループ企業はデータ&ドキュメント事業、ITイノベーション事業、ビジネスプロダクト事業、グローバル事業の4セグメントで事業を展開しています。

具体的な事業内容は以下の通りです。

  • データ&ドキュメント事業:ビジネスフォーム(BF)、データ・プリン ト・サービス(DPS)、ビジネスプロセス アウトソーシング(BPO)、デジタルソリ ューション、その他印刷物など
  • ITイノベーション事業:システム運用管理サービス、カード・ICタグ関連、ペイメントサービスなど
  • ビジネスプロダクト事業:サプライ品、機器類の販売・保守など
  • グローバル事業:上記3事業の海外市場展開

トッパン・フォームズの2021年3月期におけるグループ連結業績は、売上高が前連結会計年度に比べ2.6%減の2,182億円となり、若干の減収という結果でした。

利益面では、営業利益が7.1%増の87億円、経常利益は36.4%増の98億円、親会社株主に帰属する当期純利益は85.7%増の43億円となり、増益を達成し、減収増益の年度決算となっています。

2021年3月期における各事業の業績は以下の通りです。

2021年3月期連結決算セグメント売上・利益の概要

事業名外部顧客売上高(百万円)売上構成比セグメント利益
(百万円)
利益構成比
データ&ドキュメント事業152,87170.1%11,22975.5%
ITイノベーション事業27,74512.7%2,66717.9%
ビジネスプロダクト事業26,87412.3%6454.3%
グローバル事業10,7384.9%3332.2%
合計218,231100.0%14,875100.0%
調整額*-6,128
計上額218,2318,746

*セグメント利益の調整額△6,128百万円は、各報告セグメントに配分していない全社費用(主に報告セグメントに帰属しない一般管理費)

主力の従来事業であるビジネスフォーム(BF)、データ・プリン ト・サービス(DPS)の領域ではデジタル化による構造的な変化が進行しています。

トッパン・フォームズでは従来型のソリューションと最先端のデジタル技術を掛け合わせることで、新たな価値を提供する「デジタルハイブリッド」の取り組みに注力しており、その事業を「データ&ドキュメント事業」に改称しています。

更に中長期的な成長ビジョンの実現に向けて、RPA(Robotic Process Automation)の導入から運用までを総合的に支援するビジネスの立ち上げや、拡張性の高いIoTソリューションの開発など、新規事業の創出・育成にも取り組んでいます。

グローバル事業は香港、中国、東南アジア(シンガポール・タイ)に進出して事業を展開していますが、今後の成長に向けてアセアン市場の更なる開拓を推進する計画です。

株式会社フジシールインターナショナル

2021年3月期連結決算 (2020年度)

売上高 (千円)163,635,934
経常利益 (千円)12,104,941
親会社株主に帰属する当期純利益(千円)8,375,023
包括利益(千円)8,157,369
従業員数(人)5,741
外、平均臨時雇用者数510
子会社26社

フジシールインターナショナル及びグループ企業はペットボトル等に使用されるシュリンクラベル、タックラベル(原紙の裏面に接着剤が加工されたシール用ラベル)及びソフトパウチ(口栓付パウチで、パウチとボトルの機能を備えたもの)を中心としたパッケージングシステムの企画、提案、開発、製造及び販売等の事業展開をしています。

事業セグメントはグローバル市場を地域ごとに分け、日本、米州、欧州(PAGOを含む)、アセアンに分けています。PAGOとは スイス、ドイツ、イタリアにおいてタックラベル及び包装機械の製造、販売を行なっている企業の名称です。

フジシールインターナショナルの2021年3月期における連結業績は、売上高が1,636億35百万円となり、前期比1.7%増の若干の増収という結果でした。

利益面では、営業利益が124億28百万円(前期比1.6%減)、経常利益121億4百万円(前期比6.2%減)、親会社株主に帰属する当期純利益83億75百万円(前期比4.9%減)となり減益の年度決算となっています。

2021年3月期における各事業の業績は以下の通りです。

2021年3月期連結決算セグメント売上・利益の概要

事業名外部顧客売上高(千円)売上構成比セグメント利益(千円)利益構成比
日本91,286,03355.8%8,145,88364.0%
米州35,888,20821.9%3,650,57128.7%
欧州22,782,90313.9%279,5352.2%
アセアン13,678,7908.4%642,6835.1%
合計163,635,934100.0%12,718,673100.0%
調整額*-289,895
計上額163,635,93412,428,777

