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【就活の業界研究】専門商社の特徴とビジネスモデルを理解しよう

就活初期にできるだけ幅広い業界・業種を理解するために、業界研究コンテンツを作りました。何故それが大事かに関しては以下の記事を参考にしてください。

この記事では専門商社業界を、以下の項目に沿って簡潔に情報をまとめていますので活用してください。

専門商社業界情報の6つのポイントを押さえよう

  • 専門商社の特徴とビジネスモデルを理解しよう
  • 専門商社の現状と課題・未来
  • 専門商社にはどんな仕事があるのか、職種の情報
  • 専門商社に働く人のモチベ―ションは何か
  • 専門商社に向く人、向かない人は、どういう人か
  • 代表的な専門商社の概況

就活生なら総合商社の存在は誰でも知っていますが、専門商社の存在はその分野に関係する学部の学生以外は驚くほど知られていません。

しかしながら専門商社の中には何兆円ものビジネスを行っている上場企業も数多く、商社というビジネスに興味を持った学生なら、ぜひとも研究してもらいたい業界です。

また「鉄鋼・金属・素材産業」、「機械」、「エレクトロニクス」、「エネルギー産業」、「食品」、「医薬品」、「繊維・アパレル」、「化学」等のメーカービジネスに興味を持った就活生も、その専門分野の商社があるため「モノ」に対する関心から研究してみる価値があります。

就活の初期段階では志望する業界を絞り込みすぎないで、自分の最も興味のある業界と関係の深いビジネス、近接しているビジネスについても研究してみましょう。

専門商社のビジネスモデル

この記事では専門商社社のビジネスモデルについて解説していきます。専門商社入門編として活用してください。

商社ビジネスには、大きく「トレーディング」と「事業投資」に分けられますが、伝統的なビジネスは「トレーディング」ということになります。

「トレーディング」はモノの流れをイメージすれば理解しやすいです。あるメーカーが原料や部品を調達して製品を作り、最終的に消費者が購入するまでの流れを単純化すると以下の様な流れになります。

原料・素材・部品生産者→商社→メーカー→商社(卸売業)→小売業→消費者

商社のトレーディングとは、中間業者として需要と供給、買い手と売り手を繋ぎ、取引のなかで物流や金融、情報などの機能価値を提供しながら、スムーズな商流をつくり出すことと定義できます。そしてその中間で仲介手数料(コミッション)と取引差益(売値と買値の差額)を収益とするビジネスです。

原料や素材、部品を生産者とメーカーの間で仲介する上流部分と、メーカーと小売業の間で仲介する下流部分の商社機能あり、後者を卸売業と呼ぶ場合があります。

商社と卸売業を敢えて区別する場合は、卸売業は自ら物流(倉庫での保管・配送)を行うのに対し、商社は商流に特化し、物流は物流企業(倉庫業や運送業)が行うと考えておきましょう。ただ、現実には商社も自ら、もしくはグループ会社を通じて物流を行っていることが多く、広義で言えば商社は卸売業と理解しておきましょう。

専門商社と総合商社の違い

総合商社は日本独特の発展を遂げたビジネスで、世界に日本の総合商社のような企業はありません。「総合」的な「商い」をするという企業なので、「商い」が成り立つ幅広い分野の事業をグローバルに展開しています。

専門商社はその売上比率の50%以上を特定の商品分野で占めている商社です。50%以上なので、その他の分野を含めて複数の商品分野を扱っている専門商社が殆どです。大手専門商社は例外なく、複数の事業分野を持っています。

一般的には「食品商社」、「鉄鋼商社」、「医薬品商社」、「繊維商社」など、50%以上を占めるカテゴリーを専門的に扱う商社と考えれば良いです。

総合商社は「トレーディング」以外に「事業投資」というビジネスを展開しています。総合商社の「事業投資」とは、ある企業に投資を行い、投資先企業で継続的・多面的な経営参画をしながら企業価値の最大化を狙うビジネスです。

事業投資が成功した場合、総合商社は出資先企業との取引利益(投資先企業の利益の一部を自社の利益として会計上カウントすること)と株の配当を得ることができます。これを直接的な利益と呼びます。

更に、総合商社のグループ企業や、出資企業、取引先とその企業を結び付けることによって、それぞれにメリットが生まれるようなコーディネーションを行います。それぞれの企業が協業して利益を生むことを狙っているのです。

この事業投資は資本力があり、幅広い分野でビジネスを展開している総合商社が得意としているモデルですが、大手の専門商社は資本量もあり、川上から川下まで、また自社のノウハウが活かせるバリューチェーンの拡大を狙い、「事業投資」を行っている企業も数多くあります。

しかし専門商社の場合「トレーディング」によって収益を生むことが基本のビジネスモデルです。もちろん単にモノを仲介するだけではなく、現在ではトレーディングに付加価値をつけることに注力しています。

総合商社のような純粋な事業投資としての収益の拡大ではなく、自社の商社ビジネスの付加価値を増大させることを重視しているのが、専門商社による事業投資やM&Aの特徴です。

大手専門商社のなかには、専門性を活かし自らメーカー子会社を設立して生産まで行い、需要家の要求を満たしている企業もあります。

専門商社の専門性と専門分野

専門商社はある分野に特化して、専門性、調達力、販売力を上げることによってその業界になくてはならない存在、その分野に関しては総合商社に負けない存在になることで「強味」を発揮しているのです。

専門性に関しては、「専門的な知識やノウハウ、経験」が不可欠な分野の方が、専門商社が活躍でき、競争力もあります。

細かく言えば数多くの業界に商社機能を果たしている企業が存在しますが、その中でも代表的な存在は以下の業界です。

  • 鉄鋼・金属
  • 機械
  • エレクトロニクス・電子部品
  • 医薬品
  • 食品
  • エネルギー
  • 繊維・アパレル
  • 化学製品

専門商社の企業数は多く、裾野が広い業界です。業界全体の市場規模は41兆2127億円であり、総合商社の市場規模31兆1307億円より約10兆円も大きいのです。

専門商社のビジネスの特徴を理解出来たら、就活生にとって最も気になる、専門商社の現状と課題、そして未来への展望もチェックしておきましょう。

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