*セグメント利益の調整額△289,895千円は、主に未実現損益消去(グループ外企業の取引が未成立で損益が確定していない取引)などのセグメント間取引消去

フジシールグループは、「包んで価値を、日々新たなこころで創造します。」を経営理念に掲げ、顧客のパッケージへのニーズを理解し、差別化した商品・サービスを提供することで顧客から一番に指名され続けるパートナーになることを経営の基本方針とし、更に従業員、取引先、株主、社会の皆様からも選ばれる、グローバルNo.1パッケージングカンパニーであり続けることを目指して事業を展開しています。

現在、中期経営計画(2022年3月期から2024年3月期までの3ヶ年計画)に基づき以下を重点課題としてグローバルベースで加速していく方針を打ち出しています。

  • ラベル事業の海外展開の加速及び収益性強化
  • 一次包装拡大
  • 新規事業創出

フジシールインターナショナルはパッケージやシールという専門領域に特化してグローバルな顧客のニーズに対応したモノづくりを行っているユニークな存在の企業です。

「世界で市場をリードするお客様の多様なパッケージニーズに対し、ローカルの製販開体制で柔軟かつアジャイルに対応し、培った技術・経験を他地域に展開する力」、「素材技術、生産、顧客のアプリケーション、アフターサービスまで一貫した技術保有を通じた、市場要求の対応力・検証能力とQCD(Quality, Cost, Delivery)の提供力」、またそれらを通じて培ったイノベーティブなグローバル顧客との強い関係を活かし、継続成長していくことを標榜しています。

NISSHA株式会社

2020年12月期連結決算 (2020年度)

売上高 (百万円)180,006
経常利益(百万円)7,051
親会社の所有者に帰属する当期利益(百万円)7,069
親会社の所有者に帰属する当期包括利益(百万円)8,722
従業員数(人)5,390
連結子会社66社
関連会社2社

NISSHAは、印刷技術にコーティング、ラミネーション、成形などの技術要素を融合させながら常にコア技術の拡充を図り、製品と対象市場の多様化、グローバル市場への進出などを通じて事業領域の拡大を実現している企業です。

現在のコア技術は「印刷」「コーティング」「ラミネーション」「成形」「パターンニング」から構成されており、新たな技術や材料を取り込むことで拡張・進化を続けているため、印刷事業は情報コミュニケーション事業で、日本写真印刷・コミュニケーションズが行っていますが、NISSHA自体は印刷会社ではないと考えた方が適切です。

NISSHA及びグループ会社は産業資材、ディバイス、メディカルテクノロジー、情報コミュニケーション、その他の生産および販売を主な内容とし、企画、製作、開発およびその他の事業活動を展開しています。

NISSHAの2020年12月期におけるグループ連結業績は、売上高が1,800億6百万円(前期比3.4%増)、利益面では営業利益は72億90百万円(前期は162億53百万円の営業損失)、親会社の所有者に帰属する当期利益は70億69百万円(前期は171億83百万円の親会社の所有者に帰属する当期損失)という結果でした。

具体的な事業内容と主な製品・サービスは以下の通りです。

産業資材:

  • 産業資材事業は、さまざまな素材の表面に付加価値を与える独自技術を有する事業。プラスチックの成形と同時に加飾や機能の付与を行うIMD、IMLおよびIMEと呼ばれる製品はグローバル市場で自動車、家電製品、スマートフォンなどに広く採用
  • 金属光沢と印刷適性を兼ね備えた蒸着紙は、飲料品や食品向けのサステナブルパッケージ資材としてグローバルベースで業界トップのマーケットシェアを獲得
  • パッケージラベルや素材コンサルティング事業

 

ディバイス:

  • 精密で機能性を追求したディバイスを提供する事業。主力製品であるフィルムタッチセンサーはグローバル市場でスマートフォン、タブレット、携帯ゲーム機、産業用機器、自動車などに幅広く採用。圧力の強弱を検知するフォースセンサーや、気体の状態を検知するガスセンサーなども事業化
  • 更にIoT向けには欠かせないワイヤレスセンサー製品の開発など、事業領域を拡大

 

メディカルテクノロジー:

  • メディカルテクノロジー事業は、医療機器やその関連分野が事業領域。主力製品は心疾患分野などの手術用器具や医療用電極など
  • グローバルベースで、大手医療機器メーカー向けに受託製造事業(製品設計~開発~製造の一連の工程を手がける事業)を展開。医療機関向けに自社ブランド品を製造・販売
  • 欧州における医療機関向け心電用電極などの自社ブランド品の開発、生産、販売や、高度管理医療機器から医療用ケーブル、ウェアラブル・生体センサーなどの医療機器の受託生産、およびビジネスメディア製品を開発、生産、販売

情報コミュニケーション:

  • 伝統手的な印刷業務及びそこから派生する業務。出版印刷やアートソリューションなど高精細で高品位な色調再現を提供
  • 日本写真印刷コミュニケーションズ(株)が企画、販売、 コマーシャルフォトや動画撮影、デジタルアーカイブなどのビジュアル制作(NISSHAエフエイト)

 

その他の生産および販売:

  • 国内のNISSHAグループの緑地管理、産業廃棄物分別収集運搬、警備その他の事業を展開

NISSHAの以前の社名は日本写真印刷株式会社でしたが、上記の様に印刷以外の事業が拡大して、2017年10月日本写真印刷株式会社からNISSHA株式会社に商号変更をしています。

また、2019年1月には。2018年9月に締結された共同印刷株式会社との株式譲渡契約により、新たに設立された共同日本写真印刷株式会社が事業活動を開始しています。また情報コミュニケーション事業は、日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社が事業を継承しています。

新卒で印刷事業を志望する方は、日本写真印刷コミュニケーションズ株式会社にエントリーするカタチになります。

参考として、事業セグメント別の2020年12月期の業績をまとめておきます。

2020年12月期連結決算セグメント売上・利益の概要

事業名外部顧客売上高(百万円)売上構成比セグメント利益/損失
(百万円)
利益構成比
産業資材48,85827.1%8697.6%
ディバイス102,70857.1%10,13188.7%
メディカルテクノロジー20,56811.4%9898.7%
情報コミュニケーション6,2333.5%-377-3.3%
その他1,6360.9%-195-1.7%
合計180,006100.0%11,417100.0%
調整額*-4,127
計上額180,0067,290

*セグメント利益(△損失)の調整額△4,127百万円には、各報告セグメントに配分していない全社費用等(全社費用は、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費)

NISSHAグループのセグメント情報をみると情報コミュニケーション(印刷関連事業)は売上でも3.5%しかありません。また利益の殆どをディバイス事業で稼いでいることが分かります。

「就活の答え」では一貫してセグメント情報に着目しており、就活生にもそれを勧めている理由がここにあります。

NISSHAは日本写真印刷とういう旧社名の通り、日本の印刷業界で色の再現性に関してトップクラスの評価を受けており印刷技術には定評がありますが、事業の実態としてはその技術DNAを非井印刷事業に転換していった代表的な企業なのです。

NISSHAグループは、2021年1月から第7次中期経営計画(2021年度~2023年度)を基に事業を展開しています。

中期計画では「グローバルシナジーの最大化による成長基盤の確立」をビジョンとし、2023年12月期に達成するべき定量目標を定めて事業を展開しています。

共同印刷株式会社

2021年3月期連結決算(2020年度)

売上高 (百万円)91,031
経常利益 (百万円)1,345
親会社株主に帰属する当期純利益(百万円)825
包括利益(百万円)5,136
従業員数(人)3,229
外、平均臨時雇用者数519
子会社19社
関連会社2社

共同印刷及びグループ会社は、製版・印刷・製本及びこれらに関連する付帯事業を中心として事業を展開しており、従来の事業ドメインとその周辺事業と連携、拡充する戦略をとっている企業です。

具体的な事業セグメントと主な製品・サービスは以下の通りです。

  • 情報コミュニケーション部門:週刊誌、月刊誌、季刊誌、単行本、全集、教科書、ポスター、カレンダー、広告宣伝媒体及び装飾展示等の企画・制作、電子書籍等
  • 情報セキュリティ部門:各種ビジネスフォーム、証券類、各種カード、データプリント、BPO(Business Process Outsourcing)、決済ソリューション等
  • 生活・産業資材部門:紙器、軟包装用品、各種チューブ、ブローボトル、金属印刷、建材用品印刷、電子機器部品、高機能材料等
  • その他:物流業、不動産管理業等

共同印刷の2021年3月期におけるグループ連結業績は、売上高が910億3千1百万円(前期比9.7%減)という結果でした。

利益面では営業利益は6億4千8百万円(前期比58.7%減)、経常利益は13億4千5百万円(前期比37.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は8億2千5百万円(前期比45.4%減)となり、減益の決算となっています。

2021年3月期における各事業の業績は以下の通りです。

2021年3月期連結決算セグメント売上・利益の概要

事業名外部顧客売上高(百万円)売上構成比セグメント利益・損失(百万円)利益構成比
情報コミュニケーション部門35,48439.0%9211.8%
情報セキュリティ部門26,03228.6%61278.8%
生活・産業資材部門27,07629.7%-117-15.1%
その他2,4372.7%18924.3%
合計91,031100.0%77799.9%
調整額*-129
計上額91,031648

*グメント利益又は損失の調整額は全社費用であり、主に報告セグメントに帰属しない一般管理費及び研究開発費

共同印刷は連結売上の39%を占める、情報コミュニケーション部門が僅かな利益しか出せておらず、大手と言えどもこの業界の課題の克服は簡単ではないことを示しています。

2021年3月期の利益の大半は各種ビジネスフォーム、証券類、各種カード、データプリント、BPO事業を行っている情報セキュリティ部門が稼いでいます。

共同印刷では、2018年度をスタートとする新たなグループ経営ビジョンを設定し、「誠実なコミュニケーションと市場をリードする技術力でお客さまの思いをカタチにし、新たな価値を創出し続ける企業グループ」を「将来ありたい姿」として掲げ、その実現に向けた中期経営計画(2021年度から2024年度までの4ヵ年計画)をまとめています。

中期経営方針を「豊かな社会と新たな価値を創造するために未来起点の変革に挑戦」と定め、既存事業における安定的な収益基盤の確立とともに、グループの柱となる新規事業の育成を目指す施策を展開しています。

印刷会社としての中核事業である、情報コミュニケーション部門では、マンガを中心としたコンテンツをデジタル展開するデジタルソリューションを推進するとともに、デジタル教材やパーソナル教材の提案を通じて教育分野での受注拡大に取り組んでいます。

オンラインとオフラインを融合させ、顧客体験を重視した総合提案によって受注を拡大させる方針です。

稼ぎ頭の情報セキュリティ部門では、BPOサービスの売上拡大を図るとともに、セキュアなデジタルソリューションを組み合わせ、オンライン本人確認機能付き口座開設アプリや法人向けヘルスケアソリューションなど、パーソナルデータを活用したサービスの拡充を推進する計画です。

生活・産業資材系事業では、環境配慮製品及び高機能包材の開発に注力し、事業規模の拡大に取り組むとともに、チューブ関連では本体の層構成の一部に紙を使用したラミネートチューブを開発し、プラスチック使用量削減に貢献にも注力しています。

共同印刷のコーポレートブランドは「TOMOWEL(トモウェル)」です。

この言葉にはビジネスパートナー・家族・地域・社会など、関わるすべてと共に良い関係であり、未来を創り拓げていきたいという想いが込められていいます。

自分は印刷業界に向いているタイプか、適性を診断してみよう

自分の適性や性格が、印刷業界の仕事に向いているのかどうか、気になりませんか?

そんな時、力になるのは本格的な適職診断ソフト、「Analyze U+」です。

「Analyze U+」は251問の質問に答える本格的な診断テストで、質問に答えていくと経済産業省が作った「社会人基礎力」を基に、25項目に分けてあなたの強みを偏差値的に解析してくれるものです。

本当のあなたの強みや向いている仕事を素早く「見える化」してくれます。

「Analyze U+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への会員登録が必要です。もちろん全て無料で利用できます。

OfferBoxは、自分のプロフィールを登録しておくだけで、あなたに関心を持った企業から選考のオファーがもらえるサイトなので登録して損はありません。

手早く本格的で客観的な自己分析を済ませ、納得の結果を追求していきましょう。

今すぐ登録してみる(完全無料)

まとめ

以上、印刷業界の上位企業6社の概況を凝縮したサマリーですが、現在の大手印刷会社の事業容と規模感や経営方針、グローバルへの展開などを感覚的にも理解できたと思います。

印刷業界は従来の「印刷」という枠では捉えきれない変化を遂げています。上位企業は印刷やクリエイティブというドメインを尊重しつつも、実態はIT、化学、素材、エレクトロニクス、産業・建築素材メーカーとしての事業も手掛けています。

特に凸版印刷と大日本印刷は文系の学生のみならず、理工系の学生にも人気が高く、難関企業になっています。

デジタルによる急激な変化にさらされている業界であるだけに、新事業への展開や拡大の自由度が高く、可能性が広がっていると考えることもできるのです。

しかし企業によって規模も違い、注力できる戦略に差が出ることも事実です。印刷業界に興味や志望意欲を繋ぐことができた方は、志望企業候補のあたりをつけて、詳細な企業研究を進めて下さい。

上位企業の多くはインターンシップに積極的です。OB・OG訪問も含めぜひトライして門戸を開いて行きましょう。

この記事を読んだ人は、以下の記事も併せて読んでいます。

【平均は58点】あなたの就活力を診断してみよう

ウィズコロナの就活はイベントの自粛などもあり、思うように動けず、不安を感じている就活生も多いのではないでしょうか?
そこで「就活力診断」で自分の実力をチェックし、すぐに動き出せるよう準備しておきましょう。

就活力診断を使えば、24の質問に答えるだけで、内定を勝ち取る実力があるかグラフで見える化してくれます。この診断ツールを使って、あなたの弱点を克服し、就活を成功させましょう。

またこのツールを利用する際、就活をより効率化できる無料の就活サービスを同時登録することも忘れずに!

▶︎就活力を診断する(無料)

就活のスタートには、自己分析のサポートツールで自分の強みを発見しよう

「自己分析」は就活のイロハの「イ」ですが、時間がかかり大変です。そして自分を冷静に見つめ直すのも難しいものです。そんな時、力になるのは本格的な適職診断ソフト、「Analyze U+」です。

「Analyze U+」は251問の質問に答える本格的な診断テストで、質問に答えていくと経済産業省が作った「社会人基礎力」を基に、25項目に分けてあなたの強みを偏差値的に解析してくれます。本当のあなたの強みや向いている仕事を素早く「見える化」してくれる優れたツールなのです。

「AnalyzeU+」を利用するには、スカウト型就活サイト「OfferBox」への会員登録が必要です。もちろん全て無料で利用できます。

  OfferBoxは、自分のプロフィールを登録しておくだけで、あなたに関心を持った企業から選考のオファーがもらえるサイトなので、登録しておいて損はありません。 手早く自己分析を済ませ、就活の流れに乗っていきましょう。

<オファーボックス参加企業の一部>

Offerbox_companies.jpg

今すぐ登録してみる(完全無料)

人気企業1,000社の選考通過ESを参考にして、エントリーシート対策を強化しよう

 5fcfac4dcd37cee1dca9a690507125f5.jpg

「就活ノート」に無料登録すれば、先輩の書いたエントリーシートを1,000社、2,000枚以上閲覧できます。自分になかった視点や「その学生らしい切り口」も見つけ、選考に強いESを書くコツを身につけよう

選考を通過したエントリーシートを参照して、コツをつかみ、自分のESに活かしましょう!

就活を成功に導くカギは、具体的な行動を起こすこと>>>

就活ノートに無料登録はこのボタンから

あわせて読みたい!就活に即効の記事、ベスト5

 offer_box_fixed_icon_150x150.jpg1
23年卒の登録が殺到中!大手企業も利用するオファーボックスでスカウトをもらおう

資生堂、マイクロソフト、日産自動車、朝日新聞、JCB、コクヨ、GREE、SECOM、3M、オプト、CO・OP、ATEAM、MicroAd、船井総研、大幸薬品なども利用している逆求人型スカウトサービスのOfferBoxを賢く使い、就活のもう一つのルートを開いておこう。

ES_icon_syukatsu_note.jpg2
人気企業1,000社の選考通過ESを参考にして、エントリーシート対策を強化しよう

「就活ノート」に無料登録すれば、先輩の書いたエントリーシートを1,000社、2,000枚以上閲覧できます。自分になかった視点や「その学生らしい切り口」も見つけ、選考に強いESを書くコツを身につけよう

doda_campus_fix_image.jpg3
就活が不安な23年卒の就活生は、dodaキャンパスを賢く利用する打ち手がある

先行きが不透明な23年卒の就活生は、逆求人型スカウトサービスで急成長しているdodaキャンパスを試してみよう。オファー受信率98%、ベネッセならではの充実したオンライン講座やイベント、本格的な適性診断まで無料で使えます!

5606243-e1556884063700.jpg4
本当の自分にベストな企業が選べる、逆求人型就活サイトを賢く使おう

自分にベストな企業に入るには、大手ナビサイトと逆求人型就活サイトのスカウトを併用するのがお勧め。逆求人型サイトの大手であるキミスカを例に、メリット、デメリットを分析し、その賢い使い方を解説します。

b3b75e7093f0c280652cb24dec855b9c.jpg5
首都圏の学生で、就活が不安でしかたがない人への神サービスを試してみよう

もう一人で悩まなくていい。就活の専任アドバイザーがマンツーマンでES添削・面談対策をしてくれ、しかもあなたに合った優良企業を紹介、完全無料の就活サポートをしてくれる「キャリアチケット」を紹介します。